ソードアート・オンライン ・ホロウフラグメント・蒼の竜剣士と紫の少女の出会い [改稿中] 作:恋愛紳士
そしてギャグも書けない(シリアスがまだ続く(絶望))
誰かオラに元気(感想と評価と人気投票)をわけてくれ……!!
ではどうぞ!!
前回のあらすじ、悲しみを抱えた青色の乙女・孤独に絶望を抱え込む純銀色の青年・一筋の希望の光を秘めた黒紫色の少女
……二日後・午前0時・訓練場
……真っ暗な夜の中……月の光で照らされている訓練場の真ん中で……一人の青年がマントを風でなびかせながらも立っていた……そんな青年の前に一人の少女が現れた……
ユウキ「……来てくれたんだね……」
コウキ「……どうゆうつもりだ……ユウキ」
昨日コウキ宛にメールが送られてきた……
内容は『明日午前0時に訓練場に来て』と短い文章のみだった。
ユウキ「……コウキ……ボク達の元に帰ってきて」
コウキ「……何かと思えば……下らん……俺は帰らな(ry」
ユウキ「ボク達……ハンクから聞いたよ……ユウキはオレンジプレイヤーを殺すふりをして助けていたって」
コウキ「!……そうか……兄貴が……」
ユウキ「コウキ……たぶんこの話を聞いても素直に帰るとは思わない……だから……」
チャキ!
ユウキは……昨日リズに直して貰った片手剣……アメジストクリスタルソードを鞘から引き抜く。
ユウキ「剣で片をつけよう」
コウキ「……なるほどな……そっちのほうがシンプルだ」
そう言ってコウキはいつものデュエルの前準備をした……
コウキ「ルールは?」
ユウキ「……初撃決着モード」
コウキ「それでいいのか?」
ユウキ「うん」
そう言ってデュエルの申込みにOKを押す。
ユウキ「コウキ……手加減無しだよ」
コウキ「手加減?そんなもんは端から無い、この戦いはもう二度と俺を連れて帰ろうとする気持ちを断つ戦い……だからそんな気持ちなど微塵もない」
ユウキ「…………」
コウキ「さぁ来い……本気でな!!」
そう言ってコウキは左の腰のホルダーから持ち手……『トリガーユニット』を取り出して右手で持つ!
ユウキ「……うん……往くよ……コウキ!!」
ピピィー‼
今、デュエル開始の合図が鳴り響いた!!
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ユウキサイド
デュエル開始の合図が鳴り響いた瞬間、コウキに向かっていく中……少し前……コウキと戦うと決めたときのことを思い出していた……
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エギルの店
ハンク『任せるって……何をするつもりだ?』
ユウキ『……デュエルで話をつける』
アスナ『デュエルで?』
ユウキ『うん……うまく言えないけどボクね……剣と剣のぶつかり合いは想いのぶつかり合いだと思うんだ……だから、ボクの想いをコウキにぶつけて……コウキの想いをボクが受けとめるんだ……』
キリト『……俺はいいと思うぞ』
リズ『キリト!?』
キリト『俺もユウキが言ったことに同感だ……それにコウキは口で言ったってすぐに引き下がるような奴じゃない、ならコウキを倒して言うことを訊かせるほうが可能性は高い』
シノン『……そうね、そのほうがいいと思う』
ハンク『……確かに今ある中でまだ可能性がある……が』
クライン『が?なんだよハンク?』
ハンク『アイツの……銀目としてのコウキは桁外れに強いぞ?……お前らは知っているはずだろ?』
それを言ってユウキ・ラン・キリト・シノンは顔を俯かせる……四人共、デトネイター・ザ・コボルドロードとの最後の戦いの時のコウキを思い出していた……
リーファ『そんなに凄いんですか?』
ハンク『リーファの想像の二倍……いや三倍の速さで剣が迫っていると思え』
リーファ『そ、そんなに!?』
ハンク『……この中でコウキとまともに闘える可能性があるのは……最低でもアスナであとは俺とランとキリトとユウキだな……』
クライン『なっ!?なんだよ!?なんで俺が入ってねぇんだよ!?』
ハンク『クライン……お前は情が深い……お前にコウキを斬れるか?』
クライン『そ、それは……』
ハンク『その反応ではもう駄目だ……他の奴等もシリカとリズベットは経験不足、リーファはまだソードスキルを完全に使いこなせていない、シノンとエギルは相性が最悪だ……』
クライン『な、ならお前だって!』
ハンク『コウキとは訓練として何度かデュエル形式で闘ってる……だからアイツの動きのクセなんかも熟知している……何とか闘えるだろう』
クライン『…………』
ハンク『アスナは何とかアイツのスピードについてこれるだろう』
アスナ『……確実じゃあないのね』
ハンク『……アイツのスピードについてこられてもアイツの技の豊富さと変則的な動きに対応出来るか……これはアスナ次第だな』
アスナ『…………』
ハンク『これについては自由型であるユウキに分がある、最初こそやられるが後々慣れるだろう……ユウキには少し劣るがランも同じく対応出来るしランのユニークスキルがアイツの動きを制限させる能力がある』
ユウキ・ラン『『…………』』
ハンク『キリトは戦う能力が全体的にバランスが出来ている、それにキリトのユニークスキルならアイツを真っ正面からぶつかれる……』
キリト『そうか……』
ユウキ『…………』
ハンク『っとここまでが戦いで勝てると思う算段の話だ』
ユウキ『えっ?』
ハンク『次に話すのは……勝った後で……アイツが納得がするかだ』
シリカ『納得……ですか?』
ハンク『ああ……アイツに勝ったとして……それが卑怯な勝ち方をしたりとかで勝ったなら……アイツは納得せず後に去るだろう』
シノン『つまりそれって……アイツが……コウキが納得出来るような戦いをしろってこと?』
ハンク『そうだ』
リズ『な、なによそれ!?』
ハンク『……それが一番で……出来そうなのは……』
そう言ってハンクはユウキを指さす。
ユウキ『……ボク?』
ハンク『そうだ……家族としてではない……戦友としてではない……友達としてではない……ここに来てコウキとずっといた……親友としてのお前ならきっと想いが剣に宿り……それがコウキを救ってやれると思う……』
ユウキ『ハンク……』
ハンク『だから……ギルドのリーダーとしての俺ではない……一人の兄としての俺から頼む、……コウキを……コウキの心を……救ってやってくれ……!』
ユウキ『……うん!任せて!!』
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ユウキ(それからは皆が特訓してくれた……皆の想いを……何よりハンクの……そしてボクの今の想いに応える為にも!!)
ユウキ「倒すよ、コウキ!!」
ユウキサイドエンド
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ユウキ「倒すよ、コウキ!!」
コウキ「……ふん!」
すると突然、コウキは左手でマントを剥ぎ取り、それをユウキに目掛けて投げつけた!!
ユウキ(マントの目眩まし!攻撃来る!!)
ユウキは右にステップで迂回する、するとマントを突き破って小型の銀色のチャクラム……「サイレントチャクラム」が三つ、縦に並んで飛んできた!
ユウキ(あのままマントを斬ろうとしたら喰らってた……!)
コウキ「余所見」
ユウキ「っ!?しまっ(ry」
ガキン!!
ユウキ「くっ!」
声がしたと思ったら既にコウキは剣で……小太刀サイズの剣で斬りかかっていて、ユウキは咄嗟に剣を片手で防ぐ……も大きく体勢を崩してしまう!するとコウキは。
コウキ「後ろ不注意」
ユウキ「なっ!?」
ズバッ!
ユウキ「あうっ!」
後ろから先程コウキが投げたチャクラムが三つの内一つはユウキの防具の装甲で弾くが他は衝撃吸収布地、腹と左足の部分少し切った!
そしてそれをコウキは簡単に片手で掴む。
コウキ「……兄貴が何か吹き込んだらしいが、それを簡単に突破出来ると思うな」
ユウキ「くっ……!」
ユウキ(一度の行動で多方向から攻撃が……それもどれも簡単にはかわせない攻撃ばかり……一度でもまともに喰らえば……!)
コウキ「どうした、この程度か?」
ユウキ「っ!うおおお!!」
ユウキは勢いをつけてコウキに斬りかかるが、コウキは右手に持つ剣を戻し(トリガーユニットは持っている)、右の腰のホルダーからトリガーユニットを左手に持ち、それを右側の背中にある鞘に差し込んである片手剣サイズの剣に差し込み、そしてそれを逆手で引き抜き、ユウキの剣を剣の腹で受けとめ……そして流す!
コウキ「遅い!!」
ドス!ドガッ!!
ユウキ「ぐっ!あ"っ!!」
ズサッァァ……!
コウキは左膝を体勢を崩したユウキの腹に叩き込み、更に右足で回し蹴りをユウキの腹にまた叩き込み……ユウキは吹き飛んでいく……!
ユウキ(つ、強すぎる……まともに闘ったら勝てない……!ハンクの言う通りに戦わないと……!)
ユウキ「くっ……!うおおお!!」
ユウキはまたコウキに斬りかかるが距離は一歩手前で止まり、近距離で戦いに挑む。
コウキは左手に持つ剣を鞘に戻し、左右のトリガーユニットを小太刀サイズの剣に差し込んでユウキに立ち向かう!
キン!キン!キン!!
ユウキ「ヤッアアア!!!」
コウキ「……!」
いくつもの剣撃がお互いの剣にぶつかり合う!
ユウキ(この距離、この距離だ!離れすぎてもダメ、近すぎてもダメ、この距離……ボクの得意レンジで闘うんだ!!)
コウキ(……ユウキめ……俺が下手なことが出来ないように付かず離れずの戦い方をしてるな……大方兄貴の入れ知恵だな)
コウキはユウキの剣を左手の剣で受け流しながらも右手の剣で隙間を縫うように突きを放つがユウキは首を振って紙一重で避ける……
コウキ(ユウキの奴……まだ力を出しきってないな……それに攻撃こそしてるが防戦一方だな……ユウキの狙いは……)
ユウキ(こうしている内に……コウキのスピードに慣れるんだ……イケると思ったら攻撃に出る……これがハンクの戦術……そしてコウキの二刀流とコウキの剣のスピードに慣れる為にキリトが軽量系の片手剣を使っての二刀流の相手……そしてコウキの剣のスピードを慣れる為に攻略組きっての最速の剣使い、アスナに特訓して貰った……やれる……!これならコウキとやれる!!)
ユウキに希望が芽生える中、コウキは……
コウキ「ふん、なら」
ガキン!!
コウキは剣を勢いつけてユウキの剣にぶつけ、無理矢理後方に下がらせる!
ユウキ「(何かしようとしている?)させないよ!」
ユウキはすぐさまコウキに向かって行く……が一足遅く、コウキは自分の足元に何か叩きつける!するとそこから白い煙が沢山出てきた!
ユウキ「煙玉!?くっ!」
ユウキはやむを得ず後方に下がる……が!
ユウキ「コウキ……こんなものまで作って……」
ヒュンヒュンヒュン!
ユウキ「?何の(ry」
音っと言い終わる前に煙から突き破って……チャクラムがいくつも飛んできた!
ユウキ「ヤアッ!!」
キンキンキン!!
ユウキはそれを距離があった為、それらを剣で叩き落とした!がこれは序ノ口だった……!
チャクラムを叩き落とす中、次々と今度はペアリング弾・投げナイフ……そして左右からチャクラムが襲いかかってくる!
ユウキは持ち前の反射神経を総動員して、それらをときには避け、ときには剣で叩き落とす……がそれでも次々と体にカスっていき……どんどん小さくもダメージを重ねてしまう……
そして煙が止み、そこにいるのは投擲武器を投げ終えたコウキと体の至るところにダメージエフェクトで光る満身創痍のユウキがいた……
ユウキ「ハッ……ハッ……ハッ……」
コウキ「……あれだけの攻撃を喰らってもまだイエローにすらならないか……大した物だな……だが」
コウキはウィンドウを出して、トリガーユニットとスピアアンカー・ウィップ以外の全武装を外す、そしてコウキはアイテムをオブジェクトした……それは。
ユウキ「……ゴルフバック?」
ユウキが見たのは一見ゴルフバックにしか見えない物だった……だがユウキは嫌な予感がし、すぐさまポケットから回復結晶を出して回復する……そしてそれは『正解』だった!
コウキ「現れろ……我が剣たちよ!!」
スダダダダッ!!!
コウキが言った瞬間!そのゴルフバック?から次々と先程まで使っていた刀身と同じ物が大小様々勢いよく上に飛び出てきて……そしてそれらは下へと落ちてゆく!!
ユウキ「くっうう……!」
ユウキにとってそれは二回目の投擲武器総攻撃に等しい……だがこれは最悪なほど先程とは違い、上から際限なく更に広範囲に広がっていて避けにくくなっている……!
ユウキはそれを下手に動かずに剣で弾く……が先より被弾が多くなる……
けどそれはコウキにとっても攻撃をうけることになるのだが……コウキはそれを人混みの中を避けて通るかのように自然に避けていく……!
そしてまたさっきと同じように体の至るところにダメージエフェクトで輝いているユウキと何もなかったかのように立っているコウキだった……
ユウキ「ハァハァハァ……これでハァ……攻撃はハァ……全部ハァ……避けたよ……!」
コウキ「攻撃?何のことだ?俺はただ剣を出しただけだ」
ユウキ「な……に……!?」
コウキ「見せてやるよ……俺の奥義……『ホロウズ・ソードワールド(虚ろなる剣達の世界)』……それによるアサルトコンバット(突撃戦闘機動)を!」
今……コウキの兜から……目のところから純銀色の二つ光 が不気味に揺らいで光っていた……
そんな中……ユウキは……
ユウキ(……出すしかない……あの技を……コウキを助ける為にも……どうか……もって……ボクの剣……!)
ギュ!
そう念じてユウキは片手剣・アメジストクリスタルソードを握り直した……!
次回予告、コウキの猛攻の中……ユウキはあの技を出す!!勝つのは絶望か希望か……
次回『リミデット・ソードワールド(限りある剣の世界)VSマザーズ・ロザリオ(母達の十字架)』
お楽しみに!!