ソードアート・オンライン ・ホロウフラグメント・蒼の竜剣士と紫の少女の出会い [改稿中]   作:恋愛紳士

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皆さん……明けましておめでとうございます!!(遅い)

えー今回の言い訳(そうとしか言えない……)は若干スランプもありますが……一番の理由は…………休日必ず大掃除(白目)

あんまりだぁ!!!。+゚(゚´Д`゚)゚+。

……えーでは改めまして、新年第一話……だいぶ暗めです……申し訳ありませんがどうぞ!!


罪の告白……

前回のあらすじ、蘇りし純銀色の武具

 

コウキが部屋へと戻って数十分後……

 

ユウキ「……とゆうことでどうにか抜け出せたんだ……」

 

ユウキとキリトたちはそれぞれの身に起きた……ラフィン・コフィンとの出来事を話していた……

 

アスナ「本当に、無事に帰ってきてくれてよかったよ」

 

リーファ「まったく……キリト君もそうだけどコウキさんもいっつもトラブルに巻き込まれるんだから」

 

ラン「ですね……」

 

リズ「いやあ、これは巻き込まれたっていうより自分で突っ込んでいった、でしょ?キリトたちに関しては大人数による奇襲なのにうまく逃げ出せるのが……特にキリトとハンクらしいし、コウキたちはまんまと騙されて罠にははまって……それでも抜けて来れちゃうのがコウキらしいけどさ」

 

シリカ「その……フィリアさんは本当にキリトさん達を騙したんでしょうか?フィリアさん自身も、騙されていたとか……」

 

リズ「それはないんじゃない?ごめんねって言葉が聞こえたんだから」

 

ハンク「それには同意する、コウキ達と別れる前に今回の攻略予定の場所を聞かれたから答えた……いくら人数がいたとしてもあんな人数が一つのエリアに留まってるのはおかしい……事前にフィリアから伝えられたんだろう……」

 

キリト「けど、たぶん何らかの事情があったんだ」

 

ユウキ「ボクもそう思う……そうじゃなければ……」

 

リズ「どんな事情よ!死ぬかもしれないダンジョンに人を落としておいて、これって立派なPKだよね!?事情も何もあるもんですか!」

 

ユウキ(けど……けど……フィリアがあんなことをするなんて……とても思えないよ……)

 

ラン「リズさん……お気持ちは分かりますが……少し落ち着いて下さい」

 

リズ「……ごめんユウキ……」

 

ユウキ「うぅん……」

 

シノン「……私もリズに賛成、キリト達はしばらく《ホロウ・エリア》には行かない方がいいわ、よくは知らないけど、オレンジギルドの連中もいるんでしょう?」

 

ラン「……こちらも全員で行けるならともかく、あちらに行けるのは私とユウキ・コウキさん・ハンクさん・キリトさんにキリトさんに同伴のもう一人……六人……1パーティーにも満たしていません……」

 

シリカ「……そうですよね」

 

リーファ「あたしもあんまり行ってほしくないかなあ……今回の話を聞いたら……危なすぎるよ」

 

ユイ「パパ……おでこにシワが寄っています」

 

キリト「…………」

 

ユウキ「……ねぇ」

 

皆「「「「?」」」」

 

ユウキがなにか言いだそうとして……中々言いだそうとしないので全員ユウキに振り向く……

 

ユウキ「……『狂残光の銀目』って……なに?」

 

ハンク「…………!」ピクッ!

 

何人かがユウキの言葉に反応した!他は頭に?マークを浮かべていた……

 

シノン「『狂残光の銀目』?」

 

リーファ「何ですかそれ?二つ名かなにかですか?」

 

シリカ「あたしも……聞き覚えはあるんですが……何でしたっけ?」

 

っと以下三人……が他は……特にハンクが深刻な顔をしていた。

 

リズ「えっと……それは……そういえば私も……客の噂話くらいの話しか知らないわ……」

 

クライン「そりゃあそうだ、そいつの存在自体男なのか女なのか……それすら謎に包まれている」

 

エギル「噂も……良くない話ばかり出てくるからな……女だろうが子供だろうがオレンジなら殺す、PKを殺すPK……PKK(プレイヤーキラーキラー)との噂だ……」

 

ラン「…………」

 

クライン「『狂残光の銀目』ってのは一番言われてる二つ名で……他には『純銀色の断罪者』仮想世界の切り裂きジャック、『ホロウ・ザ・リッパー』なんて言われてて……まぁあることないこと言われてるわな」

 

キリト「実際に見たって人がいないから架空の人物か、伝説のプレイヤーとして語られているからな……」

 

アスナ「けどその人って前から噂されることがなくなったよね?」

 

キリト「ああ……死んだのかあるいわ……何であれそいつは姿を消した……けどユウキ、何でその名前を知っているんだ?」

 

そしてまた皆がユウキのほうへと向く……そしてユウキは……

 

ユウキ「PoH……PoHって人が言ってたんだ……」

 

キリト「PoHが?……確かにPoHの奴なら知ってても可笑しくないな……けど誰に向かって言ったんだ?」

 

ハンク「…………」

 

ユウキ「あのとき……落とし穴に落ちそうになってたとき……コウキに向かって言ったんだ……」

 

ハンク「……!」

 

シノン「……あっ!?」

 

シノン(まさか……そんなことって……!)

 

ユウキ「『あばよ……『蒼の竜剣士』……いやぁ……『狂残光の銀目……よ』』……って」

 

リーファ「……えっ?蒼の竜剣士って……確かコウキさんの二つ名だよね……?」

 

シリカ「は、はい……けどそれって……」

 

リズ「……つまりコウキは……狂残光の銀目……」

 

クライン「嘘だろおい……」

 

キリト「……っ!」

 

ユウキ「…………」プルプルプル……

 

シノン(……あのとき……コボルド・ロードとの戦いのとき……コウキは銀目になってた……人違いとかじゃない……)

 

シノン「……ハンク……ラン……あなたたちは知ってたわね?」

 

シノンは二人に探りを入れた……ハンクは目をつぶり……ランは体をピクンっ跳ねた……

 

ラン「そ、それは……」

 

ハンク「いや、ランは詳しくは知らない……ただそうゆうことを……コウキがしている……それぐらいだ」

 

シノン「っ!なら!アンタは!!」

 

ガタッ!

 

みんな「「「「!!?」」」」

 

皆が音がした方へ見た!そこには階段を下りようとしているコウキとクルの姿が……そして今もコウキの目が銀目になっていた……

 

コウキ「…………」

 

ラン「コ、コウキさん……」

 

シリカ(リ、リズさん……)

 

リズ(ええ……気づいてる……)

 

リーファ(コウキさんの目……銀色に……)

 

エギル「も、もう起きて大丈夫なのか?」

 

コウキ「……知ったんだな……?」

 

エギルの返事を答えず、コウキは聞いた……皆は目を背ける……がそれが答えだった……!

 

ハンク「コウキ……これは……」

 

コウキ「いいんだ……むしろ手間が省けた……」

 

ハンク「…………」

 

コウキ「……俺は最後らへんのほうしか聞いてなかった、誰が言い出した……?」

 

ユウキ「ボ、ボクが……」

 

コウキ「……やっぱり……か……あのとき聞こえてたか……」

 

クライン「な、なぁ……本当なのか?本当にお前があの『狂残光の銀目』なのか?」

 

コウキ「……ああ、俺が……あの『狂残光の銀目』だ」

 

ハンク「…………」

 

クライン「マ、マジか……」

 

アスナ「け、けど本当なの?コウキ君が……人を……」

 

コウキ「アスナ……すまない……けど……これが証明だ」

 

ポッ!ポッ!シュイイーン!!

 

コウキは装備ウィンドウを操作し、設定してたの一括装備した……そしてそれは……全身が銀色に染まっている武具を身に纏っていた……

 

みんな「「「「…………」」」」

 

コウキ「…………」

 

皆が驚きを隠せない表情のまま、コウキは兜を外して脇に挟んでから話を続けた。

 

コウキ「これが俺の本当の姿……狂残光の銀目と言われていた俺の姿だ……」

 

ユウキ「コウキ……」

 

コウキ「…………」

 

キリト「……なぁ、なぜ……そんなことをしていたんだ?」

 

コウキ「……PKによる被害を食い止めるのと同時に抑止力の為にだ」

 

アスナ「抑止力?」

 

コウキ「……人が恐怖する中で何が怖いと思う?」

 

リーファ「コ、コウキさん?」

 

コウキ「それは……『見えない恐怖』だ……」

 

リズ「見えない……恐怖……?」

 

コウキ「……見える恐怖は……ある程度その驚異がわかったうえで人は無意識で避けようとするかそれに抗おうとする……が見えない恐怖は体をすくませ、考えをおぼつかせなくする……」

 

アスナ「それって……どうゆう?」

 

コウキ「わからないか?俺の銀目としての存在は見えない恐怖!つまりはいつ襲ってくるかわからない恐怖の存在!!PK行為をしようとするものなら俺とゆう恐怖の存在がついて回る!!それが恐怖による抑止力となる!!」

 

シリカ「そ、んなことって……」

 

コウキ「事実オレンジやレッドプレイヤーによる被害は減っている、俺とゆう虚ろな恐怖がいつもの……日々送っている平和に一役買っている……」

 

キリト「けど……何故……何故なんだ?何でお前なんだ!?別にお前じゃなくったって出来たことだろう!?何でお前一人がそんなことをしてなきゃいけないんだ!?」

 

コウキ「お前じゃなくったって?むしろ俺が適任なんだよ」

 

キリト「なに?」

 

コウキ「俺は幼少の頃から……人の心の闇を見てきた……色々な形として表れる様々な悪意を……憎悪!残虐性を!!そんなものを真っ正面からぶつかり続けば正気ではいられない……けど俺はそれを見続けて……最終的には俺は……人を斬るのを……躊躇いなどなくなった……」

 

ユウキ「コウ……キ……」

 

ラン「コウキさん……」

 

コウキ「分かるか?俺はお前らと違って善人じゃない……狂人だ……ほんと……アイツらがつけた二つ名に……相応しいな……皮肉なくらいに……はははっ……」

 

コウキは乾いた笑い声をあげた……他は何を言えば分からないでいた……

 

コウキ「……フィリアの件……俺に任せろ」

 

キリト「なに?」

 

コウキ「それだけじゃない、もうお前らはホロウエリアには来るな」

 

ユウキ「な、なんで!?」

 

コウキ「なんでか?足手まといだ」

 

ユウキ「っ!?」

 

コウキは声質を変えて言った、それはデトネイター・ザ・コボルドロードと戦っているとき、ユウキとフィリアの窮地を助け……最後にデトネイター・ザ・コボルドロードを一人で倒したときの……冷血めいた声質だった。

 

クライン「け、けどよ!!」

 

コウキ「その人の命を断とうとするとき、一瞬躊躇えば殺されると、あの戦いで思い知らなかったかクライン?」

 

クライン「うっ……」

 

その言葉にそれ以上言えなくなったクライン……他にもキリト・アスナ・エギル・ハンクも同じように感じていた……

 

コウキ「……こんな奴が……仲間……いや友達づらでいたのは謝る……がこれでさよならだ」

 

ユウキ「えっ……?」

 

コウキ「当たり前だろ?どの面さげて今まで通りに友達としていられるんだ?それに……これが俺なりのけじめだ」

 

ユウキ「けじめって……そんなぁ!」

 

コウキ「……兄貴はフィリアの件を俺に信頼して任せてくれと……が、それなのにお前らに危険な目に合わせた……俺の責任だ……」

 

ハンク「コウキ……それは」

 

コウキ「言うな兄貴……分かっているから……」

 

ハンク「…………」

 

コウキ「……だから……俺のことは忘れて……いつも通りに過ごしてくれ」ニコッ

 

ユウキ「っ……!」

 

パシン!!

 

皆「「「「!!?」」」」

 

コウキ「…………」

 

……コウキが笑顔を向けた瞬間……ユウキがコウキの頬を強くはたいた……コウキは叩かれた頬を触れながらユウキを見ていると……

 

ユウキ「……でよ」

 

コウキ「ユウキ……」

 

ユウキ「ふざけないでよ!!!」

 

ユウキは下にうつむきながらも叫んだ……!その瞳から涙を流しながらも……ユウキは……

 

ユウキ「何が……忘れてだ……何がいつも通りにだ……」

 

コウキ「……ユウキ……けど俺は……」

 

ユウキ「っ!コウキの馬鹿!!わからずやぁ!!」

 

タッタッタッタッ……!

 

ラン「ユウキ!!」

 

ユウキは階段へ上がり……自分の部屋へと走っていった……

 

シノン「コウキ……あんた……!」

 

コウキ「……何とでも言ってくれ……」タッタッ……

 

リズ「ど、何処へ行くのよ!?」

 

コウキ「……少し体を動かしに行く、この装備での戦いは久しぶりだから型の確認などしておかないと……今の鈍りきった剣じゃ……奴には勝てない……」

 

ハンク「……今の奴はそこまでなのか?」

 

コウキ「ああ……前に会ったときより動きが洗練されていた……明日にはこの鈍りきった剣を鍛え直さないと……」

 

ハンク「そうか……」

 

コウキ「……兄貴、いつもの頼む……後で受け取りに行く……」

 

ハンク「……わかった」

 

コウキ「……それじゃあ皆……達者で……さようなら」

 

タッタッ……ガチャ!

 

キリト「……!待てっ!!」

 

コウキが店から出たあと……キリトは後を追いかけるが……もう既にコウキはいなくなっていた……

 

キリト「…………くっ」

 

クライン「……っ!」

 

ダン!!

 

すると突然、クラインはハンクの胸ぐらを掴み、そのまま壁へと叩きつけた!!

 

ラン「クラインさん!?」

 

クライン「……なんで」

 

ハンク「…………」

 

クライン「なんで止めねぇんだ!!なんでそんなに冷静でいられんだ!?お前の弟だろ!?なんで……お前が止めようとしねぇんだ……」

 

エギル「クライン……」

 

ラン「っ……!」

 

ハンク「…………」

 

クラインは徐々に声をおとした……それはクラインが猛烈な悔しさを……自身に責めていたからだ。

 

「なんで気づかなかった……」「なんで頼ってくれなかった……」「なんでアイツが……そんな目に合わなきゃいけなかった……」っと……

 

シリカ「これから……どうすれば……」

 

リーファ「……今日は色々とあってもう……なにがなんだかもう……」

 

リズ「そうね……本当……あの馬鹿……っ!」

 

シノン「…………」

 

アスナ「コウキ君……これからどうするんだろう……」

 

キリト「……少なくとも……コウキはPoHとの決着をつけるつもりだろう……そしてフィリアとも……」

 

アスナ「そんなぁ……!」

 

キリト「…………」

 

ユイ「あの……パパ」

 

キリト「……ん?あ、ああ……なにユイ?」

 

今まで口を閉じていたユイがキリトに声をかけた……

 

ユイ「そのですね……コウキさんが言っていた話……おかしいんです」

 

キリト「なに?」

 

ハンク(……まさか)

 

ユイ「私がパパとママと会う前……私がまだ《メンタルヘルス・カウセリングプログラム》として皆さんを見ていたとき……皆さんの暮らしの日々を見ているなか、コウキさんの日々も見てました……」

 

ハンク「ちょっと待ってくれユイ」

 

するとハンクはユイを止める。

 

ユイ「はい?」

 

ハンク「ちょっとそのことを皆に伝える前に、俺と二人で聞かせてくれ……大事なことだ……キリトいいか?」

 

ユイ「パパ……」

 

キリト「わかった……後で話してくれるな?」

 

ハンク「……内容次第だ……行こう」

 

そう言ってハンクはユイを連れて自室へと向かう……

 

………………………………………………………………………………

 

数十分後……

 

キリト「…………」

 

アスナ「……あっ!戻ってきた!」

 

ユイ「…………」

 

ハンク「はぁ……」

 

皆がハンクとユイを見ると……ユイはどこか明るい表情を浮かべ、ハンクはため息をあげていた……

 

リーファ「な、なにかあったのかな?」

 

シリカ「さ、さぁ……」

 

リズ「なんか……ハンクがお疲れ顔してるし……」

 

ハンク「色々とバレてるし……」

 

キリト「それでいったいなにを?」

 

ハンク「少し待て、その前にユウキを呼んできてくれ……この話は全員に……この面子のみで話しておくべきの話だ……」

 

ラン「あ、じゃあ私が」

 

シノン「私も行くわ」

 

そう言って二人はユウキの部屋へと向かっていった……

 

ハンク「……ついに話すことになったか」

 

するとハンクは誰にも聞こえない声量で一人、愚痴た……




次回、『『真』の真実』……次回もお楽しみに!!

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