ソードアート・オンライン ・ホロウフラグメント・蒼の竜剣士と紫の少女の出会い [改稿中]   作:恋愛紳士

109 / 144
さて、今回の話が終わればあとおふらいんを残すのみです。

では今章本編最後のお話、どうぞ!


闇に包まれてゆく青の少女

前回のあらすじ?

 

コウキ「おーい!!何処だクライーン!!」

 

コウキたちは花火で打ち上げられたクラインの捜索をしていた……すると!!

 

ハンク「おい!見つけたぞ!!こっちだ!!」

 

コウキ「本当か!?今行く!!」

 

先にハンクが見つけたようで、途中キリトと合流しながらハンクの元に向かった。

 

キリト「クライン、無事……か?」

 

コウキ「……なんてこったい……」

 

ハンク「……………」

 

三人が見た先には……波で岩に打ち上げられて……白目を剥いていてうつ伏せなっている……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全裸のクラインの姿が!!!

 

三人「「「クライーーン!!?」」」

 

ユウキ「どうしたの!?クラインを見つけ(ry」

 

コウキ「来るんじゃあない!!」

 

するとコウキたちの元にユウキ・フィリア・ラン、そして上空で捜索していたクルが来た!!

 

ラン「ど、どうしたのですか!?」

 

コウキ「来るんじゃあない!!クラインの尊厳のためにも来ちゃダメだ!!」

 

フィリア「……尊厳?」

 

ハンク「キリト!早くクラインのナマコ……ゲフンゲフン、間違えた……クラインを助けるぞ!!」

 

キリト「わざとだろ」

 

そうして、クラインは無事に保護された……色々な物を失って……

 

………………………………………………………………………………

 

管理区

 

フィリア「…………」

 

今、フィリアの前にはPoHが立っていた……

 

PoH「それで?王子様とその御一行は行っちまったのか?」

 

フィリア「あ……あんたは!?」

 

PoH「だからさ、そう身構えるなって、別に取って食ったりしねぇからよ」

 

フィリア「……オレンジギルドが、わたしに何の用?」

 

PoH「お前ぇ、いつまであの狂残光の銀目やビーターどもと組んでるつもりだ?」

 

フィリア「あんたには関係無い」

 

PoH「俺の推測が当たってるとしたら、お前ぇはそろそろ『自分の正体』ってヤツに気づいているはずだ、違うか?『オレンジホロウ』のフィリアさんよぉ」

 

フィリア「…………だから、この前からなに?ホロウとかよくわからないことをいって」

 

PoH「はぁ~~~~だからさぁ~、お前ぇとあのあいつらとじゃ住む世界が違う、別に言葉の綾とかじゃなく、そのまんまの意味……でな」

 

そう、PoHは一度くぎってから、そして少し真剣気味話始めた……

 

PoH「お前ぇは所詮、影の世界……そう……《ホロウ・エリア》の住人なんだよ、俺たちは……そう、人じゃぁ……無い」

 

フィリア「わたしは……」

 

PoH「じゃぁ、なぜお前はあっちに帰れないんだ?」

 

フィリア「わたしは、お前らとはちがう……わたしは人間だって…… 」

 

PoH「ただ認めたくねぇだけだろ、自分が人じゃぁないって!俺らとな~~~んも変わらねぇよ……お前ぇは」

 

フィリア「くっ…………」

 

フィリアは悔しげに顔を歪めた……それをPoHは……

 

PoH「WoW!その表情……いいねぇいいねぇ!思わずよだれが出ちまうよ」

 

フィリア「だから……だから何だって言う!コウキは……他のみんなはわたしのために……」

 

PoH「お前ぇのため、ねぇ~?本当にそう思ってるのか?これは傑作だぜぇ」

 

フィリア「どういう意味!?」

 

PoH「あいつらは、《ホロウ・エリア》にある、新アイテムや新スキルに興味を持ってんだ、お前ぇは……そう便利な案内人ってとこか……わかる?」

 

フィリア「嘘……嘘よ、そんなこと……そんなことない!コウキは……ユウキは……」

 

PoH「会ったばかりのやつに命を張って助けるってかぁ?ナイナイナイナイ!!自分がしたことをもう一度振り返ってみな」

 

フィリア(…………そうだ、わたしは、コウキとユウキと初めて会ったとき、自分の身の安全を守るためにユウキを人質をとったことがあった……けど)

 

フィリア「……あんた、どこまで知ってるの?」

 

PoH「オォォル!ALL、ALL、ALL!!!残念ながら、全部知ってんだ、お前ぇがやったことは!」

 

フィリア「だから、どうして……なんであんたが知っている!?」

 

PoH「はぁ~~~~~~なんで知っているかって?んなこたぁどぉ~でもいい……大事なのは、『俺が知っている』っていう事実だ、経緯とか理由とか、そんなもんは……聞くのが野暮ってもんだろう?」

 

フィリア「…………」

 

PoH「で、本題だ……この前も忠告したじゃねぇか……お前ぇ、このままだと死ぬぜ?」

 

フィリア「……なんで?」

 

PoH「お前ぇだけじゃねぇ、俺も、ここにいる連中もみんな、み~~んな……ゲームオーバ~」

 

フィリア「意味がわかんないし、そんなこと、信じられるわけがないじゃない!」

 

PoH「あいつら……コウキのヤツが引き連れている連中はこの《ホロウ・エリア》で確実に強くなる……特にキリトやハンクのやつは腕は折り紙つきだぁ……更には他のやつらも片鱗を見せだしている……そしてコウキ、やつも昔の自分に戻りつつある……『狂残光の銀目』としてあいつが……」

 

そういいながらPoHはやれやれと首を振りながら言葉を続ける。

 

PoH「むかっ腹が立つ事実だが、あいつらが100層をクリアする可能性はかなり高い……そうなったら……《ホロウ・エリア》にいる俺たちはどうなると思う?」

 

フィリア「知らないわ……」

 

PoH「少しは考えろよなぁ、その足りない頭でよぉ!SAOの世界がなくなった時、『俺たち』がどうなるか想像くらいつかねぇか?」

 

フィリア「………………まさか……」

 

PoH「そうだ、お前ぇの思った通り、ザッツライト!SAOがクリアされればデータである俺たちは消える……さっき言ったとおりのことがおきるじゃねぇか、だからさぁ~俺たちはあいつらに殺されるってことだ」

 

フィリア「違う!コウキたちがそんな……わたしたちを殺すなんて……」

 

PoH「さっきも言ったろぉ~に?理由や過程はどーでもいいんだ、結果!結果がどうなるかなんだよ!あいつらがやったことで俺たちが死ぬ、俺はそれを止める、だってよぉ……死にたくねぇしなぁ」

 

フィリア「…………」

 

PoH「だから……お前ぇの力を借りに来たんだぜ」

 

フィリア「わたしに……コウキたちを裏切れって言うの?」

 

PoH「NON、NON、NON……なぁにちょいと、分けてから誘い出してくれればいいのさ……お前ぇは何もしない、なにも知らない、まぁ~ちょいっと事が終わるまで邪魔しないでもらうってことだけだぜ?別に殺すわけじゃぁない」

 

そう言ってニヤリと笑うPoH……

 

PoH「あとは勝手に物事が進むだけだ」

 

フィリア「そんなこと……出来るわけないでしょ……」

 

PoH「あいつらの……特にコウキの強さは知ってんだろォ?大丈夫、あいつらならきっと生き延びる、死なずに、俺たちと同じ世界の住人になるだけなんだから」

 

フィリア「わたしたちと、同じ世界……」

 

PoH「そうだぜぇ~、よーく考えてみろよ、このままあいつらと別々の世界で誰にも知られずに死ぬか、あいつらと同じ世界の住人になって永遠に存在し続けるか」

 

そう言ってPoHはフィリアに近づく……

 

PoH「次にあった時に、返事をくれ」

 

そしてPoHは何処かへ転移していった……

 

フィリア「……コウキ、コウキ……ユウキ……わたし、どうすればいいかわからない……」

 

そのとき、フィリアの瞳から一雫の涙がこぼれた……

 

………………………………………………………………………………

 

エギルの店

 

コウキ「!」

 

ユウキ「どうしたのコウキ?」

 

コウキ「……いや、なんでもない」

 

コウキ(なんだ?この胸騒ぎ……いつかに感じたものと同じようなこの胸騒ぎ……いったい?)

 

そう、コウキは自分の姿がうつる、グラスを見ていた……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ならず者の玉座

 

翌日、コウキたちはデトネイター・ザ・コボルドロードがいた玉座の裏、その先にある、大きな門の前に来ていた。

 

ハンク「さて、ここから先は新エリアへの道、お前ら気を引き締めろよ!」

 

みんな「「「「おう!(はい!)(うん!)」」」」

 

フィリア「…………」

 

みんなが気合いを入れてるなか、フィリアはうつむいて黙っていた……

 

フィリア「…………」

 

ユウキ「……?どうしたの?」

 

フィリア「……うぅん、なんでもない」

 

コウキ(……?どうしたんだフィリアのやつ、元気がないが……)

 

ハンク「どうしたフィリア?昨日の海でのお遊びの疲れが残っているのか?」

 

フィリア「……大丈夫、そんなんじゃあないよ」

 

ラン「そうですか……余り無理はせずに」

 

フィリア「大丈夫だって、ほら行こう?」

 

ハンク「おっ、おい!」

 

キリト「ちょっと待てよフィリア!」

 

そう言ってフィリアはハンクが開けた扉の先へと歩いて行った……他はフィリアのあとを追いかけて行った……コウキとユウキをおいて……

 

ユウキ「……大丈夫かな、フィリア……昨日まであんなに楽しんで……笑顔だったのに……」

 

コウキ「……さぁな、まっ!フィリアことは、俺たちがフォローすればいいだろ?」

 

ユウキ「うん!そうだね!!」

 

コウキ「ほら、兄貴達を追いかけんぞ!」

 

ユウキ「うん!」

 

そう言って二人はハンク達を追いかけて行った……

 

コウキ(……また胸騒ぎがする……なんなんだこれ、この不安を煽るかのようなこの胸騒ぎは?)

 

コウキは知らなかった……その不安は的中し、そしてそれは自分の『過去』と対峙するとは、このとき、コウキは知らない……




次章ではコウキの中でくすぶる、リアル(現実)とこっちらでの暗き過去

ハンクの掲げる信念……そして覚悟……

ユウキとランのそれぞれの決意……

そして謎多き少女、『零華』とコウキの関係……

それらがどんどん明かされていきます……

次章、『絶望を纏いし銀の闇・希望への光を灯す蒼き光』をお楽しみに!!

さて、次回はおふらいんなので次回もお楽しみに!!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。