インフィニット・ストラトス 龍の魂を受け継ぐもの   作:すし好き

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幕間その2、なのは達サイドです。
本作品を作るに当たってやりたかったことの一つをやっとできました~。

雅が本作中、最強なら最凶の戦士が登場します!

一夏のヒロインについてのアンケートに、ご協力お願いします。




幕間 もう一つの少年を巡る恋模様 そして――

「「「はぁ~~~~~」」」

「元気出しなさいよ、三人とも」

「そうだよ、ほら桃子さんのシュークリームでも食べて……ね?」

 

なのは、フェイト、はやて、アリサ、すずかの5人は海鳴市にある

なのはの実家、翠屋に来ていた。

カズキこと宇宙ファイターXとの戦いにもならない戦いに

負けて以来、三人はどこか覇気がなかった。

 

「ありがとな、すずかちゃん……」

「あんた達だって結構強いのに、そんなに強かったの?

 あの宇宙ファイターXって?」

「私達よりどれぐらい強いのかわからないぐらい……」

「と言うより、何をどうすれば勝てるのかもわからないぐらいかな?」

「そうなんだ……」

 

なのは達は決して、弱くない。

9歳の頃から、魔法の力で空を駆け

いくつもの難事件も解決してきたし、今回のように敗北も経験もした。

自分より強い相手とも弱い相手とも。

そのどちらの場合もどうすればいいのか自分に足りないモノは

何かとハッキリとした道筋があった。

その道を突き進むことで、彼女たちは強くなってきた。

 

だが、今回の宇宙ファイターXとの戦いでは、その道筋が片鱗すら見えないのだ。

ただそこに立ちすくみ、前に進むのか後ろに後退するのか、

道は細いのかどこまで続いているのかも分からず立ち止まっている状態なのだ。

 

「な~に、落ち込んでんのよ」

「あっ、お姉ちゃん」

 

彼女たちの前に現れたのは、なのはの姉で眼鏡をかけ髪をおさげに纏めた

高町美由希であった。

 

「聞~いたわよ~。

 コテンパンに負けたんだって?」

「うん……」

「コテンパンなんてもんやないですよ~。

 相手は本気のほの字の欠片も出していなかった上に、

 私達にあまりケガをさせないように手加減までされたんですから

 そりゃ、落ち込みたくもなりますよ」

「で、今はどうしていいのかわからないと?」

「はい、そんなところです……」

 

生徒の悩みを聞く教師が如く、美由希は三人の話を聞いていた。

 

「私はその……宇宙ファイターだっけ?

 そいつもあんた達の戦いも見たことないから、偉そうなこと言えないけど

 これだけは、言える。

 今のまま、立ち止まっていたんじゃそいつには絶対に勝てない」

「えっ?」

「私も恭ちゃんには何度も稽古で負けたけど、

 負けた時と同じ自分のままじゃ絶対に勝てないの。

 知ってる?あるスポーツのコーチの言葉にこんなのが、あるの

 “フィールドでプレーする誰もが必ず一度や二度屈辱を味わわされるだろう

 打ちのめされた選手など存在しない

 ただ一流の選手はあらゆる努力を払い速やかに

 立ち上がろうとする

 並の選手は少しばかり立ち上がるのが遅い

 そして敗者はいつまでもグラウンドに

 横たわったままである”」

「「「……」」」

「負けてもいいの。その次に勝つためにゆっくりでも、

 立ち上がればいいの。

 なのは達は、あんまり負けたことがないから

 立ち上がり方がよくわからなくて時間がかかるかもしれないけど、

 一番良くないのは、立ち上がろうとしないこと」

「ゆっくりと……立ち上がる……」

「立ち上がるのが大変だったり、立ち上がり方がわからないんなら

 私やお母さん、お父さんに恭ちゃん、み~んなが手を貸してあげるから」

 

美由希の言葉になのは、フェイト、はやてが

後ろを振り向くとそこには微笑むアリサとすずかがいた。

 

「そう~よ、あんたたち?」

「いくらでも力になるからね♪」

「アリサちゃん、すずかちゃん……」

「うぅぅぅ~~~」

「おおきにな、二人とも」

 

二人の言葉に涙目となって、感謝するなのはたちであった。

 

「どうやら、元気になったみたいね?」

「お母さん!」

「「桃子さん!」」

 

声をかけてきたのは、なのはの母親である高町桃子。

なのはが大きくなった感じで姉だと言われれば、信じてしまう

容姿をなのはが9歳以前から保っており、夫の士郎とは

今も新婚みたいに熱々である。

 

「元気も出たことだし、新作ケーキはいかがかしら?」

「「「「「ありがとうございま~す♪」」」」」

「美由希、ありがとうね」

「このぐらい、お安い御用だよ。

 フェイトちゃんもはやてちゃんも妹みたいなものだし、

 姉として当然のことをしただけだよ」

「お姉ちゃ~ん!

 お姉ちゃんも一緒に食べよ♪」

「やれやれ~」

 

昔と何も変わらない妹に、若干呆れながらも美由希もテーブルについた。

 

 

 

「へぇ~、そんなに鈍感なの織斑くんって?」

「そうなんですよ!

 あいつったら、これでもかってアピールしている子が

 いるのに、全然気がつかないんですよ!」

「しかも、IS使っているところは真剣そのもので

 かっこいいから、これからもっと増えていくやろうな~」

 

先程までの暗い空気は、どこにもなくなのは達は美由希に

IS学園のことを話していた。

内容は、一夏の愚痴が中心であるが。

 

「こんにちは~」

「いらっ、あらユーノくん。

 いらっしゃ~い♪」

「「「「「ユーノ(くん)っ!!!?」」」」」

 

なのは達5人はそろって、驚きの声を上げた。

今店に入ってきたのは、ハニーブロンドの髪を一束にまとめ眼鏡を

かけた少年で彼女たちの幼馴染みユーノ・スクライアであった。

 

「はい、どうぞ」

「ありがとうございます、桃子さん」

「ユーノくん、なんでこんなとこにおるん?」

「無限書庫は、今すごくいそがしいんじゃ……」

 

テーブルに座り、注文したコーヒーを飲むユーノにはやてとフェイトが

質問をしてきた。

彼は無限書庫と言う、時空管理局のデータベースの司書長なのだ。

無限の言葉が示す通り、時空管理局が管理している世界の情報が

日々無尽蔵に増えていくので、碌に機能していなかったそれを

使えるレベルにまで押し上げたのが、このユーノなのだ。

それにより、管理局の仕事効率は遥かに上昇したのだが、その機能

ゆえ職員はなかなか休みを取ることができない。

司書長ともなれば、尚更取るのが難しいのだが、ユーノは

そんなことを気にせずにコーヒーを味わっていた。

 

「ああ、それね。

 今後のためにも一度リフレッシュしとかないとって思って、

 あの腹黒に頼んだ。

 もちろん、首は縦に振らなかったけど、

 あいつがビデオ屋で借りたものをフェイトやエイミィさんに

 教えてもいいのか?って言ったら、快~く承諾してくれたよ♪」

「こ、快くって……」

「それって、脅迫じゃ……」

「なんや、ユーノくんの笑顔に碓氷先生の影が見えたで……」

 

何でもないように笑いながら答えるユーノに、カズキの顔が横切り

背筋にうすら寒いものを覚える、アリサ、フェイト、はやてであった。

 

「ねぇ、ユーノくん?IS学園の勉強でわからないところが

 あるんだけど教えてくれるかな?」

「えっ、ちょっ!すずか!

 あた、ああ当たって……/////」

「な~に?」

 

するりとユーノの隣に座ったすずかは、彼の腕に抱きつき足まで

絡めて勉強を教えてくれと頼むが、そうすると必然的にユーノの腕に

柔らかいものが当たるわけで、純情な彼はすぐに顔を赤くした。

しかし、すずかは当たっているからどうしたと言わんばかりに

微笑み、妖艶な色気というのをかもし出していた。

 

「すずか!

 だったら、ユーノ!アンタ今日休みってことは、暇なのよね!

 私の買い物に付き合いなさい!

 つ、ついでにアンタ碌な服持っていないだろうから、

 見繕ってあげるから、感謝しなさい/////!」

「ア、 アリサ!アリサも、そ、その当たって/////!」

「ユーノく~ん♪

 桃子さんにキッチン借りて、はやてちゃん特性

 フルーツヨーグルト作ってきたで♪

 普段、不規則な生活をしとるやろうから栄養満点かつ

 吸収もいいこれで健康はバッチリやで♪」

「は、はやて!?」

 

すずかの行為を見て、アリサも負けじとユーノの腕に抱きつき

はやては、いつの間にとも思えるスピードで手料理を持ってきた。

 

「ご、ご主人さま何なりとお申し付けください/////////」

「フェ、フェイト!?

 何なのその格好は!!!?」

 

姿を少し見せなかったフェイトは、大胆に胸元を見せた

ミニスカのメイド服を着て、ユーノの前に現れた。

 

「お、男の人はこういうのが好きって、本に書いてあったから/////。

 に、似合わないかな?」

『Sir。何故、男性が好む本を購入しているかと思いましたが……』

「い、いやそりゃ似合ってるけど……じゃなくて!

 何で僕がご主人さまなのさ!?」

「フェイトちゃん、あんなバリアジャケット着とるくせに、

 ここでモジモジと恥ずかしがるとかどんだけハイスペックなんや!?」

「ユーノ!アンタが着てほしいっていうなら、

 私もききき着てあげてもいいわよ/////!」

「ユーノくん?私もいいよ?部屋で二人っきりでも――」

「いや~モテモテだね、ユーノ♪」

「あらあら♪」

 

4人の乙女がそれぞれアタックする様を美由希と桃子は

弟や息子のほほえましいとこを見るように眺めていた。

 

「ところでなのははいいのって……どうしたの?」

「う~ん?何が?」

 

美由希はなのははどうかと目をやると、笑顔だが眉がピクピクと

つり上がっている妹の姿を目撃した。

 

「何がって……アンタ……」

「なんでかわからないけど、こう無性にみんなに

 スターライトブレイカーを撃ちたくなってきたんだよね~。

 ……イコウカ?レイジングハート?」

『All right。マスターの思うままに……』

「な、なのは!?こ、これは誤kイテッ!」

「「「「ユーノ(くん)?」」」」

「す、すいません……」

 

ユーノが“いい”笑顔のなのはを見て慌てて弁明しようとするも

同じく“いい”笑顔をする4人に迫られて何も言えなくなってしまう。

 

「まてまてまてまて!

 それ、確かあんたの一番の魔砲でしょう!

 こんなとこで撃っちゃダメェェェ!!!」

「冗談だよ、お姉ちゃん♪

 でも、ホントなんだろうこの胸のモヤモヤは?」

「なのは……アンタさっき織斑くんが鈍感って、言ってたけど

 アンタもだよね……」

「?」

「はぁ~(ここは姉として、一肌脱ぐべきか……)。 

 それにしても、ユーノはいい男になってきたよね。

 年下の彼氏っていうのもありかな……?」

「「「「「っ!?」」」」」

 

噂の一夏と同じような鈍感ななのはのために、美由希は

姉心で発破をかけようとするが……

 

「(これでどうかな?)」

「お姉ちゃん?」

「何、なのは?……って。

 何でレイジングハートを構えているんでしょうか、なのはさん?」

「なんでだろうね?」

「「「「美由希さん?」」」」

「ひぃっ!?」

 

瞬間、美由希は発破をかけたことを後悔した。

今彼女の目の前には白い魔王と同じく、すごく優しい声で黒いオーラを放つ

金色の死神、夜天の王、炎の姫、夜の女帝が立ちはだかっていた。

 

「「「「「それじゃ、O・HA・NA・SIしようか♪」」」」」

「待って!冗談だから!

 冗談だからちょっと待って!!!」

「あははは……」

 

美由希の命が消えゆかんとしている光景をユーノは、苦笑しながら

眺めていた。

 

しかし、なのは達がそうやって日常を過ごしている裏側で

憎しみは静かに確実に、彼女たちへと迫っていた――

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「ぐあっ!」

「「お父様っ!」」

 

イギリスのある場所。

そこで老人と二人の女性が血を流し、周りは炎に包まれ瓦礫も散乱していた。

 

だが、ここには三人と“もう一人”以外の生命の気配はせず

空も夜の闇ではなく、奇妙なまだら模様に覆われていた。

 

「お前たちは……存在してはならない」

「こいつ、例の襲撃犯!」

「まさかここまでなんて!?」

「き、貴様の目的は一体何だ……!」

 

彼らの命を奪わんとする死神は、騎士のごとき鎧を

纏いながら憎しみだけで人を殺せると思わせるほどの殺気を

放っていた……なのは達の調査対象の一つ。

監視基地の襲撃犯であった。

 

その襲撃犯と対するのは、かつて管理局で高官をしていた

白髪のギル・グレアムと使い魔のリーゼアリアとリーゼロッテだった。

とある事件で、管理局を去り前線から一線を退いているが

管理局でもトップレベルだったその実力は健在である。

その力を持ってしても襲撃者、黒き騎士には全く歯が立たなかった。

 

「目的だと?

 決まっている……貴様たちのような存在してはならないもの

 全ての抹殺だ!」

「存在してはならないって……どういうことよ!」

「そのままの意味だ。

 お前たち……時空管理局は次元世界の害悪!

 その存在は許されないもの!

 ゆえに滅ぼす!」

 

黒き騎士は手にしていた剣を高く上げると、バチバチと雷を轟かせる。

 

「滅びよ……世界に害なすものたちよ!!!」

 

剣が振り下ろされると、グレアムたちの視界は白に包まれ

周囲は光に覆われた。

 

 

 

「逃げたか……。

 まあいい、それよりも次は日本……確かIS学園と言ったか――」

 

黒き騎士がその場から消えると、先程の攻撃で荒野となったその場所は

奇妙なまだら模様が消えていくに従い、住宅街へとその姿を変えていった。

そこを行きかう人達は、今まさにこの場所で自分たちの日常とは

かけ離れた非日常が広がっていたなど知る由もなかった――

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「はぁ、はぁ……」

 

地球とは違う雪が吹雪く、極寒の世界。

そこで、桃色の髪をポニーテールとした女騎士が

愛剣を支えとして立ち、息をきらしていた。

 

「大丈夫か、シグナム?」

「なん……と、かな……。

 お前は……ザフィーラ?」

 

鍛えられた屈強な体を持つ、褐色で頭に狼の耳をつけたザフィーラと

呼ばれた青年は仲間のシグナムを気にかけるも、防御に秀でた彼自身も

ボロボロであり、いたるところから出血していた。

 

しかも、周りには同じバリアジャケットを纏ったものたちが

何人も横たわっていた。

だが、それは現状を打破する力には成りえなかった。

 

――ある者は、頭と胴体が切断され

――ある者は心の臓を貫かれ

――ある者は氷に包まれ二度と動くことはなかった

 

ほんの数時間前まで、語り合っていた仲間たちがもの言わぬ骸となり、

残っている者たちも腰を抜かしたり、体を抱えて震えている様を見て

シグナムとザフィーラは表情を曇らせ、この事態を引き起こした

元凶を睨むもまだ信じられなかった。

“たった一人”に自分たち二人を含む20人近い魔導士が5分と

かからず倒されたことが――

 

「どうした、これで終わりか?もっと私を楽しませろ」

 

異様だった。

その者は女であり、一目見れば誰もが言葉を失うような美貌を持ち

ながら、纏う空気は人のそれではなかった。

例えるなら人が空想する生物、竜。

そしてその竜ですら相対することを躊躇するだろう。

それ程までに異様な殺気だった。

何より、彼女は笑っているのだ。

侮蔑するわけでもなく、楽しんでいるのだ。

命のやり取りを――

 

「来ないのなら、こっちから行くぞ?」

 

女はそう言うと、持っていたサーベルの切っ先をシグナムたちへと向ける。

 

「ザフィーラ!私が時間をかせぐ!

 お前は、生き残っているものを連れて撤退しろ!」

「待て、シグナム!」

 

ザフィーラが止めるのも聞かず、シグナムは敵へと突貫した。

 

「(下手な小細工は無用っ!)

 レヴァンティン!カードリッジロード!」

「ほぅ……」

 

シグナムが手にした剣より薬莢が排出されると、彼女の魔力が

膨れ上がり、その剣は炎に包まれ、女は興味深そうにそれを見ていた。

 

「紫電一閃!」

「ドーピングのようなものか……だが!」

 

シグナムの炎の剣が袈裟切りに振り下ろされ、女はサーベルを

一閃して二人は交錯し、一瞬の静寂が訪れる。

 

「……がはっ!」

「私に傷をつけるには、及ばないな」

 

レヴァンティンの刀身と自身を斬り裂かれ、大きく吐血しながら

倒れるシグナムに対し、女は傷一つ負っていなかった。

 

「シグナムっ!!!?鋼の軛!!!」

「ふっ!」

 

ザフィーラは、拘束用の魔法でありながら、攻撃にも使える鋼の軛を

使用し、地面からいくつもの拘束条を出現させるが女はそれを足場にして

ジャンプしながら軽やかにかわしていく。

しかし、ザフィーラはかわされることがわかっていたのか、

女に目をくれることなく一直線にシグナムへと向かう。

 

「ザ……フィ……ーラ」

「しゃべるな。とにかく今は!」

「どうするというのだ?」

 

ザフィーラがシグナムを肩に担ぐと、女が後ろに立っていた。

鋼の軛は、この女を攻撃するためではなく倒れたシグナムから

離すためのものでもあったのだが、足止めにもならなかったようだ。

 

「っ!(どうする!シグナムは最早、戦えん。

 俺が殿(しんがり)をしたとしても、どれほど稼げるか……)」

 

異常なまでの戦闘力を誇る目の前の女に対して、取るべき行動を

決めかねるザフィーラだったが、その女は唐突に武器を納めた。

 

「戦い方から察するに、お前たちはチームで戦えばより強い力を

 発揮するな?

 いいだろう。私は慈悲深いからな、ここは去ることを許そう」

「なっ!?どういうことだ!」

「言った通りだ。今のお前たちでは、話にならないから

 今度は仲間を連れて挑んで来いと言っているのだ。

 そして、覚えておけ。そこに転がっているお前たちの仲間は

 弱かったから、死んだのだ。

 弱い者は強いものに蹂躙されて当然。

 悔しいのなら、強くなって私を殺してみろ」

「……後悔するぞ」

「それは楽しみなことだ」

 

苦すぎる苦渋を飲みこみ、ザフィーラは生き残った数人を連れて

この世界から撤退した。

 

「……我ながら甘くなったものだ。

 それもこれもお前の所為だぞ?」

「隊長」

「どうしたラン?」

「ここの基地のデータは調べ終わりましたが、

 目的のものはありませんでした」

「そうか。ならば、長居は無用だ!こちらも撤退するぞ!」

「了解しました、エスデス隊長」

「さあ、久しぶりにお前に会えるな……タツミ♪」

 

先程までの、獲物を狩る獣のような笑みから一転して

恋する乙女の笑みを浮かべるエスデスと呼ばれた女戦士は

ランと呼んだ青年を連れて、この世界から姿を消した。

 

エスデス。

彼女は最凶の戦士であり、恋する乙女である。

性格は……ドSを人の形にしたと言われるほどのドSである――

 

 

 

 

 





ユーノ登場でしたが、彼にも一夏と同じハーレムを作ってもらいました♪
ただし、本人には本命がいますがその本命さんは欠片もユーノの気持ちに
気付いていない一夏と同じ鈍感さんですwww
アニメを見た時から、なの×ユー派でしたがアニメでは進展も何も
なく、そしてただくっつけるだけでは面白くないと考え(オイ)
ユーノのことを好きな他の子や、一夏とは違う気持ちに気付かない
鈍感さんになってもらいました(爆)

美由希に詰め寄った、アリサとすずかの別名、炎の姫、夜の女帝というのは
印象や中の人からの勝手イメージですので、深い意味はありませんww


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