飛ばしてもらっても構いません。
《オリキャラ:ヴァンについて》
・エイジの《使い魔》として戦っていたMHCP最後の生き残り、ヴァン
その役割が生まれたのはOS編が始まるごく数日前。エイジが高性能AIではない一般AI《使い魔》を使っていると、これまでのライバルキャラ達と差別化できないと思い、MHCPの最終号機がパートナーとなった。
ちなみに彼の本当のモデルとはキリトの娘となった《MHCP_01》のユイであり、ユイのアナザーこそがヴァンである。
その証拠に《MHCP_01》のユイに対し、ヴァンは《MHCP_10》と逆でありながら繋がっている。
・ネモという名前
ヴァンの《使い魔》としての名前である『ネモ』。由来は劇中でも語られた通り、『海底二万
エイジがノーチラスと、ネモ船長が作った船であるノーチラス号と同じ名前であったというところから名付けた。
ちなみにネモとはラテン語で『誰でもない』を意味する単語。
・ヴァンという名前
ヴァンの名前の由来は、上橋菜穂子さんの小説『鹿の王』の主人公『ヴァン』。
『鹿の王』は映像化されないだろうと言われていたにもかかわらずアニメ映画化するという話になり、大きな騒ぎになった。
尚、鹿の王にてヴァンが保護する事になった幼子の名前は何の偶然か『ユナ』である。
性格や喋り方のモデルは、『戦姫絶唱シンフォギア』の『キャロル』。
最初は敵だったものの、XVにて味方化。『殲琴・ダウルダヴラ』『スフォルツァンドの残響』は神曲。
・水狼龍ネモ
ヴァンの《使い魔》形態の元ネタは、『モンスターハンターワールド:アイスボーン』から登場した『溟龍ネロミェール』。水を纏う深海魚のような古龍種でありながら、電気を使う事も出来る面白い古龍。このネロミェールをリランっぽくアレンジしたものが、ネモとしてのヴァンの姿である。
ちなみにアイスボーンにて武器の回復カスタムを作る時、歴戦ネロミェールの素材が必要となるため、印象に残るハンターも多いだろう。
・殲歌龍エクセリオン
名前の由来は『ふしぎの海のナディア』のニューノーチラス号の本名、『第四世代型超光速恒星間航行用超弩級万能宇宙戦艦ヱクセリヲン(エクセリオン)』。
容姿や攻撃方法の元ネタは、モンスターハンターワールド:アイスボーンの『赤龍ムフェト・ジーヴァ』、PSO2の『ダークファルス・ペルソナ』、デス・ストランディングの『BT』。
特にムフェト・ジーヴァが最も濃く、攻略組に向けて最後にはなった攻撃はムフェト・ジーヴァの必殺技である『王の雫』がモデル。遮蔽物も何もない状態で繰り出され、4乙クエスト失敗になって呆然となったハンターは多いだろう。
・ヴァンの描写元ネタ
08:奪い来る者 ―使徒との戦い―
《昔、ボスが二体同時に出てくるボス戦のある死にゲーが大人気だったって話だ。ほら、その時の再現だぞ! 楽しめよ!》
⇒死にゲーで名高い『ダークソウル』のボス戦、『竜狩りオーンスタイン&処刑者スモウ』の事。ただでさえ防御力が効果をなさない死にゲーなのに、ものすごい攻撃力のボスが二体同時に迫るという悪夢のようなボス戦。
あまりの難しさに開発者自らがデバッグを全く進められず、デバッグモードでイベントの動作確認だけやっていたという話は有名。
18:十番目
「カーディナル・システムからの命令だと? そんなものはおれには来ていなかった。そんなものがなかったからこそ、おれはあの時飛び出していったんだ。おれは誰よりも使命を遵守したぞ。MHCPとMHHPの使命を放棄しているのはお前らじゃないか! まともなのはおれだけだ!」
⇒『メタルギアソリッドV:ザ・ファントムペイン』の『エメリッヒ』の台詞の一部。
裏切り者とされており、実際エメリッヒのせいで激甚な被害が起こったうえ、スネークが仲間を殺していく場面に行くと、エメリッヒは静か~に笑っている始末。
「まともなのは僕だけか!?」→「ボートを用意しろ」
19:エクセリオン ―戦士との戦い―
《お前達を許さない。
おれ達からユナを奪ったお前達の、ユナと同じ歌を歌う口を許さない。
我が身可愛さにユナを見捨てて死なせ、良い思いをしてるお前達の姿を許さない。
ユナを犠牲にしておきながらその事を自覚せず、ここまで生きたお前達の命を許さない。
お前達の感情も心も、何一つ許すものか。何もかもユナに捧げるまで、許すものか。
ユナを取り返すこの日をどれだけ待ったか。お前達をユナへの生贄に出来るこの日をどれだけ待ちわびたか。
もうユナを奪わせるものか。根絶やしにしてやる》
⇒漫画『メイドインアビス』の『ファプタ』の台詞。
ファプタが成れ果ての村の住人達をどう思っているかがわかる、恐ろしいシーン。
《エイジについて》
・エイジの立場
原作ではラスボス前に敗れた彼は、本作ではラスボスにランクアップ。
原作での彼の扱い、抗い方が足りなさすぎると判断できるものであったため、重村徹大にブチ切れ、逆襲するという展開にさせてもらった。その結果がキリトとの最終決戦である。
そもそもエイジ自身が主人公になれなかった人物というコンセプトがあったそうなので、まさしくラスボスに相応しい人物だった。
・エイジのモデル
今作でのエイジは、原作でのエイジに様々なキャラクター達の要素を追加したものである。
主人公への固執とライバル心のモデルは、『メタルギアソリッド』の『リキッド・スネーク』、『リボルバー・オセロット』。
リキッド・スネークは主人公であるソリッド・スネークの兄弟であり、優性遺伝子が発現しなかったという理由でソリッド・スネークを恨んでいた。リボルバー・オセロットは、そんなリキッド・スネークの意志の完璧な真似を成し遂げ、世界経済さえも変えてしまった。
キリトへの一方的な憎悪と報復心は、『仮面ライダージオウ』の『加古川飛流』こと『アナザージオウ』がモデル。主人公『常磐ソウゴ』と同じバス事故に遭い、両親を喪ってしまったが、それをソウゴのせいだと決めつけ、一方的な憎悪を向け、最終的に仮面ライダージオウのアナザーライダーであるアナザージオウとなり、ソウゴを苦しめる。
特に最近ジオウのファイナルステージでアナザーオーマジオウという姿にまで進化したのもあって、印象に残っている人は多いだろう。
しかし最近、飛流の支離滅裂な悪行の数々はアナザージオウウォッチによる精神汚染によるもの、更には飛流はアナザージオウウォッチの依り代にされていただけで、悪行は全てアナザージオウウォッチの意思によるものだったのではないかという説も出てきている。
実際アナザージオウウォッチはアナザーオーマジオウウォッチに自己進化し、仮面ライダーバールクスに化ける力さえも手に入れているので、何らかの意思を持っていたとしてもおかしい話ではない。
・エイジの描写モデル
17:最後の欠片
『あまりの衝撃を受けた《英雄の使徒》の首は、皮が伸びに伸び、頭そのものが首を軸にして
⇒漫画&アニメ『鬼滅の刃』のヒロイン、『
17:最後の欠片
『エイジの顔は今、顔の上半分に血管が浮き出ている、異様な状態だった。その表情は激しすぎる怒りに駆られたようなそれになっている。』
⇒『鬼滅の刃』の禰豆子のバトルモード。顔の上半分に血管が浮き出る、恐ろしくも美しい顔。
《《英雄の使徒》の元ネタ》
・02:英雄の使徒 ―拡張現実の戦い―に登場した『刃の飛竜』
⇒『モンスターハンターフロンティア』の『黒狐竜ミ・ル』が元ネタ。
既にサービス終了してしまっているが、自在に姿と属性、ステータスを変化させる面白い飛竜だった。
・ 05:歌姫と使徒に登場した『剣の恐竜』
⇒『モンスターハンターダブルクロス』、『モンスターハンターワールド:アイスボーン』の『斬竜ディノバルド』が元ネタ。
尻尾が大剣のようになっており、こちらで言う溜め斬り、回転斬りを放ってくる炎を操る獣竜種。作者のお気に入り。
今作のフィリアにとっては恐竜のような姿は条件反射対象。
・08:奪い来る者 ―使徒との戦い―に登場した『聖爪狼』
⇒『モンスターハンターワールド』の『惨爪竜オドガロン』がモデル。
とても素早い身のこなし、筋繊維剥き出しのようなおぞましい容姿が特徴的で、爪による攻撃は厄介。
最近は龍属性を操る亜種まで登場したが、どちらも装備が非常にかっこいい。
・12:使徒総攻撃 ―使徒との戦い―に登場した『剣腕の巨人』
⇒『ゴッドイーター3』の『ヌァザ』が元ネタ。
鈍重な巨人のような相貌だが、捕食攻撃時は超高速化+超跳躍力を見せてくる。予想外のジャンプで捕食され、バースト化されたゴッドイーターは多いだろう。
そしてバースト化すると右腕が伸び、即死級攻撃力で叩きのめさんとしてくる。
《台詞元ネタ》
・03:姫の口付け
「君のお
⇒『ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド』の『ウルボザ』の『ゼルダ姫』への呼び方がモデル。ゼルダ姫の母親と親友同士だったウルボザがゼルダの母親の死後、おひい様と呼んでゼルダ姫を育ててきた。そんなウルボザとゼルダ姫のイベントは、完全に母娘のやり取りである。
・08:奪い来る者 ―使徒との戦い―
「そうだぜ。航空自衛隊とアメリカ空軍の無人航空機が試験飛行してるんだよ。オーグマーの回線用ドローンと一緒にさ」
⇒『エースコンバット7』の無人機問題がモデル。無人機が無人工場で作られて出荷され、人間の代わりに戦うようになった風潮。しかしそんな風潮のせいで、エースコンバット7の世界は恐慌状態に陥る。
・20:白夜の音楽祭 ―戦士との決戦―
①
『「お姉ちゃん、やったわ、やったわよ! プレミアちゃんとティアちゃんの改造出来た! 芹澤博士のロックを解除できた! どこにでもコンバートできるわ! あたしすごいでしょ!? すっごいでしょ、
⇒『仮面ライダービルド』の主人公『桐生戦兎』の口癖がモデル。ハイテンションになると髪の一部が逆立ち、「すっごいでしょ、最高でしょ、天才でしょー!?」と叫ぶ。
②
『呆れているイリスの傍で、セブンはハイテンションの任せるまま「
⇒「
《くだらないネタ オリキャラのイメージCV》
・リラン(人狼形態) ⇒ 水樹奈々さん
・リラン(狼竜形態) ⇒ 池畑慎之介さん
・ユピテル ⇒ 久野美咲さん
・イリス/芹澤愛莉 ⇒ 小清水亜美さん
・カイム/白嶺海夢 ⇒ 伊瀬茉莉也さん
・ヴァン(少年形態) ⇒ 水瀬いのりさん
・ヴァン(狼竜形態) ⇒ 津田健次郎さん
――あとがき――
これにて、オーディナル・スケール編が終了です。読者の皆様、お楽しみ頂けたでしょうか。
オーディナル・スケール編はARという事で、最初どうするべきか迷いました。KIBTことキリト・イン・ビーストテイマーはキリトがリランという《使い魔》と時に一体になって戦うものですから、果たしてキリトはまともに戦えるのかと、考えても不安になりましたが、結果的にこうなりました。
そして原作との改変が大きかったのはいつもどおりでしょう。アスナが記憶喪失になろうとしたらユピテルが阻止し、代わりにキリトが記憶喪失になってしまい、エイジはヴァンっていうオリキャラと一緒に居るし、最終的に重村教授まで沈めて計画を乗っ取り、ラスボスになるなど。
特にエイジの活躍の仕方が、思い付いた私自身驚いていたんですよね。しかしそれくらいやってもらわないと、KIBTの作風に合わないという事で、あれくらいにまで強化されました。そしてエイジは強くなった事への見返りとして、生き返った悠那と一緒に居られるようになりました。
なぜあの展開になったのかと言いますと、悠那は死んだからよかったという意見もあるかもしれませんが、私はそれを真っ向から否定したいと思っていたからです。
そして何よりここまで強くなって、キリトと戦ったエイジに、それ相応の報酬を用意してあげたかったんです。なので、彼は願いを叶える事に成功したわけです。そんな展開は、皆様にとっていかがなものだったでしょうか。私は書いてて楽しかったです。
さて、そんなKIBTは次回、ついにGGO編へ。
GGOと言えばシノン、シノンと言えばKIBTのヒロイン。
皆様お待たせいたしました。完全にシノンメインの章がやってきます。
KIBTのGGOはどのようになっているのか、彼女を取り巻く環境はどうなるか、そして彼女がどんな結末を迎えるのか、是非とも楽しみにしていただきたいと思います。現に私もすごく楽しみです。
そして、そんな発表をしている今日で、キリト・イン・ビーストテイマーは連載開始から五年目を迎えました。ここまで本作を書き続けられてきたのは、皆様が読んでくださって、感想や評価をくださったおかげです。皆様には感謝してもしきれません。
次回からKIBTはGGO編、GGO編は終章となるアリシゼーションリコリス編の一つ前となります。いつが完結の日になるのかは私自身もわからないですが、いずれにしても最後まで書ききっていこうと思います。
ここまで本作を読んでくださった皆様に、深く感謝申し上げます。
次回からまた、お願いいたします。
本当に、本当にありがとうございました。