キリト・イン・ビーストテイマー   作:クジュラ・レイ

249 / 565
10:狂い咲く和平願う華

「どうしてって? その理由はシンプルよ。あたしはこれでも《ビーストテイマー》なの。それで、このハルピュイアこそが、あたしの《使い魔》」

 

 

 

 セブンの口から何気なく飛び出してきた言葉に全員で何も言えなくなり、一斉にセブンの隣に居座るハルピュイアに注目する。自分よりも背の高いハルピュイアの周りをゆっくりと歩きつつ、セブンは説明を始める。

 

 

「このハルピュイアはれっきとしたモンスターよ。そう、シルフ妖精族に非常に酷似した姿を持ち、ソードスキルを使う事の出来る設定のモンスターなのよ。ソードスキルや魔法を使う事の出来る人型モンスターの中にはそういうのもいるでしょ」

 

 

 確かにこのALOに生息するモンスター達の中には、プレイヤーさながらに武器を持ち、ソードスキルや魔法を扱う事の出来る人型モンスターも存在している。現にキリト達もそう言ったモンスター達に何度も遭遇しては戦闘を行っているため、セブンの説明は否定できない。セブンは続ける。

 

 

「そしてこの子はデュエルを仕掛けるんだけど……それはPvPじゃなくてPvE。プレイヤー対エネミー形式のデュエルよ。このゲームのデュエル方式にそう言うのがあるのはわかるでしょ。そして、これらはデュエル開始時によく見ればわかるものなんだけれど、まぁいきなり吹っかけられたりしたならわからないわよね、そんなの」

 

「どういう事なの。あんたのそれは、一体何なの」

 

 

 シノンに問いかけられたセブンは足を止めて、ゆっくりとキリト達に向き直る。

 

 このハルピュイアという《使い魔》はその他の《使い魔》達と比べて、非常に高い処理能力を持つと設定されている種族に属し、《ビーストテイマー》がログインさえしていれば主の元を離れて独立した行動を取る事が出来るようになっている。

 

 ハルピュイアが様々な場所に現れてはプレイヤー達にPvEデュエルを仕掛ける事が出来たのはこのためだ。そしてそのような事をさせていた理由は、ALOにいるプレイヤー達の戦闘データを計測するため。

 

 このALOで戦うプレイヤー達の強さがどのくらいなのか。

 どのプレイヤーが突出した強さを持ったプレイヤーなのか。

 

 それを調べるために、プレイヤー達の戦闘に(まつ)わるデータを採集するために、ハルピュイアとプレイヤー達を戦わせたのだと、セブンは言った。

 

 

「更にこの子は戦ったプレイヤー達の情報を内部に溜め込む事が出来るようになってて……そのデータはあたしの所有する場所に流れるようになってるの。この《クラウド・ブレイン》と同じね。それにそれに、それだけじゃないのよ。この子にはとても特殊な能力が設定されているの。それは他の《使い魔》への変身」

 

「変身だと……!?」

 

 

 ハルピュイアに実装されている機能。それは継承された《使い魔》のデータを専用の場所に格納し、《ビーストテイマー》の命令によってそのデータを自らに適用し、姿や能力を変えてしまうというもの。

 

 普通《使い魔》は二匹以上テイムする事が出来ないように出来ているが、この《使い魔》の変身に使うための場所には二匹以上の《使い魔》のデータを格納する事が出来るようになっている。

 

 これを最大限に使う事によって、セブンはシャムロックの者達から継承されてきた二匹以上の《使い魔》を所有し、ハルピュイアに変身させる事で二匹以上の《使い魔》を使う事が出来たのだ。

 

 

 《使い魔》は二匹以上所有する事は出来ないが、一匹の《使い魔》の変身に使うためのデータとしてならば二匹以上所有する事が出来る。それを目まぐるしい頻度で使えば、まるで召喚術を使っているかのように振る舞う事さえ出来てしまうのだ。

 

 まるでシステムの抜け目を見つけ出してそれを使っているような技法。もしくは昔のゲームにあった裏技とも言えるようなその機能の存在に、キリトも驚くしかなかった。

 

 そしてそれは今、セブンの持つ羽飾りによってシャムロックの者達の目と耳にも行き届いていて、騒ぎを起こす寸前となっている事だろう。

 

 

「確かにハルピュイアは大きな騒ぎを起こすような事にはなったでしょうね。けど良かったでしょ。皆ハルピュイアという大きな敵に襲われる事で強くなり、その結束力を高める事が出来た。そしてあたしは皆の戦闘データも集められた。一石二鳥とはまさにこの事よ」

 

 

 セブンはハルピュイアと共に一同へ向き直る。直後に一歩前へ出て、セブンは何か大きなものを抱擁しようとしているかのように両手を開く。

 

 

「ハルピュイアと戦ってくれたプレイヤーの皆、そしてあたしのために戦ってくれたシャムロックの皆……紛れもなく、全員あたしの実験と研究に貢献してくれた功労者よ! 今頃スメラギ君がデータを取ってくれているはず。良い結果が出てるといいなぁ……!!」

 

 

 恍惚さえも感じさせるような表情を浮かべるセブン。その心は実験に成功した達成感と喜びで満ち満ちている事だろうが、キリトの心はこれ以上ないくらいに穏やかではなかった。

 

 セブンはこれまでシャムロックに指示を加えて戦わせてきたが、それら全てが実験のためであり、しかもセブンは《使い魔》であるハルピュイアに無差別にプレイヤーを襲わせて、無用な騒ぎさえも起こさせていた。

 

 セブンのやっている研究と実験は私利私欲や自己満足のためではなく、人類の未来に貢献するためのものだ。それだけははっきりとわかっているけれども、セブンのやっている事はSAOで非道な人体実験を行っていたアルベリヒ/須郷伸之と何も変わっていない。

 

 きっと最初は純粋な思いから研究を進めていたのだろう。けれども、その途中で研究は怪物に変異を遂げ、やがて研究を進めるセブン自身を(むしば)み、セブンにこれだけの行為をやらせるに至ったのだ。

 

 セブン程の科学者が、須郷や茅場とは真反対の目的の下、純粋な心で研究を進める娘が、何という事になってしまったというのだろうか。そしてこの娘にはなんと声をかけたらいいというのか。それを咄嗟に考えようとしたその時、突然周囲に木霊した乾いた音を耳にした事で、キリトは考えるのをやめた。

 

 音の発生源を探して視線を前方に向け直してみれば、いつの間にかレインがセブンのすぐ目の前まで行っていて、平手打ちを終えた後のような姿勢をしている。そしてセブンはというと、左の頬を片手で覆い、何が起きたかわからないような顔をしていた。周りの皆もセブンと近しい顔になっている。

 

 

「れ、レイン……?」

 

 

 キリトが声をかけようともレインは答えない。間もなくセブンがレインに向き直ってキッと睨みつけると、レインはその口を開いた。

 

 

「……セブン。あんた、何を勘違いしているの」

 

「……何すんのよレイン。貴方は何の権限であたしを引っ叩いたわけ」

 

「あんたのそのクソ生意気な笑みを見ていられなくなったからよ。確かにあんたの実験は高尚(こうしょう)かもしれないし、それでまた新たな技術を生み出すかもしれない。でも、あんたは仮にもアイドルをやってるんでしょ? 皆に夢を与えるのがアイドルの務めだっていうのに、あんたが皆の楽しみを奪ってどうすんのよ!!」

 

 

 今までずっと一緒に居たけれども、絶対に見る事の出来なかったレインの怒鳴る様。その光景に釘付けになってしまい、キリトは皆と一緒になって言葉を発せなくなった。そして怒鳴られているセブンは、若干の動揺を見せつつレインに応じる。

 

 

「あたしは皆の期待に応えた。そしたら皆その見返りをくれた。これは互いに利益を分け合う純粋な交渉よ! 皆幸せになってるんだからいいじゃないの!」

 

「皆がちやほやするのはあんたに惚れ込んでいるからでしょ!? 実験がどうかだなんて関係ないの!」

 

「でもあたしはリアルの事もちゃんと明かしてる! そのうえで皆は付き従ってくれてるんだよ! こんな清廉潔白な結果をそんなふうに言わないで頂戴ッ!!」

 

「じゃあはっきりと実験のためだって言いなさいよッ! 自分のやってきた事は全部実験のためでしたって、皆の前で堂々と言いなさいよッ!!」

 

「……それは」

 

 

 セブンはその事実を知らないけれども、レインはセブンの姉だ。これは紛れもなく姉妹喧嘩であり、恐らくレインも初めてやっている事なのだろう。そのためなのか、キリトは一切口を挟む事が出来ない。

 

 その中で、レインは少しだけ落ち着きを取り戻したように言い始める。

 

 

「それにね、わたし達はここでゲームをしに来てるの。博士だか科学者だか()()だか知らないけど、そんなよくわからない実験に巻き込まれて利用されるなんて、もうごめんなのよッ! キリト君も、わたしも、この場にいる、あんた以外全員ね! わたし達に用意された大事な遊び場を、あんたの欲望で(けが)さないでッ!!」

 

 

 そこでようやくレインの言葉が止まり、青と白と水色の光で作られる宇宙空間にも似た超大部屋の中に静寂が取り戻される。その沈黙の中をキリトは歩いていき、レインの元へ寄り添ったところで声をかけた。

 

 

「……レイン、君は……」

 

 

 レインはやはり答えない。先程レインの行っていた事は、(おおむ)ね自分がセブンに言いたかった事でもあるし、この場にいる全員の気持ちでもあった。それを代弁させるような事になってしまったように感じ、申し訳なさを胸に抱いたその時、目の前のセブンが静かに声を発した。

 

 

「……レイン。別にあんたの理屈を全否定する気持ちはない。けれど、あたしもここまで進んできたからには立ち止まるつもりなんかないわ。貴方達があたしの障害として立ち塞がるっていうなら、それを退けるまでよ。……実験はまだ、続けさせてもらうわ」

 

 

 そう言ってセブンはハルピュイアと共にある程度後退し、そのままぐるりと周囲を見回す。セブンの目の中にはSAOをクリアし、シャムロックとも対等に戦ってきた者達の姿が映し出されている事だろう。

 

 数だけ見れば圧倒的にセブンは不利な状況だ。それを理解しているであろうシノンが、セブンへ噛み付くように言う。

 

 

「けど、あんたどうするつもりなのよ。あんたが私達と戦うなら、あんたは圧倒的に不利な状況のはずだけれど。OSSを沢山引き継いでいようとね」

 

「それにその《使い魔》のハルピュイアも、お前がいるからここにいるようなものだ。お前が負ければ、如何にどんな《使い魔》に化けれるそいつも役に立たぬ」

 

 

 キリトの《使い魔》であるリランの話を聞くなり、セブンは突然下を向いた。それから間もなくして、セブンは小さな声で言い始める。

 

 

「……そうよ。あたしがどんなにOSSを重ね合わせて使おうが、きっとキリト君達には勝てない。だってキリト君達はSAOを生き抜いたプレイヤーであり、シャムロックよりも強いんだもの。あたしでも無理よ、そんなのを相手にするのなんて」

 

「……?」

 

「けれど、あたしはそんな貴方達と戦わなきゃいけない。こうなる事は想定済みよ。こんな理不尽に晒される事くらい、考えてたんだから。そのための奥の手もね!ハルピュイアッ!!」

 

 

 また唐突に叫ぶなり、セブンはかっと顔を上げる。次の瞬間、主の声に呼応したかのようにハルピュイアの身体が翡翠色の光に包み込まれ、光球へと姿が変わる。

 

 光球は再びセブンの周りをぐるぐると飛び回り、やがてセブンの目の前で静止。皆の注目を集めながら猛スピードでセブンの胸の中へと飛び込み、そのままセブンの身体に溶け込むようにして消えた。更に、宇宙空間の如くどこまでも広がっているように思える空間の、天井を割って何かが現れる。

 

 それは、水色と白色の光で構成されたコードのような形状。まるで光で作られた蛇にも見えるそれは、得物を丸呑みしようとする蛇のように下方向へ高速でうねり、セブンの項に噛み付いた。

 

 直後に翡翠色、水色、白色の粒子と思わしき光がセブンの身体から煙のように漏れ出始め、瞬く間にその勢いが強くなる。宇宙空間にも思える闇の空間の中に新たな光源が生み出され、その領域が広がっていく。

 

 魔法とOSSが使える事によって非現実的な光景を日常茶飯事に出来ているALOでも見た事がない光景に、キリトを含めた全員が驚きの声を上げ、アスナが悲鳴を上げるように言った。

 

 

「な、何が起きているの!? セブンちゃんは何をするつもりなの!?」

 

「こっ……これは……!?」

 

 

 声に誘われて横方向を見てみれば、そこには目の前に広がる光景を見て驚愕してしまっているユイ。ナビゲートピクシーである事で様々な情報を得られるからこそ、セブンを見ただけで何かを掴んだであろう我が子に、キリトは咄嗟に声掛けする。

 

 

「ユイ、一体何が起きているんだ!? セブンは何をするつもりなんだ!?」

 

「パパ……今のセブンさんに、膨大なデータが流れ込んでいっています! 《使い魔》を構成するデータ、OSSのデータ……とにかくありとあらゆるデータがいっぺんにセブンさんのアバターに流れ込んで……これは、一体……!?」

 

 

 その声に答えるかのように、光の粒子に(まみ)れるセブンが顔を上げて声を放つ。その声色はノイズがかかったような異様なものとなっていた。

 

 

「ハルピュイアの持ってるデータを全部と、《クラウド・ブレイン》のデータの流れ先を……あたしのアバターにしたのよ……これくらい膨大なデータを合体させれば、例えキリト君達が相手になろうとも、負けないわ……!」

 

「な、なんだって!? そんな事をしたら君は……!!」

 

 

 その先を言うよりも先に、セブンは光の粒子を更にまき散らして、ノイズの混ざった大声で叫ぶ。その時には既にセブンの身体に纏われていた衣服が、セブンの身体から湧き出て立ち昇る粒子に混ざるようにして、消えかけていた。

 

 

「あたしはスヴァルト・アールヴヘイムを攻略した英雄になるの! 最後の勝利を皆に見せつけて、これからも皆のアイドルとして、女神として、実験を続ける! ラグナロク・パストラルを歌い続けるんだから……そして、そしてそしてそしてッ! SAOをクリアした貴方達英雄でさえも超越する、真の英雄(トゥルーヒーロー)になるのよ! 真の英雄として、最強の英雄として、皆に認めてもらうのッ!」

 

 

 声と合わせるように、ついにセブンの身体は光の粒子に呑み込まれてしまい、やがてハルピュイアの時のように――それよりも遥かに巨大な――光球となり、びゅんと部屋の上空へ飛んだ。

 

 

「あたしは絶対に、絶対に、いつまでも皆に認められる存在で、あり続けるのよッ!!!」

 

 

 まるで自立する何かの卵のようにも思える光球の中から声が響いてきたその時、空中を漂う光球は突如として爆発し、黒い空間を水色と白色に染め上げ、キリト達は咄嗟に目を覆った。

 

 その光が止んだ隙を突いて目の前に視線を戻したその時に、キリトは絶句する。

 

 

 先程までセブンのいた空間の上空には、リランの倍以上ある大きさの、西洋のドラゴンの体躯と人間の女性の体躯が合わさったような身体を、銀色と青色の鱗と毛、白と水色を基調した色の鎧で包み、純白の羽毛の翼と一体化した腕と足を持ち、肩から腰にかけて巨大な天使のそれを思わせる翼を一対、更にその外側にもう一対巨大な翼を生やし、ドラゴンらしい輪郭を鎧で覆い、神槍の穂先を想わせる形状の角を額から生やした白き龍が、青と水色と白の粒子を軽く纏いながら浮いていた。

 

 その姿は極めて異形だが、ところどころにある天使のような翼と白色、神々しさを感じさせる雰囲気から、女神が龍の姿を取ったようにも思える。

 

 

 そんな白の女神龍とも言うべきその姿を目にするなり、その場にいる全員が言葉を失い、ただただ宙を浮かぶそれを見ているしか出来なかったが、やがてキリトの隣にいるリランが声を出した。

 

 

「まさか、このような事を実現してしまうとは……」

 

「リラン!? 何がわかったんだ」

 

 

 リランによると、あの白の女神龍はセブンであるという。セブンは自分のアバターにありったけのデータを詰め込んで、自分一人で扱える状態を作ろうとした。その結果、セブンのプレイヤーアバターはデータ過多を起こし、あのような姿となってしまったのだという。

 

 

「あの娘、そんな無茶苦茶を……!」

 

「あぁ、とんでもない事をやりおったな。恐らくあのような事になっているのは、ALOではあいつ一人だけであろう」

 

 

 リランの言葉の直後に、白の女神龍は勢いよく咆哮をした。直後に、頭の中に直接《声》が届けられてきたが、それはリランのそれではなく、セブンのそれであった。

 

 

《勝負よキリト君ッ! これで、終わらせてあげるんだからぁぁ――ッ!!》

 

「……!」

 

 

 元々セブンも《ビーストテイマー》だった。そしてセブンは今《使い魔》の持っていた膨大なデータを取り込み、一体化しているようなもの。恐らくセブンがやっている事はALO史上の快挙とも言えるだろう。

 

 だが、本来ならばそんな事にはならないはずの状態に陥ってしまっているセブンが、このまま放置すればただでは済まされない事はすぐさま理解でき、同時にセブンを元に戻す方法も咄嗟に思い付けたキリトは、左隣に居るレインへ声をかけた。

 

 

「……あのままセブンを放っておけば、ただでは済まないだろう。それに、きっとセブンを止めないで居たら、あの娘はもっと多くの暴挙を働いてしまうと思う」

 

「……そんな事、実の姉としては放っておけないよ」

 

「そうだ。だから、俺達の手であの娘を止めよう」

 

「うんッ!!」

 

 

 レインが頷き、腰の鞘から剣を引き抜いたのを認めるなり、キリトも背中の鞘に手を伸ばして引き抜き、構える。そして視界の中に白の女神龍を入れ、キリトは叫んだ。

 

 

「皆、あのセブンこそが俺達のスヴァルト・アールヴヘイムのラスボスだ。ちゃんとラスボスを倒して……報酬を受け取るぞッ!!!」

 

 

 キリトの号令にも等しき声が周囲に木霊したその時に、スヴァルト・アールヴヘイムのラスボス戦は開始された。

 




次回、ついにセブン戦。






――解説・補足――



・PvEデュエル
 ALOではプレイヤー同士のデュエルが基本的な形とされているが、中には人型モンスターとのデュエルとなるイベントが存在している。そのため、場合によってプレイヤーは人型モンスターやその他型モンスターとデュエルする、PvEデュエルを行う事がある。

 
・完全に人型のモンスター
 セブンの持つハルピュイアのように、完全なる人型をしたモンスターというものは存在する。それらはフィールドでは基本的に出会う事が出来ないが、《使い魔》としてテイムした《人に近しいモンスター》を進化させる事で、人に極めて近しいモンスターになる事もある。セブンのハルピュイアはそう言った進化を遂げた結果誕生したものである。


・《使い魔》の変身
 《使い魔》の中には変身能力を持つものもあり、それを使用する事によって他のモンスターの姿と能力を具現する事が出来る。

1.変身能力を持つ《使い魔》の、変身時の姿を設定する画面を開く

2.変身する《使い魔》のデータを《使い魔》一覧から選択

3.変身のためのデータを《使い魔》の中に保存する

というやり方で出来るが、変身データの数は《使い魔》の最大数を超えれるようになっているため、これをフルに使う事で、何体もの《使い魔》を従える事を疑似的に可能に出来る。言わば裏技。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。