東方風雷郷 ~Last Boy Story~    作:沼倉風太

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話数については、数字がJR風、アルファベットはコラボのCです。

(9が臨時、1が1話目、02がコラボの対象の番号だったりします)

銀の鰹節様製作の『中学生が幻想入り!?』とのコラボ作品


第9102C話「紅魔の空間分裂──Space operations division and fusion──」

空間が割れているところに行くために空を飛び、現場に向かっている最中のことだった。

 

 

優がこんな事を言っていた。

──そう言えば俺が知っている世界ではオカルトとかが否定されていたはず──

 

この発言から考えられるのは二つ──

 

──1、諏訪学術研究都市出身

 

──2、そもそも能力などが存在しなかった所──パラレルワールド(平行世界)の住人か。

 

前者の場合、科学的に証明できないので否定される。

早苗たちが来たのもそのためである。

問題が二つ目だ。

もしそうであれば、アザトース様に詳しい管理状況を聞かないといけなくなる。

 

できる限り前者であってほしいが、そうなった場合、失踪人扱いになっていて色々めんd(めんどい)事になるが。

後者のほうがめんd臭い事になるか。

 

 

そんなことを考えている間に現場について、早速調査することになった。

 

優が亀裂に触ろうとしていたのであわててやめさせる。

「触るな!」

しかし、時が既に遅くすでに触ってしまっていた。

「え?」

もちろん、何も起きない訳でもなく。

 

パリン

 

何かが割れる音がする。

「嫌な予感がする」

パリンパリンパリン

 

どんどん割れていく音がし、空間が割れて行く・・・。

「あっ」

パリン

 

「ガォォォォォォォォォォォォォ!」

中から何かの叫び声がする。

 

次の瞬間、中から化け物が出てくる。

「にとりと早苗は住人の避難を、咲夜と霊夢と俺と優でコイツの足止めをするぞ」

俺はすぐさまに指示を出す。

 

「咲夜!」

霊夢が叫ぶ。

「分かってるわよ『幻想 少なき時の欠片』」

俺の能力に関わらないスペルか。

周りの空間が灰色になっている中咲夜はせっせとナイフを設置していく。

(時止めの中で動けるとなると面倒ね・・・)

「それじゃスペルカードでも発動しますか『天符 三番瀬の満潮』

時間が静止している中で弾幕を配置につける。

 

「解除」

咲夜がそう、宣言した瞬間周りの色が戻る。

「!」

一気に弾幕による痛覚を味わった化け物は怯んでいる間に次々と攻撃を展開する。

『霊符 夢想封印 散』『水符 銚子の潮混ざり』

高密度弾幕・・・、攻撃を消すためか。

 

「ガォォォォォォォ!」

しかし、化け物は弾幕を食らったままジワジワと攻撃を消し始めた。

・・・?

まさか、耐性を持ったか?

そんなことを考えていた矢先だった、化け物が一気に弾幕を展開し始めた。

まずい!

「っち、面倒な【ここから半径1kmは俺の空間だ】」

初めて見る優の能力使用シーン。

空間が一気に赤色に染まる。

「ガォォォォォォォォ!」

化け物が押してくる中、空間の亀裂がどんどん消えて入っていく。

 

しかし、同時に優の霊圧が消えていく。

「おい!まずいな、"偽造収納符・六角石風流剣"『雷剣 雷流放刀』

風流剣に雷撃をまとわせて一気に化け物を切断していく。

間に合え!

俺はその一心で化け物を切っていた。

「ちょ、優!」

咲夜があわてて優を支える。

 

「間に合わなかったか、とりあえず休ませようか」

俺は咲夜を誘導しながら一気に陸に戻る。

 

 

 


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