幻想郷・紅魔館
「優《まさる》ちょっと来てくれるかしら?」
図書館に広がるレミリアお嬢様の声。
紅魔館に勤める身として、お嬢様の指示に従う。
優は、レミリアの声の聞こえたほうに向かう。
そこには、
幻想郷の賢者────八雲紫
下総の次期神主候補─坂上湖南
楽園の素敵な巫女──博麗霊夢
超妖怪弾丸─────河城にとり
守矢の巫女─────東風谷早苗
完全で瀟洒な術者──十六夜咲夜
永遠に幼き紅き月──レミリア・スカーレット
の姿があった。
「えーと、一部見ない顔も入るんですが、レミリアさん、一体どうゆうご用件で?」
優は、呼び出したレミリアに質問をする。
「そうね、私から説明させていただくわ、今朝、外の世界の空間が歪んだのよね。
それで、私たちで考えた結果ね、にとりと早苗を除いてメンバーを組んだのよ。
だけど、そこの二人がどうしても行きたいって言うから、連れて行くの。
ちなみに、優、貴方もよ。
ただし、拒否権なし」
そんなー、とがっかりしている、優を無視して、紫はスキマを開く。
「そんじゃ、行ってらっしゃい♪
場所は、いつもの場所ね」
そして、レミリアを除き部屋から全員消える。
外の世界・千葉県清龍神社
スキマから出ると、いつもの場所に出る。
毎日を過ごしている湖南や、一回来た事がある早苗やにとりにとってはなじみの有る場所かもしれない。
しかし、初めて来る、霊夢や咲夜、優にとっては初めて見る場所であった。
「そんじゃ、事情説明と行きたいけど、これは優樹の方が得意だから優樹にお願いするか」
そんな風に湖南は、紙に埋まったいた少年を指差す。
「お前の方が得意だろ。
ま、いいや。
そんじゃ今回だけど、重力波が乱れたんだ。
観測地点は山岡にあるじいっちゃんの実験室。
今朝、研究室にある機械が異常な数値をだした。
その後の調査で、異常箇所は千葉県安房小湊から南に10kmの所。
とりあえず、そこに調査に向かうためにいろいろ集めてもらってから行こうと思ったんだが、お前本当に幻想郷に関りあるんだな。
俺なんて幻想入りしてから能力が使いやすくなったくらいかな?
そんじゃ、さっさと行きますか」
そういって、優樹はさっさと出発し始めた。
そのまま電車を西船橋・船橋・千葉・上総一ノ宮と乗り継ぎ目的地についたのは4時間後だった。
そのまま、Suicaをタッチし改札を出る。
千葉県鴨川市内浦・安房小湊駅前広場
「そんじゃ、着いたわけだけど明らかに不自然だね」
そう言う風に湖南は呟いた。
「確かに空が割れてるわね」
そう言って咲夜は空を指差す。
其処には、―――――