東方風雷郷 ~Last Boy Story~    作:沼倉風太

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第9400C話「ブレインインフォメーションpart4」

「楽しかったよ、(普通の人間で優樹以外では)僕を半人半妖だと知って話してくれたのは零さんが初めてだ」

俺はそう答える。

「ふ、種族の違いなんて問題じゃないさ。

 話をして楽しいと思えば、一緒にいれば良い。

 幻想郷はそういう所じゃないかな」

零さんがそういう。

「そうだな(うれしい、まさか初対面の人でもこんな言葉を聴けるとは)」

俺はそう答える。

「さ、次の店へ行こう。

 ミスチー、お勘定」

俺も払おうとしたが、零さんがまとめて払ってしまった。

今度お返しでもしなければ。

 

 

「またおこしてくださいね」

ミスチーが見送ってくれている。

 

ミスチーの店を出て、話をしながら歩いていると異彩を放つ店を見つけたので寄ってみる事になった。

 

 

 

「何だかずいぶんと珍しい店があると思ったらあなた達だったのね」

幽香が店の前に入るって、営業妨害じゃないのかな?

 

「何の用ですか"四季のフラワーマスター『風見幽花』"さん」

紫色の帽子を被った女性(?)が接待(?)をしている。

てか誰?

 

「文花姉ちゃん!お客様になんて態度ですか!?」

葉が文花?紫色の帽子を被っている女性を叱る。

すると、その女性が反論する。

 

「葉、こいつがお客さんと言える様な態度を取っていないわよ」

確かに幽香が店の前に入ると迷惑だな。

 

「その態度は相変わらずね。

 |花江さん、こんな面倒な妖怪を引き取っていたらいてごめんなさいね」

幽香が謝って居る(のか?)。

「いえ、文花さんも葉ちゃんもお花が大好きですし、とっても楽しいですよ」

花江さんが答える。

「そう言ってもらえるとありがたいわ」

 

 

 

「やぁ、幽香!」

 

 

「久しぶりだな幽香」

誰?

知らないキャラがどんどんで来るんだけど。

「はぁ、久しぶり、魁魔。会いたくなかったわ」

会いたくなかったのかよ。

「その減らず口は相変わらずだな」

幽香に尽かさず突っ込む。

 

「文花達に紹介しとくわ。

 こいつ、魁魔。

 悪霊で魔法使い。

 現在、行方不明の人物」

って説明雑。

 

「行方不明ってわけじゃないわよ。

 自分勝手にやってるだけ」

って突っ込まないんだ。

 

「魁魔さんですかよろしくお願いします」

 

「虹霓文花よ。よろしく」

 

「草薙花江です。

 よろしくお願えます。

 ところで、お客さんが来られているので前を空けてもらえませんか?」

 

幽香と魁魔が道をあげて俺達が前にでる。

 

「あぁ、譲っていただいてごめんなさい」

 

「ここ花しか売ってないわよ。

 他に行ったほうがいいんじゃない?」

 

幽香がそういう。

「ちょっと幽香!営業妨害しないでよ!」

 

文花が突っ込む。

「さ、車椅子のお兄さん。

 何にします?」

 

「これと言った買う予定が無かったのですが、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・。胡蝶蘭って花は無いですよね」

 

「あのちょっと聞き間違えたみたいです。

 もう一度、言ってくれませんか?」

 

 

「多分聞き間違いじゃないと思いますけど、

       「胡蝶蘭」

 って言いました」

 

「「「「!?」」」」

 

「えっと、胡蝶蘭ってあくまで冬の花よ」

 

「知ってます、咲いていなこてもいいのであればください」

 

 

ざわざわざわ

 

 

「ざわっ」

「ざわって言うなよ」

 

「今年の冬、咲かせる予定の胡蝶蘭ならありますが・・・」

花江さんが答える。

 

「じゃあそれで良いです。

 ください」

零さんが買う。

「し・・・しばらくお待ち下さい」

そう言って花江さんが中に入る。

 

「ああ、無茶苦茶なお願い。

 しっかり育てて、咲かせてあげてね」

幽香が忠告?する。

 

「・・・・・・・・・・・」

 

「まさか、育てる気が無いのに買う気?」

 

「・・・・・・」

 

「何か言いなさい(バキバキ)」

殺気を経てる幽香。

 

「まあ、そう殺気を立てずに。

 待っててください」

 

「ちゃんと答えてください。

 他の花達も怒ってますよ(プンスカプンスカ)」

「じゃあ、結論から言うと育てる気はありますよ。

 とにかく待っててください」

「本当にちゃんと育ててくれるんですね!?」

「ええ」

 

ちょうど花江さんが戻ってくる。

「お待たせいたしました」

 

「ありがとうございます(購入)

 さてと・・・」

 

・・・。(「なんで私だけなんですか?」)

 

・・・。(「お前の花を咲かせてあげるけど良いか?」)

 

・・・。(「別にかまいませんけど?」)

 

「ありがとう・・・」

 

そして、一気にまぶしくなる。

 

 

 

 

 

 

 

 

「そんな、バカなことが・・・」

 

 

 

「なんで花が咲くの( ・ ・ ・ ・ )!?」

 

「フラン、あげる。

 俺からのプレゼント」

「わーい、お兄ちゃんありがとう」

 

(「ワーイワタシダケサキニサクコトガデキテル!コトシノイチバンノリハワタシダッ!」)

 

信じられん。零さん|何でも≪・・・≫ありなんかよ。

 

「あんた一体何m「やっと見つけたわ!」」

セリフを被せるな!

って、

「なんだなんだ」

なんだあの人数は!?

「ようやく見つけたわよ零!

 よくも(ry」

 

「まず、みんなの居る理由を過程から調べるから5秒まて」

しかい

 

 

「そんなのかんけいないw」

「5秒待てといっただろ!」

すごい殺気!

こっちまで反論出来なくなるまで!

「ふーん。

 そういうことね」

殺気が止んだ。

「さあ、やっと文句言うわよ、さっきh(ry」

「霊夢ちょっと待って」

幽香が止に掛かる。

「あんたまさか、今噂になっている性無零か」

魁魔が攻めに入る。

「そうだが」

 

「なるほど、能力持ちの外来人。

 しかもその能力が反則だったからこそ花を咲かせられたわけね」

幽香が推理に入る。

「そうですよ。

 てか、能力を使わないと無理でしょ」

残念、俺も能力の長拡大解釈で出来るけど。

 

「霊夢、積もる話もあるだろうから寺子屋に戻ろう」

 

「私達も行きましょう。

 一体、どこまですごい人物か見ておくわ」

 

「葉っちゃん、文花さん、お店は私だけで十分だから行ってらっしゃい」

そう、花江さんが言う。

 

「良いんですか?」

葉が聞き返す。

 

「ええ、行ってらっしゃい」

花江さんが送り出す。

 

 

 

 

その後、話をしながら寺子屋に戻ることにした。

 

 

しかし、この時はあのような事になるとは誰も思っていなかった。


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