東方風雷郷 ~Last Boy Story~    作:沼倉風太

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第9300C話「ブレインインフォメーションpart3」

いつもの様に門番に質問漬かと思ったか、慧音さんが宴会区域の出入りを自由にするように命令したらしく会場の案内図のみもらい中に入った。

 

開始まであと2分か。

 

 

 

 

 

しかし、時間になって出て来たのは霊夢だった。

 

 

 

「ええ、今回集まってくださいましてありがとうございます。

 今回、諸事情により主催者に代わり私が挨拶を述べます」

 

 

ここで俺の愚痴だ漏れてしまう。

「天狗の親玉に互角の勝負をしたという人間の姿を見に来たけどまさかの別人(霊夢)が登場。

何とかして"性無零"を探さないと。」

 

しかし、宴会が始まってしまった。

 

人々が大移動を始めてしまい俺は、その列に巻き込まれてしまった。

 

 

人々の波に飲まれ一つの空いている居酒屋に入り一息つくことにした。

 

 

「はぁはぁ、疲れた。

 

 女将さん(ミスティア)、鰻重一つ」

 

とりあえず何か頼んでおく。

 

「しばらくおまちください」

とミスティアの返事が返ってくる。

そういってミスティアが奥に行った所で、

「はじめまして」

フランと一緒に居た青年が話しかけてくる。

「はじめまして」

俺は挨拶を返す。

 

「誰か探しているようですが」

青年が質問してくる」。

 

「性無零という人物を探して魔法の森から出てきました。

 天狗の親分と互角の戦いをできる人間を一目見たかったんです」

俺は質問に答える。

 

すると、青年はピンと来た顔をし、

「・・・。」←少し黙る青年

 

「お互い知らないもの同士自己紹介しましょう」

青年はそう提案する。

 

「ああ、ごめんなさい僕は坂上湖南、半人半妖です。

 "風雷を操る程度の能力"を所持してまして、

 使い方は各属性の性質を利用する形で使用しています」

 

俺は丁寧に自己紹介をする。

 

「なるほど、広汎用形物理的無限対象強化系(要するに物理的に無限に使用ができる)ES名(分類名)は"サンダーウィンドエレメンター"ですか、

妹紅さんや美鈴さん達と似た種類で系統の違う能力、貴重ですね」

その青年は解説しているような口調でしゃべる。

 

「ああ、俺のほうの自己紹介がまだでしたね」

そう青年は言い自己紹介を始める。

 

「俺の名前は性無零(現代脳科学)天魔(天狗の親玉)と戦った外来人。

 そして今回の宴会の企画者」

!まさかこの青年が性無零だったとは。

 

「能力は限定汎用型精神的自身発動系(要するに自分にしか聞かない精神的能力)(人の心も覗ける)ES名は"ブレインインフォメーション(サブタイトル)"

(能力は)"脳の情報を引き出す程度の能力"」

 

「あんたが性無零。まさか、目の前に、居たなんて」

俺は驚きの声を上げる。

「ほら、フランドールも自己紹介をする」

 

性無零がフランに挨拶するように言う。

 

「フランドール・スカーレットです。

 お兄ちゃんと(性無零)と旅をしています。

 よろしくね、湖南おにいちゃん」

 

こっち(風雷郷側)とは大違いだ。

「ああ、よろしく」

少し引いた声で返事をする。

 

「おまたせしました」

とここで鰻重が到着する。

 

「女将さん、熱燗一つ」

性無零が注文する。

「ミスチーで良いですよ。

 少々お待ちください」

と言い、また奥に取りに行く。

 

 

「しかし、零さんの能力は本当に強力ですね」←自分のこと棚上げ

俺はそうお世辞を言う。

「強力なのは認めますよ。ただ、それだけに弱点も多い」

そう性さんは答える。

 

「あと、申し訳ないですが自己紹介する前から全部知ってました。

 名前や種族、能力も」

 

「なるほど、思ったことを何でもできるなら僕の情報も盗み放題ってことですか」

 

「悪く言うなら」←素直に認める

 

 

しかし俺は、

「良いんですよ。どっちにしろ自己紹介すればお互いが分かるんですから」

すかさずフォローする。

 

「それもそうですね」

そう性さんが答える。

 

「熱燗お待ち」

とここで熱燗が到着する。

「ありがとうございます」

と受け取る。

 

 

 


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