東方風雷郷 ~Last Boy Story~    作:沼倉風太

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本編投稿ペースが異常に落ちるのを防ぐための小話です。
本編との関係はあるかもしれないし、ないかもしれない。
基本的には自作への布石です。
え?本編早くせいって?
今頑張って原作やってますから今しばらくお待ちを!


第8001E話「幻想の一時─1─」

神社での神主として勤務・・・、どうやら申請さえすれば特殊国家公務員としての登録となるらしく、取り合えず金銭面での危機は脱した。

と言っても公安員での仕事も増えたが。

御札を書き溜める一方、来年の初詣への準備を始める。

今までは社務所会の皆さんにお願いしていたので今年はできる分は自分でやりたい。

「よ!遊びに・・・そもそもお前受験勉強大丈夫か?」

勉強道具を鞄の中に入れた優樹が部屋に入ってくる。

「断りもなしに入ってきて暇かって聞くのは俺に対してケンカを売っているのか?」

後ろ手に軽く殺気を立てて答える。

「悪ぃ冗談だは、つかお前ガチで受験勉強大丈夫なのか?」

机の反対側に座って勝手に勉強道具を広げていく・・・どうやら勉強はする気らしい。

「勉強よりもこっちが大事だからな」

後ろの引き出しから一つの封筒を取り出して優樹に見せる。

「全国摸試って・・・全国1位しかも国立下総総合合格確率100%点数500点満点中498点・・・。お前2点分手抜いただろ」

封筒に戻して机の上に置く。

「そうか?きちんと努力してる奴に失礼だろ」

後ろの引き出しに仕舞い、別の封筒を取り出す。

「センター摸試・・・しかも世界最高峰の宮沢国立文明大学かよ・・・しかも1位点数900満点・・・カンニングしたか?」

試験担当の教授がビックリした顔で映像を見返したけど何もなかったしな。

「特に何も」

「・・・。いっその事大学に飛び級したらどうだ?」

教材を開きながら提案してくる優樹、しかし俺の回答は決まっている。

「めんどくさい」

・・・。

俺の行動理由はめんどくさい事をやらない様にするが一番だったりする。

先生に勉強しろって言われたから1月感覚を遅くして迄も国立図書館の蔵書を読み漁ったぐらいだし・・・、記憶強化の術式は使ったか。

「お前は力の使い方の方向性が違うぞ」

教材を開いた時点で難しいそうな顔をしている優樹に軽く妬まれる。

いじめの原因の一つがこの考え方で今まで普通であった俺の成績が一気に全国トップクラスまで上がったことにある。

当時は間接的に神術が使えることは自覚していたがそれが能力とは考えていなかった。

と言うかお願いしたものが実現する程度にしか考えていなかった。

因みにこの摸試の結果が公表された当日にメディアの取材依頼が殺到したがすべて断った。

理由は言わずもがな偏見報道をするメディアは必要無いって、何時か公安維持法違反で家宅捜索してやりたいけどそんな権限無いし。

「・・・ここ教えてくれ」

そう言って出してきたのは歴史の一齣坂本龍馬に関する記述だった。

 

 

 

「それ、覚えなくてもいいぞ

 

 

 

 来年の教科書から消える・・・つまり歴史は無かったことになるからな

 

 

 

 

 

 

 

 教科書は日本人を精神的に支配する方向に進んでいる。

 

 

 

 

 それは冷戦よりも冷たく残酷な経済的・文化的な支配。

 

 

 

 かつての日本・・・そして今の世界政府の様に」

 

 

 

 

 

「お前、本当に大丈夫か?」




基本的にこの物語はフィクションですが現実で起きた出来事は反映されます。



ガチで中韓は冷戦よりもひどいものを仕掛けています。

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