やっと公開いたします。
「まったく只の馬鹿だったらありたがったのだがな」
首筋に別種類の結界を張り
そしてその間に新しいスキルカードに情報を書きこむ。
『理論 現想同一性症候群』
一気に俺の周りにあるものが一気に解け炭素となって俺の後ろに箱型に集まる。
「やはりな、精神疾患者か」
やっぱりそう呼ぶか。
確かに俺達能力者は病名上そうなるんだよな。
能にある種の障害が生まれつき存在していて現実を正しく見ることが出来ずに逆に現実を曲げてしまうことがある。
また、能の稼働率が他の人に高いと言うことが言えるな。
これを応用して人工的に超能力を開発しようとした研究がアメリカであったが失敗に終わったなしいな。
「ま、別にそう呼ばれるには慣れたし。
とにかくこの事変を終わらせて早くあったかい布団で寝たいんだよこっちは」
後ろにある炭素の塊から水素銃を練成する。
「何だ、その後ろにあるものは〔敵が行動に移る前に攻撃せよ〕」
相手が指示するのと同時に練成が終わり乱射体制に入る。
無効がどこからか黒曜石のナイフを取り出してこっちに標準をあわせてくる。
しかし、向こうが攻撃に入る前にナイフを酸素に変える。
そのままこっちから拘束するように二人に酸素から作り出した鋼鉄の拘束具を設置する。
そう言えば何かを忘れているような・・・・
次の瞬間、後ろから銃声が聞こえると同時に頭に鈍痛が走る。
まさか、この俺が銃に撃た れ た の か
何 だ ろ う 、力
が ぬ け て い く
こ の か ん か く は
──2──
目が覚めると一面彼岸花の花畑。
・・・・・。
つまり俺は死んでしまったのか。
「お、やっと目が覚めたか?」
ふと後ろから声をかけられる。
振り返ると自己主張の激しい実をもった小町が鎌を右肩にかけてこっちに来いと手招きをしている。
「えっと、やはり閻魔様の所へ?」
俺は万が一の為に右の腰袋に入れてある100円玉に手をかける。
その素振りを見かれた小町はあきれた顔をしながら
「そうだい、あんた何をしたかは知らないが準備が出来次第つれて来いって言うもんだからね」
そう言うと小船に乗り、こっちに来いと手招きをしてくる。
俺が小船に乗ると小町がゆっくりと小船を漕ぎ出す。
「あ、渡し代はどうすれば?」
右手に100円玉を握り何時言われてもいいように準備する。
しかし、小町はその様子をみるなにため息をついて。
「別に必要ないよ、仕事だし。
でも気持ちとチップは後でもらっとくよ、今漕ぐのをやめると大変なことになるからさ」
そう言うとさらに漕ぐスピードをあげてくる。
本当に死んでしまったらどうなってしまうのだろうか。
神社は大丈夫だろうか。
そんな心配が頭を過ぎる