「4発だ。
保険として15分ごとに落ちるようにした」
なん…だと…!?
「成功した場合はどういう風にする気だった?」
俺は止める方法を聞く。
「こいつの力で予定だった」
そうか、つまりどうすればいいのさ?
<貴方は、馬鹿なの?>
おい、アザトースいくらなんでもバカは言い過ぎだと思うのだが。
<呼び捨てについてはひとまず置いておいて、今から貴方を宇宙空間に送り飛ばすは。
後は、分かるわよね?>
アレだろ、衛星についてる対宇宙空間迎撃兵器を手動起動すればいいんだろ。
<それじゃ、行くわよ。3、2、1>
──2──
「やっぱり空気と重力が無いと移動しずらいな」
こまめに座標移動を繰り返しながら目的の7番衛星の背面に移る。
こいつはもう使われていない宇宙ゴミで明日回収する予定だが、衛星砲はまだ使える。
「えーと、手動操作用のアクセスポイントは・・・・。
あったあった。
よし、アクセスアンド起動。
エネルギー砲スタンバイ」
「目標確認、発射!」
目標撃破確認、帰還準備開始。
アクセスポイントを戻して。
多分、これで問題ないはず。
<そうかしら?
この魔術を解くには術者を倒さないといけないのよ?>
おい、ちょっと待て、術者ってさっきの?
<えぇ、そうよ。
さっきの二人組完全なる自作自演よ>
ってまさかさっきの天使は!?
<気付くのが遅れたけれども彼らが召喚したものよ>
やっぱり・・・。
あの時殺っとくべきたったな。
<とにかく戻すわね>
──3──
「全く、素直にあの時に殺っとけば良かったな」
元いた地下室に戻り今回の主犯に向けて刃を見せる。
「ハハハハ。
気付いてしまっか。
ならば仕方ない」
「予定よりは早いが、Go white further hunter!」
そう言うと上の扉が壊された音がし、続いて地響きが部屋全体に響き渡る。
まさか、こいつッ!
「You are dei now.
For white further」
何を言ってるんだコイツ?
明らかに文法が違う!
「ハハハハ。
流石に英語までは理解出来ていないか!
そうか!それは傑作だ!
Go!」
「ッ!
仕方ない『終結 終演結界』」
慌てて結界を貼るのと同時に一気に力がかかる。
原爆程度なら防げると言われるこの結界だが、只の人間如きに破られるとはな。
ん?
何でこいつ限界出力を超えたパワーを持ってるんだ?
と言うかそもそもこいつから霊力とかそういったモノを一切感じない!
まさか、こいつ!
正体に気づいたと同時に結界が物理的に壊される。
「You are dei now」
右手に持ったナイフで首すぎに切りに掛かってくる。