本当に時の流れって早いですね。
活動報告に書いた通り一応進路が決まりましたので報告しておきます。
欧州連合政府英国自治府の管理下にあるロンドンはかつての科学・魔術共に一番の都市として発展していた戦前の面影はもうどこにも無く、現在は廃墟がただ並ぶだけの街並みが広がる。
「そう言えば客が来てたんだっけ、戻ったらどう説明しようか」
そんな事を考えながら、例の二人がいる建物の前に来た。
『偽造収納符 六角石風流剣』
・・・。
「召喚失敗、壁にめり込んだ」
もう一度やり直す。
『偽造収納符 六角石風流剣』
きちんと償還できた。
「やっぱり誤差が大きいかなー?」
1mにつき0.01mm、だけれどもやっぱり長距離になればなるほど誤差が大きいな。
これが星間単位になると・・・。
考えたくない。
取り合えず今はこの事変を解決しないと。
「お邪魔しまーす」
静かな声で言いながらこっそりと中に入る。
中は、きちんと清掃されていて以前テレビで見たイギリスの一般民家と同じような雰囲気が流れている。
取り合えず怪しいのは地下かな?
階段の裏にある地下への扉がある・・・、と思ったけど・・・。
「あれ?AMS規格よりも建てられたの前なのか?」
取り合えず、探さないと・・・。
──2──
「ない・・・」
後は、隠してあるとか。
「さすが魔術の国英国、魔術で隠すとは」
まさか、今立っているところの真下にトラップドアがあるとは。
取り合えず能力で魔術無効術式を起動する。
やっと、床との繋がりが外れた。
トラップドアを開け中に降りる。
そこには奇妙な光景が広がっていた壁一面に広がる機械。
恐らく、スパコンでは怪しまれるから大量の自作PCを繋げて並列演算させているのだろう。
その奥に多くのケーブルが集まる部屋がある。
そこに入ろうとした瞬間
「じゃ試してみるか」
一気に弾幕が迫ってくる。
ッ!
『風流剣 瞳風雷』
弾幕を張り返して応戦する。
「このコンピュータ、代理演算させれば使える!
甲種術式指定時間への
取り合えず復帰の準備はおkと。
「後は・・・、あ、一人やってるからあともう一人・・・」
そんな事を考えながら中に入る。
しかし、そこにあったのは絶対にあってはならない光景だった。
天使を利用して回復を試みようとする人間の姿・・・。
「てめぇら、こんなこ事をして許されると思っているのか?」
無詠唱で右手に強化術式用の陣を展開しながら睨み付ける。
「待て!俺たちは──」
「問答無用!『雷砲