湖南が自分の過去について振り返る。
チルノの挑発を無視する。
優樹を現代に送る。
(さっそくだが、湖南の夢の中)
ここは、理想の街。
みんなが、争いなく生活している。
こんな街の神社にいつも、僕は、いた。
ただ、何にもすることなく。
ただただ、風景を眺めて、一日を過ごす。
そんな、ことができたら。
現代なんて、重いもの、いらないのかもしれない。
そんなところに住むのが、僕の夢だった。
叶いもしない、夢だった。
だけど、今日は、いつもとは、違った。
突然、周りが、まぶしくなると、目の前には、一人の、男の人が立っていた。
「私が誰かわかるか?」
その、男の人は質問してきた。
だけど、僕は、そんな人、知らない。
「いいえ、わかりません」
男の人は、一瞬だまって、こう言った。
「お前は、特に知っているだろう」
「まさか、風渡雷神様!?」
まさか、この人が、神様?確かに、人っぽい神様はいるけど、(神奈子と、諏訪子)
本当に、神様なのか?
「私が神か不安なのかも知れない。だが、一つ言っとく。お前と、私は繋がっている。
それだけだ。何か聞きたい事とかあるか?」
まさか、雷神様と、僕が繋がっている?確かに、神社に来る人が多いと、元気がでるけど・・・。
「あの」
「なんだ?」
「雷神様の力とは、どういった、物なのでしょうか?」
これだけ、聞ければ、あとは、大丈夫かもしれない。
「私の力は、地球を壊せる物だが、そこまでに、行くには、たくさん、信仰が必要である。信仰、つまり、皆が信じる思いが、力なのだ。私とお前が、繋がっていつことだが、それは、お前の二つ目の能力『風雷を操る能力』と関わってくる。
代々、坂上家では、風使族として、風雷を操る事が出来る、私の力を借りてきた。
しかし、私の力を借りていくうちに、私とお前達には、つながりができてしまった。
そして、お前とは、直接的な繋がりになってしまった。
なぜ、みなが、命を投げ出してでも、お前を、守ったかと言うと、お前が、世界を変えるからだ。
お前と、同じ世代のやつは、このことを知らない。
だから、変わっているお前を、虐めた。
隆郎さんからの手紙は、やつが導いた答えの一つかもしれない」
そんな、僕が、あの隆郎さんから、そんなに、心配されてたんなんて。
それに、僕が、雷神様と直接繋がっている?
僕は、理解できずに頭が、大困難した。
「最後に、一つ、お前に渡す物がある」
そういって、雷神様は、僕に、三枚のカードを渡し、消えて行った。
「はぁ、なんだ、夢か・・・」
僕は眼が覚めて、布団から起き上がった。
しかし僕の手は、三枚のスペカを握っていた。
文文。新聞 後書きコーナー
今回は、だいぶ、重いです。
次回から、第三章「現想異変」を始めるつもりです。