東方風雷郷 ~Last Boy Story~    作:沼倉風太

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第77話「心の世界の住民の住民」

神社から外に出るとやはり、懐かしいの風景が広がっている。

風渡雷神様の時以来だが、一応変わってないな。

「自動術式で30分後に自動復帰だからな。

それまでどうした物か」

 

 

街と思わしきところに出るなり

「あ!主様!」

と、声を掛けられたので、振り返ってみるが誰も居ない。

「下です!」

「顔が近い」

反射的に殴ろうとするが、何故かかわされてしまう。

右手に霊力を込めもう1度殴ろうとするが受け止められてしまう。

しかし、よく見てみると色々突っ込みどころがある奴が受け止めているみたいだ。

 

まとめて見ると。

まず、男か女か分からない言わいる男の娘。

続いて獣耳――恐らく狼かと。ついでに尻尾も。

後は右手に持っている霊銃。

 

「色々可笑しい」

右手に六角石風流剣を呼び出し構える。

「何か敵対されているみたいですけれども、主様が私達心の住民に手を出すことは無理ですよ」

 

それと同時に戦意が消える。

「ふん、くだらない」

俺はため愚痴を言いながら風流剣をしまう。

「それよりも、僅かながらこちら側にいるのであれば色々紹介してみたいと思いますし、お寿司」

「お寿司?」

「あ、お寿司食べたいなって」

「それじゃ、寿司屋行く?」

確か、駅前商店街に会った様な。

「はい、それでは駅前にでも」

何か考えているみたいだが気にせずに手を握る。

「え!?あの!?」

動揺しているみたいだが気にせずに一気にテレポートする。

「え、あの、」

「色々考えるな」

「あっはい」

最も、心の中では俺の思っているとおりに動くけどな。

「さてといい加減自己紹介しないといけないですね。

僕の名前は枚方樟葉。

心の世界では唯一外の世界に出ても自我ができるものです。

0と1のこの世界では僕を含め皆、只のアルゴリズムに従ったものです」

 

「あっそう」

適当に相槌を打ちながら話を聞く。

「それで、お前は男なの?女なの?」

どっちにしろ面白いけどな。

「でも、僕に性別なんてありませんよ?」

「で?」

「ないです。

中性です」

「どちらかと言うと?」

「真ん中です」

「男が0だとすると?」

「0.5です」

「外に出ると?」

「知りません」

それじゃ、男女設定をonと。

「ひゃっ!?///」

 

 

 

 

 

 

――――2――――

 

二日前

 

「取り敢えず、こんなものでしょうか?」

大量に読み込まれる英文。

その下にある一つの小惑星の破片の映像。

それを指させながらキーボードでコマンドをどんどん打っていく男性。

その横では同じようにパソコンに向かって格闘する女性?。

「あぁ、それよりもどうやって誘導すり気だ?」

一通りコマンドを打ち終わった男性が隣にいる奴に聞く。

「地球の公道に乗せた。

後二日ぐらいすれば勝手に落ちる」

そう言いながらコマンドを打つと、一箇所の衛星画像が出される。

「もしも、これに書いてあることが本当であれば――」

「――我等の神が正しきあることを――」

 




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