東方風雷郷 ~Last Boy Story~    作:沼倉風太

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「皆様、新年、あけまして、「おめでとうございます」」
「今年も、東方風雷郷を含めまして」
「「宜しくお願いします」」

「以上、去年やったことを」
「おい」
「嘘ではない」
だって、去年もやりましたし。
「それはそうと、博麗達は?」
「あー」
「?」
「リストラ?」
「タイトル詐欺乙」

「仕方ないじゃん」
だって、途中から博麗達の存在忘れたし。
常に現代(こっち)に居るのって魂魄ぐらいだし。
秘封倶楽部だって京都(あっち)だし。
原作の話を崩さないようにするのは厳しいし。
「それと、投稿するのに遅かったよな」

「あ」

「何があった?」
「書き初めとか、初詣とか新年挨拶とか、」
「他には?」
「携帯獣の収集とか、駅の思い出集めとか」

「ケータイゲームかよ」

「サーセン」
だって、仕方ないジャン。
広告が1日ジャックされたんだもん。
「所で初詣は何処へ」
え、
「亀戸天神だけれども?」
「何時行った?」
「1日の深夜二時ぐらい」
「何で行った?」
「終夜運転の地下鉄」
「何人で?」
「1人で」

「公安維持法、青少年保護育成条例違反で警察への同行を求める」

「任意ならお断りします」
と言うか、警察に声かけなれなかったんだけれども。
「では、本編を!」

「にげるなーーー!」


第75話「学校七不思議―3」

残る七不思議は、

最終下校時刻をすぎた生徒に出てくる悪魔

満月の夜に動くマイケル(人体模型)の謎

秋に咲く桜の死に誘う花弁

無限に続く廊下

 

最初の奴だけ今は心配すれば良いか。

そんな事を考えながら帰るが、途中で猫が飛び出してきたので少し驚いたが、特筆する事と言いばそれぐらいかな。

 

〈今帰ったぞ〉

心通石に霊力を通して直接通心を開始する。

〈はいはい、来客は客間ですよ〉

客間って、宴会場を仕切っただけなんだけれどもな。

〈分かった、もう少し待ってもらえ〉

〈?何故ですか?〉

〈ちょっと調べ事がかあるからな〉

そう伝えて通心を終える。

 

「神事記録―2000は何処だっけ」

書庫内でそう呟きながらバックナンバーを調べる。

「あったあった、後は人事記録と」

 

―2―

 

伝書鳩に確認の手紙を持たせて本殿に送る。

それから鞄を置いて客間に入る。

「待たせましたね」

そう言って中に入る。

「あの、これ・・・」

そう言って手紙を渡してくるので目を通しておく。

「くっそめんどくせ、わざわざ暗号にするなし」

取り敢えず、手持ちの知識でなんとか解読して読んでいく。

「本家より葛南分家に重要な通達

 

現在我らが風雷族が存続の危機に当たっている事が既に御存事の通りである。

現在2000年戦争の影響により、現存する風雷族の神司の儀が全て失敗した事も御存知の通りであると思います。

そこで唯一神使として発芽している湖南殿にそちらに居る志津と一緒に(以下略」

 

「・・・。

ふざけんなよ」

何だよこれ、確かに本家からの重要連絡に使われる乙種暗号法だけれども、

「本家の連中は基本的自由人権を理解してないのか」

そう言いながら手紙を読み進める。

 

そこで、俺は最後の一行に目が行く。

「なお、今夜1晩過ごして考えて見るように」

「あー、これあれだ、

"ゆうべはお楽しみでしたね"とか言う奴」

 

「いや、健全な作品に十八禁要素持っててくる無し」

そう言いながら手紙を机に叩き付ける。

「誰に言っているんですか?」

 

「本家の奴らだよ」

そう言いながら部屋を出る。

「あの、どちらへ」

 

「夕飯を作りに行くの!」

 

―3―

予想外の来客が来てしまい、これ以上やると変な方向に方向に進みそうなので大人しく銭湯に行く事にした。

「銭湯代が地味に痛い」

4人で1500円、何処かで削らないとな。

「お、御神様所のお坊ちゃんじゃんよー」

げ、酒屋のおっちゃん。

厄介な事になる前にさっさと上がろう。

薄い結界を纏って湯船に浸かる。

「結界無しだと熱すぎて入れないだよな」

そう呟きながら適当に時間を潰す。

 

「逆上せて寝ちゃうと死ぬから上がるか」

適当に温まったのでさっさと表に出てみることにする。

「春日達大丈夫かなー?」

女湯の方を見ながらそう呟く。

――風中同化で覗け――

その様な悪魔の呟きが聴こえるが無視する。

 

「そう言えば七不思議の悪魔の奴、結局なんだんだったんだ?」

自費でコーヒー牛乳を買って飲みながら春日達が上がるのを待つ。

 




お楽しみを見たい人は個人メッセまで。
※R18版と全年齢版が有りますが、全年齢版のみの提供とします。
また、志津と悪魔の二つからお選びください。
但し今月中とします。

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