放課後、あえて教室に残って再び現れるのを待ってはや数十分。
やっとこさっとこ姿を現したかと思ったら一気に周りの雰囲気が変わる。
「七不思議の一つ疲れているように見える教室か」
そう呟くと六角石風流剣を構えながら結界を発動させる。
「全く、7個中2つに関わってるとはな」
俺の背後に突如として霊圧が掛かる。
俺はあえて後ろを向かないまま一つの質問を投げ掛ける。
「お前、こんな所で何をしている」
「私がここに居るのに何か理由が必要ですか?」
…。
「別に、全く無い。
という訳じゃないんです。
あの子に仕返しが出来れば良いんです」
「別に答えてくても良い。
誰に対してだ」
「坂上皐月。
私の良き友でありライバルであり
「俺がそいつの弟だと言う事は知ってるんだよな」
万が一の為にポケットに護符を忍び込ませて置く。
「えぇ、でも、貴方可笑しいと思わないの?」
「何がだ?」
「何もかもが貴方の都合の良い良いに回っていることに」
「それがどうした?」
俺は過去の出来事を振り返りながら聞き返す。
「やはり分かっていないみたいね」
?
「何がだ?」
「別に良いけど、さっきから外で聞いている人が居るみたいだけれども?」
確かに外から魔力を感じるが、それがどうかしたんだ?
「これは極秘事項だから言えないだけども、それ以外なら答えるわよ」
そう言って小さなビー玉を残して消えていった。
「全く何だったんだよ」
そう呟きながら教室をでる。
「ニャー」
何で校舎内に猫が居るんだよ。
「まっ、良いか」
猫を校舎内に残し、最終下校時刻ギリギリに学校をでる。
と、此処で共祁からの通信要請が会ったのに気付く。
ここからだと弁財天経由かめんどくさいな。
そう考えながら、追伸をかける。
昨日から、通信する際にはお互いに要請してからにし、狛犬の通信装備を経由す利用にしたため、ペアとなる通信用に心通席の玉を持っとく。
こうすることで春日とも通信できる様になったのだが、霊力を使わなうと行けないのがいたい。
ま、常に結界を纏える程度には余裕があるが。
〈それで何の用だ〉
俺は周りに気を付けがら、家に帰る。
〈それがですね、ご主人様の許嫁だと言っている人が来ているわけでしてね〉
は?
許嫁だと。
〈何か手紙を持ってきているのですが〉
本家の奴は何を考えてるのだか。
〈取り敢えず待ってもらえ、すぐに帰る〉
そう伝え通信を切る。
全く、明後日でミサカが帰るかどうか決めると言うのに、この時期に。
「と言うか、許嫁って違法じゃないっけ?」
それでは皆さん良いお年を