東方風雷郷 ~Last Boy Story~    作:沼倉風太

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第73話「学校七不思議-1」

5/9(火)2:23 富士見中学校放送室前

第三者目線

 

何時も学校の塀の中で生活する生活。

もう何年も生活しているから慣れてしまった。

2007年以降私を認識出来る人が年に数人居たから暇はしなかったけど。

でも今年表彰を(強引に)受けたあの生徒だけは違う。

私に対して探りを入れている気がする。

 

同日 13:15 富士見中学校放送室前

 

「学力テストの時に見たのはここだけれども、本当に幽霊とかこの時間帯に出る訳?」

やっぱりあの生徒ここに来た。

あの生徒、人あらざる者が見えるらしい。

授賞式の前に二人で何かしらの事を話した後体育館でパフォーマンスをしていたけれども一体なんだろうか何たっのかしら?

「まぁ、いる訳が・・・」

とにかく隠れないと。

私はとっさに壁をすり抜けようとしたその時だった。

「「あっ」」

目と目が会う瞬間私は慌てて姿を消す。

しかし、どう言う

「逃がすか!」

何で追ってくるのよ。

「取り敢えず、待てよごらぁ」

どう言う方法で施錠されている放送準備室に入ったのだろうか。

「とにかく、時間が無いだぞ、手短に聞く。

お前は何をしたい?」

 

 

同日 13:21 清龍神社 居住棟

 

「取り敢えず、学校に行っているであれば仕方ありませんですねと、ミサカは縁側に腰を掛けながら腰を掛けてみます。

心が落ち着きますとミサカは感想を述べます」

 

「あのですね・・・」

 

「?」

 

「取り敢えず、ご主人様から支持を受けたので修行の方をしますよ。

昨日、弾幕を出す所まで行ったので今日は遂にスキルカードですよ」

 

「めんd」

 

同日 同時刻 富士見中学校放送準備室 第三者目線

 

 

「取り敢えず、お前を今封印する気は無い。

でも、一つだけ聞いていいか?」

 

「?」

「お前、こんな所(学校)でをする気だ?」

何処からか取り出したか不明の(不要物持込として校則違反の可能性あり)を向けて威嚇する。

「別に好きで此処に留まっているわけじゃないです」

つまり地縛霊なのだろうか?

しかし、あたりを見回しても結界の様な物は見えない。

「地縛霊でも無いとなると?」

しかし、それと同時にチャイムがなる。

「っち、予鈴か」

そう言って再び湖南が 姿を消える。

「嫌だ、待って」

彼女(?)の口から言葉が漏れる。

自分の久しぶりの素直な感情に枯れた涙を流しながら、追いかけていく。

 

 

同日 13:40 富士見中学校 某教室 科目:歴史 湖南目線

 

「というわけで、前回の復習は此処までだ。

 大宮島(グアム)諸島を落とされた日本海軍は極東同盟の宮沢国軍に支援を依頼。

 翌日、宮沢より第二実利艦隊が送られ、日本海軍の鳳凰艦隊とともに・・・」

まったく蒲原新矢先生の歴史は黒板に書く速度が早くてノートに書くのが間に合わないし。

『何がそんなに面白いの?』

机の横に座って聞いてくる。

「あのな──」

「さてと、坂上、どうしてか答えてみろ?」

俺が文句を言おうとした所を先生に遮られ、ご丁寧に質問まで振られたので素直に答える。

何故、海軍が一度落としてグアム諸島を取り返したかって、

大宮(グアム)島諸島から日本本土へ直接空襲が可能だからでしょうか?」

俺は、教科書に書いてあった一文を読み上げる。

 

「そうだ、但し連合国軍は水上機に改造して本土空襲を開始したがな。

 その後、連合国軍はポツダム宣言を出すが、日本はこれを黙認したわけだな。

 その後は、8月6日広島に原爆が落とされた。

 これに対して宮沢国軍が黙っているわけが無く、その二日後つまり8月7日にニューヨーク、ワシントン、モスクワ、ロンドンの五都市に水素爆弾を落とすわけだ。

 原爆のような破壊力はあったが、汚染が無くて、その後の事もしっかり考えていたわけだ。

 8月9日に連合国軍は戦争行為を中止し、8月14日に太平洋終戦宣言を出したわけだ。

 日本は8月15日に、この宣言を受け入れ終戦って言うわけだ。

 8月16日には独露戦争も、休戦って言うわけだ。

 こうして8月16日に第二次世界大戦は終戦って言うことで、さっさとノートを書いてくれ」

 

あれ?

俺の知ってる世界史と違うような気が、まっいか。


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