「修行不足か・・・」
俺はそう呟きその場を後にしようとした。
「お兄ちゃんだやっぱり」
角から出てきた春日に見つかり、どう答えるべきか考えてていると側からミサカ10334号が顔を出してくる。
「小学生にお兄ちゃんと呼ばせる趣味があるみたいですね、とミサカは少々呆れます」
そう言ってくる。
「あのな、俺だって呼ばせてる訳じゃないんだよ。
勝手に呼んでくるだけ。
後、何でお前が此処に居る?」
俺は歩きながら聞く。
「ミサカは共祁とか言う巫女(笑)に言うやつにこの子と一緒に居ろとか言われたからです。
と、ミサカは報告します」
全く、余計な事を・・・。
「ま、良い。
取り合えず帰るぞ」
おい、共祁春日に着いていけってミサカに言ったのか?
<はい、ミサカが何もする事がないと言うので>
そうか。
<はい>
確かに、ミサカが来た理由が理由だもんな。
「ミサカ、戻ったら一回付き合え」
「やっとミサカの存在理由が認められたと、ミサカは一人喜んでみます」
はぁ、一体何時から人間に対する恐怖心が薄れてるんだ?
取り合えず良いけど。
神社に戻り、皆に指示を与え商店街にでる。
嘗ては浦安銀座と呼ばれたが、今では何処にもあるような商店街に格下げ去れてしまったが、未だに活気は若干残っている。
取り合えず、裁縫道具を買い足さないとな。
「取り合えず鉄針1400本とカラー糸基本色」
財布を出ながら取り合えず必要な物を言う。
「何に使うかは知らんが取り合えず1334円な」
財布から1500円を出す。
「それじゃ、釣り銭をと――「100円だけで」――あのな、結局5000円近く預かってるけれどもよ、大丈夫か?」
俺の癖で基本的に細かいやつは受け取らないので、商店街自体にかなり預かってもらっている。
これは、万が一の事が有ったときのためなのだか、かなり不思議に見られている。
「それじゃ」
そう言って神社に戻る。
途中に聞こえてくる会話の内容は様々だが中でも怪しい獣の影を見たと言うのは気になる。
――――2――――
神社に戻り色々準備をしてからミサカを呼び出す。
「しかし、的と線とは一体何をする気なのかとミサカは不安の声を出します」
「別に何でも良いだろう。
取り合えずこの鉄針を其処の的に撃ってみろ」
そう言ってさっき買った鉄針を渡す。
「
邪気眼を使ってみると速度は30m/m。
電圧は10万ボルトか。
「取り合えず打ってみるからどういう風に撃ってるか見ろ」
そう言って一発撃ってみる。
確かに別の方法を考えた方が良さそうだな。
「取り合えずひたすら馴れるまでだな。
俺もやるからひたすら慣れるか」
一時間後
「駄目だ、疲れた。
休憩しようか」
そう言って中に戻る。
「ご飯冷めてますが、もう一度温めますか?」
奥から共祁の声が聞こえてくる。
「あー、頼むはー」
適当に返事をして、居間に出る。
前までは住居スペースで十分なのだが、春日の夜中の攻撃が怖いので鍵の掛かる部屋に一人で居、二人には宴会場の一部に寝てもらっている。
「持ってきましたけど、此処に置いておきますね」
ミサカには外で待って貰っているので、スキルカードを持って出る。
―――3―――
夕食を食べ終え、もう一度外に出る。
「それじゃ、弾幕に付いてやってみるか」
そう言って弾幕を出す。
「どうやるのですかと、ミサカは質問してみます」
「それじゃ、一回やってみるか」