東方風雷郷 ~Last Boy Story~    作:沼倉風太

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話が色々飛んでいますが、主役は湖南です。


第70話「人の能力を学習する程度の能力」

取り合えず、昨日居た所をもう一度調べようと思ったがそもそも何処だったのかが分らないので諦め、俺が誘拐(?)された所に行って見る。

取り合えず、回りを見回しているが、特にめぼしい物も無く後にする。

しかし、ここで不気味な視線を感じる。

俺の体質かどうかは知らないが、俺の事を理解しようとしないやつは基本的に避けようとする。

勿論、知ろうとした場合は必ず接触してくるはずなので、基本的に覚えている。

しかし、この様なヤツは覚えが無い。

取り合えず、風の流れを使ってどんなやつか調べようとするが、風に当らない。

つまり、実体の無い奴となる。

ここで考えられるの可能性は二つ。

①・・・この視線は俺の勘違い。

②・・・カメラ等を使って見ている。

 

普通に考えてどちらも当てはまるところと当てはまらない事がある。

考えて見るより実際に知ったほうが速いなこれは。

そう考えた俺は後ろを振り返る。

 

そこに居たのは───

 

 

 

 

 

 

 

 

──2──

 

「そうか、報告ご苦労様」

そう言って電話を切る男性がすこし思い溜息をつく。

「一体何時からこうなってしまったのと言うのだ」

そう言って報告書に目を通す。

文化省から送られた失われた文化財に関する幻想郷との取引に関する物である。

そこには幻想郷から弥生時代の貴重な資料を渡してもらう代わりに、食料品の提供に付いてだった。

普通に考えればなんとも無い取引内容だったのだが、問題はその食料である。

生きの良い人間を毎月10名ずつと言うものだった。

過去の事を知ることについては、過ちを繰り返さない為に必要であるが、その代償が人命との成れば、話は別である。

今までは死刑囚等を提供していたが、もうその策は使えず、別の方法を考える。

「この件についての話し合いは次は何時だったかね?」

男性は隣に控えている秘書に聞く。

「はい、明後日の19時からです、総理」

 

 

 

 

 

──3──

 

 

──そこに居たのは幽霊であった。

「何のようだ?」

俺は偽造収納符から御払い棒を取り出し向ける。

「おい俺はあくまでも、守護霊だぞ。

 別にお前のと言う訳ではないがな。

 まあい、一つだけ警告しとくぞ、霊界に関わるつもりだったら、覚悟しとげ」

 

「おい、それ一体どう言う事だ?」

俺は御払い棒に霊力を集め聞く。

 

「さあな、自分で考えるだな・・・。

 という言いたいところだが一丁手合わせを願おうか『霊符 二重弾幕結界』」

ッ!

『活線 列車で行く日本一周の旅』

取り合えずスキルカードを使い応戦する。

ふと、後ろの電柱に人除けの札を貼っているのが見えた。

何時の間に張ったんだコイツ!?

「ッ!

 本物よりも硬い!『風流剣 瞳風雷』」

とっさに弾幕を消し別の弾幕に切り替える。

「まずは、その自由を消すまで!」

しかし、意識が一瞬飛ぶ感覚がした直後、首に"黒曜石のナイフ"が乗せられる。

「甘いな」

「ッ!『雷符 雷流放電』」

とっさに電柱にくっつき距離をとる。

「しかし、こうも簡単にやれてしまうと、戻ったときの制限が気になるな。

 まぁい、この霊能力だってあくまでも簡単なもの─何だからな!」

再び意識が飛ぶ感覚するのと同時に"黒曜石のナイフ"が首に向けられる。

「ッチ、修行が足りないか『風符 風中同化』」

取り合えず、一旦離れる。

また、意識が飛ぶ感覚がするのと同時に座標情報が固定化される。

「流石に風に同化されていると探すのに手間を取るな。

 まぁい、これで決着だ。

 そこに居るのは判っているんだぞ」

そう言って俺の目の前に黒曜石のライフが止まる。

「ッ!

 お前は一体何者なんだ」

風中同化を時訪ねる。

「只の守護霊さ」

 




誰の守護霊でしょうか?
正解者には、素敵なプレゼントがあるかも。
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