東方風雷郷 ~Last Boy Story~    作:沼倉風太

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久し振りの東方要素
幻想郷に行けなかった物の行方


第69話「幻想に成れない物」

「──あれの正体とは、"霊装大地の剣(グラウンドソード)ですよ」

そう言う風に言いながら封筒の中から外国語で書かれた文章をだす。

「?霊装とは、道具であって意思は無いはずでは?」

そう言いながら色々考えてみる。

つまり、誰かが意識を付けたのか?

「そうですか、ではそこから説明する必要がありそうですね。

 すべての道具には意思と言うものが在ります。

 その意思は、通常は何も効力を持ちません。

 しかし、一定の条件を満たした場合はそれが実際にでる事があります。

 妖怪や霊装等がそうです。

 霊装とは、人間がより多くの効率を求め意思を反映できる様にした者です。

 逆に妖怪とは、人間の意志が道具に溜り結果として神様に成ったのだが、信仰が集まらなず結果として妖怪として残ってしまったものです。

 妖刀等の例外を除き、基本的に裏世界は幻想に成れなかった物(在らざる物)が幻想郷に行ける日を待つ為の場所です。

 勿論、向こうが必要としない限り行く事が出来ませんが。

 そこに漬け込んで通常世界(此方の世界)に持ってくる物が居る、と言うのが先程の説明です。

 それで、これは稀な例で道具自体が人化できる程の強い意志を持った又は、受けた場合です。

 勿論、これも私達で対処しないといけないのですが」

つまり、物はすべて意思を持つと。

一斉に反逆されたら今の生態系は一気に終わりを向えそうだ・・・。

「それで、今のお仕事がこの霊装大地の剣(グラウンドソード)を捕まえることです」

つまり、あれを捕まえろと。

確かに違和感は在ったけれども。

「因みにですか、あれには50万円の懸賞金が掛かっています。

 今も三河がやりに行っていますが期待はしていません。

 因みにですか、あそこは世界革命軍と言うテログループの拠点で、すでに中にいた組員は公安維持法違反の容疑で全員拘束済みなので、あそこにはもう居ないと思いますけど、一応聞きますけど、参加する気ですか?」

 

「何故、俺を狙ったのかについて気になるからな」

俺はそう言いながら外国語の文章に目を通す。

どうやらラテン語で書いてあるようだが内容までは分らない。

「そうですか、取り合えず扉はモーレス信号で"開け"とロックすると、大半の扉は開きます。

 勿論、対策さて無ければの話ですか。

 あ、取り合えず之をもってくださいね」

そう言って机の中からSDカードを出してくる。

「腕時計のパッチが入っています。

 反映して頂くと在り難いです」

取り合えず、パッチを反映させる。

しかし、何故多機能腕時計(チェンジウッチャー)の事を知っているのだろうか。

取り合えず、考えても無駄か。

 

「それじゃ、行ってくる」

そう言って表世界(日常)に出て行く。

 

 

「──はい、そうです。

 私です。

 予定通り"下総の半妖神主"を加えました。

 しかし、彼の様な未成年を巻き込んで良いのですか?

 私が言うものあれですが、本当に良いですね?

 ──藤枝総理?」

 




怪しい影、そして紫と総理との関係が明らかに。
来週は体育祭なので投稿できるか怪しいです。
それと第三回とれいんわーるど楽しかった。

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