東方風雷郷 ~Last Boy Story~    作:沼倉風太

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2018/2/12 内容の変更


第7話「幻想入りした概念とは」

ところで何で俺が能力を使えるのかを考えてみる。

 

確かに幻想入りする前から神術は使えていた。

別に俺は神社の血筋以前に拾い子であったがなぜか才能はあった。

小1の時に神への依頼であるが天候の操作は可能になったし。

小4の時には自分で神術の仕様が出来るようになったし、弾幕っぽいものは出せるようになった。

その時からであろうか、自分の成績が急に上がり学校中の生徒から反感を買うようになったのは。

多分、半人半妖はここから来ているのであろう。

 

でも能力の風雷を操る程度の能力はわかる。

でも、あらゆる理論結界を操る程度の能力は何だ?

俺みたいなやつが二つも能力を持っているのか?

それとも、風雷を操る能力は理論を応用していました。

何て言うのか?

 

 

いや、その方が説明が尽きそうだな。

 

 

 

所で、あいつらは何をしているのであろうか?

急に神社を空けてしまって居るし、社務所会の皆さんでやってくれてるんだろうか。

俺が居なくても大丈夫だろうか?

そんな事が浮かんでくる。

 

 

でも、今一番気になるのは・・・。

 

 

 

 

何故博麗は、賽銭もしていない俺を一晩布団の中に入れてくれてたんだ?

こっちの方が気になる。

しかし、神社に倒れていたから。と言う理由以外思い浮かばない。

 

多分そうであろう。

 

いや、そうであることを祈る。

 

 

 

 

 

「風渡雷神様、おりますか?」

ふと言葉が漏れる。

今まで一人を好んでいたのに、なぜか寂しい。

幻想入りすれば、いろいろ素敵な事があるとでも思っていた。

 

しかし、ふたを開けてみれば現実とはあまり変わらない。

と言うか、逆にひどくなっている。

 

妖怪の山を下りてくる時ですら天狗一匹すら出てこなかった。

と言うか文すら見なかった。

これはいったいどういう事なんだろうか。

この幻想郷で一体、何が起きてるだ?

 

「こちらの方を見ていると化学的合成食品が一切見られません。

 やはり、自然食品は幻想入りして居ると見て間違いはないのでしょうか」

1990年代の初頭に起きた食品危機(フードショック)、貧困層が相次いでね上がる食品に対して満足な収入を得る事が出来ず社会暗殺死が社会問題となった年である。

この年、日本では人工食物錬成装置が登場し、有機物から食物ブロックを生成するようになり食物供給率は急激に回復していった。

 

しかし、これの人体に関する健康問題が出てきた。

これの錬成に当たって工場製の野菜が配合されていたがこれには雌性減滅の遺伝子を持つ物が使用されていた。

工場として収穫・加工するのに勝手に増殖さえれるのは困るので雄しべが発現しない様な遺伝子を持つ物が使用された。

結果として人体に悪影響を与えるだけの食品となってしまったが、当面の間自然食物供給率の不足分を補うために日本中に流通した。

結果として、ただでなくても分母数が少ない男性に対して更に生殖能力を下げる結果となった。

現在は少子化の問題は貧困として低収入層に対して消費規制が引かれたが、

 

それは奨学金とかを考えないものであった。

 

 

奨学金は返済不要のはずであるが、日本においては学生ローンと同異議で使用されているようだ。


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