東方風雷郷 ~Last Boy Story~    作:沼倉風太

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第7章「国家特殊公務員のお仕事」
第66話「政府のボランティア」


「坂上湖南様、少々お話が御座いますのでお時間はございますか?」

春日達が帰った後、女性が警察手帳を出してこちらに向かってくる。

「えっと、もしかして殺人で補導で・・・?」

やはり警察の人が来るとなると、昨日だろうか?

「さてと、そちらについては、障害にも成っていません。

 それよりも、今回は此方の辞令を御覧頂きたいのですか、とりあえず唯の検査入院みたいので明日の朝、十時程に向いにきますのでこちらの方をご参照いただけましょうか?」

 

そう言って分厚い本を置いて行ってしまった。

「取り合えず先生に報告しといたけど、まさかそんな分厚い本を鞄に入れてたのか?」

机の上に置いてある本を見て若干引いているみたいだ。

「まぁ、察してくれ」

取り合えず本をしまっておく。

「取り合えず、もう少しで面会終了だから帰るや」

そう言って帰ってしまった。

 

そう言えば読んで置いてっていってた本って・・・。

 

「読む気が引けるな、これは」

取り合えず辞令を本に挟み込んで本を読む。

 

「時間つぶしには良いかもな」

 

取り合えず、分厚い本を読みながら時間をつぶす。

 

 

 

 

 

 

──2──

 

翌朝、検査を再び受けて取り合えず、退院して良いとの許可を先生から受けたので、取り合えず向かいを待つことにする。

「やはり、先に退院でしたか」

昨日、病室に来ていた女性がこちらに向かって来る。

「それでは、向うとしますかね?」

そう言って駅に向っていく。

 

「あ、渡していませんでしたね」

そう言って封筒を渡してくる。

中には、警察手帳と前払い式のクレジェット機能がついたSuicaが入っていた。

「えっと、これは?」

俺は封筒に戻して聞く。

「気にしてはいけません。

 取り合えず、今回はそちらを使ってください。

そう話しながら歩いていると、千葉みなと駅が見えてくる。

 

改札に入場して、快速 北有楽町行きの到着を待つ。

どうでも良い事だが、京葉線の東京駅から丸ノ内駅舎まで遠すぎたから、もう公式で北有楽町の愛称ついちゃったんだよな。

 

「まもなく3番線に東京行き快速が到着します。

 黄色い線までお下がりください」

やはり、ATOSの導入は、時間掛かるのかな?

今年の十月からATOS入るらしいけど、鉄道幻想入りシリーズ予備軍の記録はお早めに。

作者は、「上野バァが消える!」とか言って大騒ぎだったけどな。

 

「次は、稲毛海岸です。

 この電車には優先席があります。

 優先席を必要とされています方がいらっしゃいましたら席を御譲りください。

 The next station is Inage-Kaingan JE-15 door said rated said will open.」

そう言えば、ROMも変わったけど、LCDは変わらないのね。


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