東方風雷郷 ~Last Boy Story~    作:沼倉風太

65 / 107
サークル参加後の初作品。
そして続くこの章。
作者はどこへ行くのだろか?


第64話「とある右翼の秘密基地」

「とりあえず、追っては巻いたけどこれからどうしましょうかね?」

壁に寄りかかりながら考え事をする。

「おい、まだ遠くには行ってない筈だぞ」

追っての声が構造物に反射する。

「さっきから魔力の流れを感じると言う事は・・・」

何故か此方に向かって足音が聞こえる。

「おい、居たぞ」

やっぱり、こっちに来ますか。

「仕方ない『風流剣 瞳風水』」

空気中の水分から水滴を取り出して弾幕を即座に形成する。

我が名誉に従い大地よ開け(Aperiatur terra, pro honore meo)

謎の言語の詠唱が聞こえ、それと同時に地面などが捲れ弾幕を消されてしまう。

「仕方ない『風流剣 瞳風土』」

土を地面に戻して重力を33.4倍に変更して一気に相手を伏せさせてその内に再び他の場所に移動する。

次の瞬間地面が裂けて床が消える。

「成る程魔力を使って蓋をしていたわけですか」

空中に浮名がらそう呟いて反対側に渡る。

次の瞬間だった、謎の破壊音が聞こえてこっちに向かってくる、何かの足音がする。

「おい、何であんたが居るんだよ」

角から学園都市で見た上条の顔があった。

「お前かーってかちょっとこっちに来い」

俺は上条の手を掴んで角に隠れる。

「こっちだ!」

叫び声と共にこっちに向かってくる足音がでかくなる。

「一発で決める」

俺はそう、呟いて表にでる。

「おい」

上条の声が聞こえるが気にしない。

『雷砲 直流誘導電磁砲(サンダースパーク)

相手に対して雷撃を浴びさせると同時に、上条の手を再び掴んで通路を突っ走る。

「おい、何でこうなってるが説明してくれないか?」

『雷符 雷流放電』

上条が喋り掛けてるがそんなのを無視して壁もすら突き抜けて一気に親玉の下へ向かうう。

 

「トンネル効果だね、実際に使われてるところを見るのは初めてだけれども」

 

「まったく、これを使うと筋肉痛に成るから嫌なんだよね。

 とにかくあんたを倒して鬱憤(うっぷん)をはらせて頂くぞ。

『風流剣 瞳風雷』『成長 一つの種は大樹に成りし』

弾幕を張り、それを利用して敵の死角に回ろうとする。

しかし、次の瞬間、死角から砲弾が飛んでくる。

強制的に弾の軌道を反らす。

「これは、炭素?

 となると、宮澤製のエネルギー砲?」

科学冊子に乗ってたけど、まさかこんなところで魔改造されてるとは。

「よそ見してる暇はあるのかな?」

次の瞬間、地面から人形が出てくる。

「面倒くさいけど、相手するか」

 

「ゴーレム=エリス!?」

上条がびっくりしている様だがそんなことを無視して一気にスキルカードを起動する。

『理論 貴方の理論が崩壊する日』

土で出来た人形を土に戻して一気にショットを放つ。

「そんなもので聞くわけが無いが、相手をしてやるか」

次の瞬間剣が飛んできて一気に残撃を飛ばしてくる。

『終結 終演決壊』

結界で防護しながら一気に敵の背後まで向かうが、ここで何故か一気に足が止まる。

次の瞬間、血塊を吐き込んで倒れてしまう。

「霊力逆流魔術か・・・」

誰も聞こえない結界で術式の正体を呟く。

同じ座標に在りながら干渉することが出来ない結界の中でそう呟く。


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。