「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「アーむぅん、美味しいーー」
「取り合えず、状況を整理したいから佐天さん、一回パフェ食うの止めようか」
「えー、何でですか御坂さん?」
「取り合えず状況を整理しようか」
「はぁ、はいですの」
「まず、今朝俺が学園都市に来て」
「私が、誤って交戦をしてしまい」
「上の方から、一緒に行動すること言われて」
「それで皆でいつもの店で話して見ることになって」
「いま此処ですね」
「如 何 し て こ う な っ た し」
カフェオレを飲んで一言呟く。
「取り合えず自己紹介から始めましょうか」
取り合えず自己紹介って話を脱線させるな。
「取り合えず私からですね。
常盤台中学2年、白井黒子ですわ。
基本的には、お姉様の露払いをしていますわ」
「同じく常盤台中学3年、
呼び名は何でも良いわよ。
能力は
「えーと柵川中学2年の
特に特筆する事と言えば、情報能力ぐらいですかね」
「同じく柵川中学2年の
能力も何もありませーん」
「えーと特能学園中等部1年の
能力は、良いですよね?」
「後は俺だけか・・・・。
浦安市立富士見中学校3年坂上湖南。
能力は皆知ってるから良いよな?」
「えぇ、それでこれから黒子どうする気なの?」
「あ、渡された本ホテルに置いてきちまった。
そう言えば栞を挟んでったけ?」
「あれ、観光マップだったらネットで見れますよ」
初春っと名乗った女子中生がノートパソコンで見せてくる。
「いや、そうじゃなくって"偽造収納符・同名移動"何ちゃってな」
ポトン
翳していた手を離すと本が机の上に置かれている。
「あれ?
本って在りましたっけ?」
「いや、無かったわよ」
「さてと、タネを明かそうか。
此処で問題だ、パソコンで同名のファイルを開くようにプログラムしたらどうなるか?」
「えっ、複数ファイルを開いてしまいエラーが出ますけど?」
「そこでファイル検索をかけて普通にファイルを出すと?」
「ファイルが入れ替わって出てくることがありますけど──あれ?」
「その理論だ。
同名移動って言うのはこの本に挟んである栞とまったく同じ番号、此処でいえば2-433-4って番号指定して有るからその間を移動するようにしているから、この様に移動する訳だ」
そう言う風に言いながら、机の端にあるペーパーを飛ばす。
「成る程、私の
「一旦、話を終わらせますね」
「初春、誰に説明していますの?」