目を覚ますとそこは見慣れない部屋だった。
体を起こしてみると、布団の上に置き手紙が置いてあることに気づいた。
"さすがに夜になってまでお前の面倒を見ることには限界があった。
それと、御腹が空いていたときのために握り飯を用意しといたから、食べとくと良いよ。
坂上湖南"
その手紙の横にはお握りが置くいてあった。
私は手紙にかいてあった通りにお握りを食べることにした。
僅かな塩味と香ばしい香りのする焼き魚が入っていて、美味しかった。
だけれども、それだけどは物足りない。
もっと知りたい。
そんな思いが心の底から沸き上がってきた。
いつか聞いたことがある。
――人間に武神にさせてもらえれば、一緒に行動することが出来る――
そうだ、武神にさせてもらえば良いんだ。
早速、戻ってきたらお願いしようと。
「フェクショイ!」
うぅ寒気がする。
「風邪?」
心配する霊夢。
「いや、この季節に引くわけがないだろ(誰か噂してる)」
(誰かが噂してる見たいね)
霊夢の勘はすごいと思う←邪気眼使用
「居た!
ねぇねぇ、私を武神にして!」バサッ
置くから出来ていきなり飛び付いて言う事がそれかよ。
「はぁ?
何言ってるのお前?」
「貴方も厄介な子に纏われ憑かれてたわね」
いや、霊夢助けてよ」
「はーい、武神と聞いて飛んできましたよー」
スキマから出てきた紫に助けを求めようとする。
「残念だけれど、貴方を助けることは出来ないわ」
「ちゃかり心を読むのは止めてください」
俺はすがさず突っ込む。
「良いじゃない♪」
いや、良くないでしょ。
「それじゃ、武神について説明するわね。
武神は双方の了承があり、かつ信頼を寄せ会うことが前提条件とかるわ。
そして、きちんとバックアップが出来ればそれで、成立となるわ。
武神として動かすには、式による演算が必要だけど、それは今は関係ないわ。
それじゃこれをお互いにもって念じてね」
そういって俺とあの子の手にカードを握らせる。
しかし、何にも反応が起きない。
「やはりね。
所で彼女の事についてきちんと知っているのかしら?」
いや、名前すら知らない。
「でしょうね」
だから心を読むのは止めてください。
「その子の名前すら無いものよ。
当然ね狂気から産まれたものなのだから。
そのせいか吸血鬼の狂気が消えてるみたいだけど。
それより、当然ながら狂気から産まれた存在に名前なんてあると思う?
本当にそうならば武神契約も結べないわね。
だけれども次第に種族は、変わっていくもの。
暫く一緒に過ごすことね」
そう言う風に紫は笑顔で言う。
あぁーー、不幸だーーーーーーーー。
ついに分かる女の子の正体。
そして、湖南のダブりは続く