東方風雷郷 ~Last Boy Story~    作:沼倉風太

5 / 107
11月13日 内容の大幅変更
     タイトル変更


第5話「幻想の住民」

「とにかく、どうしてこんな事になったんですか!

さっき、近くに突っ込んだ事で早苗さんから、説教を受けている。

正直、めんどくさい。

「いやな、博麗から時間が必要だから適当に潰しておけと言われてな」

 

「だからって・・・。

そういえばあなたの名前とか聞いていなかったですね」

 

切り替え早っ!

まぁいい、今は質問に答えるのみしかないな。

 

「俺の名前は、坂上湖南だ。

湖南で良い」

 

「そんじゃ湖南さん、どうして突っ込んだんですか?」

えっと、それは、・・・。

 

 

 

割合

 

 

「そんで結局、あなたは何者なんですか?」

 

「えっと、なんて言えばいいのかな?

普通の中学生で、博麗曰く半人半妖で、神主候補で・・・」

 

「!?外の、神主はどんな仕事をするんですか?」

この質問は・・・。

 

「って、文!?」

 

「どうもです。何時も清く正し射命丸 文です。

ずっと、あなたの事、つけていました」

 

「あのな、人にいきなり取材を申し込む前にアポを取るものだろうが」

 

「わかっています。

そんで、外の世界の神主はとういった、仕事をするんですか?」

 

「じゃ、答える必要は無いよな?」

 

「そこをどうにか」

 

「はぁ」

 

「ありがとうございます!」

答えるとは言っていないんだけれどな仕方ねぇ。

 

「それで、あなたは本当に何者ですか?

能力とか教えてください」

「まったく仕方ないな。

俺の答えらなる範囲ならばな」

俺はちゃっかり用意しているネタ帳を睨みながからそう言う。

「そんじゃ、まずは何で幻想郷に居るからだな。

と言っても紫にいきなり誘拐された。

昨日帰ろうとしたけど結界に省かれたから原因を探っている間に適当に時間をつぶせと」

 

「また、いつものパターンですね。

まったく、往復するだけで時間が潰せるからって来られても信仰が集まらないから意味が無いんですよね」

 

「はぁ」

俺は此処でため息を付く。

「溜息を付くと幸せが逃げますよ」

 

「あのな、信仰というものは普通にしているだけで増えていくものだぞ。

もし、増えないのであれば東風谷、お前の勧誘がしつこいだけじゃないのか?

そこまで言われて渋々信仰しても意味が無いぞ」

 

「いやいや、神菜子様がそう仰っている訳でして」

と言う事は此処の連中はすこし常識が足りなかったみたいだな。

「まったく、そもそも此処の神々は常識が足りないだよ」

「そんな事を言われてもこの幻想郷では常識に──」

「それ以前に外に居たときから常識が足りてないんだよ」

俺は東風谷の言葉を遮る様に言う。

「もし、もう一度会うことがあれば、その時に何が足りなかったか聞くから、そのときまでに答えを用意しておけ」

俺はそう言って立ち始める。

「あの?」

「あんまりゆっくりしていると後がやばいんだ、話はそこそこにな」

そう言いながら神社の外に出る。

「まだまだ話が足りていません」

そう言う東風谷の声が背中に掛かる。

しかし、幻想に触れすぎると自らも幻想になってしまう。

そう言う理由があるのであまり幻想郷に長居はしたくない。

幻想郷に行きたかったのにこの行動では、本当に何をしてるんだ俺・・・。




 

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。