東方風雷郷 ~Last Boy Story~    作:沼倉風太

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第45話「星条旗のピエロ」

銀色の髪の女性が指差した先、何も無い唯の月の海に出た。

そこには多くの闇を纏った妖精が大量のレーザーを撃って来る。

ついでに、星の弾幕も撃って来る。

 

「きゃははははは!

 面白いことが起こっているわー!」

そういって出てきたのは、星条旗模様の服を着た女性ピエロもどきの女性が飛び出してきた。

「妖精達よ、もっとスピードをあげていこうよ!」

そう言う風にピエロもどきが言うと、周りの妖精達が声を上げる。

「イッツ、ルナティックターイム!

 狂気の世界へようこそ!」

そう言うとピエロもどきが消えて、さらに過激に成った妖精たちの攻撃が始まる。

「まったく、何なのよあの妖精、あの妖精のせいで雑魚共の攻撃が増したじゃない『無題 空を飛ぶ不思議な巫女』」

まったく、うざく感じるな。

「おとなしく焼け焦げな『雷符 雷流放刀』」

バチバチと言う風流剣を構え、敵を切っては投げる。

そんな感じで敵を一掃してもどんどん沸いてくる。

 

そんな感じで、どんどん敵が消えていく、

「随分と荒涼としているところに来てしまったわね、だけど、私達が月の都を救う?

 何だか変な話になってきたなぁ、それに何だか普段見かけない妖精達がハッスルしてたけど……

 あいつ等は何処にでもいるのね」

そんな感じで霊夢が独り言を言う。

 

「それは違うなぁ、本来、表の月(サーフェスムーン)は本来無生命の世界

 妖精だって生まれ得ないのさ」

そういふうに、さっきのピエロが出てくる。

「あ、さっきのピエロやろう!」

魔理沙が八卦路を構える。

 

「野郎はひどいな。

 私は、地獄の妖精"クラウンピース"。

 この大地を友人様に戴いてから、貴方達が初めての来客だわー!」

 

「頂いた?」

鈴仙が聞く。

「そうよ、あんまりは言えないけど友人様にこの月の都を貰ったのよ。

 さてと、あたいの領地に入ってきたから排除するまでね」

そういって一気に弾幕を放ってくる。

 

「そんじゃ、お構いなく『蛙符 手蛇の蛙墓』」

『剣符 風切残刀』

 

 

「はぁはぁはぁ、こんな早くにやれれるとは」

霊夢がお払い棒を構えて話を聞いている。

「さてと、あなたの負けよ、大人しくしなさい」

 

「何で!?

 妖精が、全力を出せる環境のはずなのに!?」

クラウンピースはおびえながら答える。

「そんなの私達には関係ないでしょ」

 

「あなたは一体!?」

 

「私は博麗の巫女、博麗霊夢よ。

 覚えておきなさい」

 

「博麗の・・・・巫女!?」

 

(「そんな、それじゃ勝てるわけないじゃん」)(小声)

 

「全部聞こえてるわよ」

 

そう言葉を残して霊夢はその場を後にする。


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