東方風雷郷 ~Last Boy Story~    作:沼倉風太

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第44話「寂れの来ない町」

変な通路を抜けた先に有ったのは、氷でおおわれた街だった。

何もなく人の姿のない街は只の廃墟としていた。

「本当、前に来たとき止まった変わってしまったよね」

そう、霊夢は呟く。

「しかし、こうなったってことは、まさか―――」

そう言う風に鈴仙が言うが最後の方が全然聞き取ることが出来なかった。

どうやら地上人には発言できないらしく、聞き取ることも出来ないらしい。

 

そんな事を話ながら道と思われしき所を歩く。

「と言うか、此処って月の都で良いのよね?」

そう言う風に鈴仙が言う。

「そのはずだけど?」

霊夢が言う。

 

だけど何もない街は本当に只の寂れた街かと思われた。

 

「止まれ」ガクブルガクブル

そう言って、兎は銃剣を構えているが腰が震えている。

あれは、レイセンだろうか

しかし、俺達には攻撃する理由はない。

「無視しよう。

 攻撃しないで、相手の出方を疑うんだ」

そう、指示を出す。

「もう、怖いんだから」

そう言ってレイセン(?)は銃剣を引く。

「はぁ、『剣符 風切残刀』」

銃剣から出される弾を切りレイセンの銃剣も切る。

「さてと、『印符 清龍下総古文封印(せいりゅうしもうさこぶんふういん)』」

レイセンを小さい結界の中に入れる。

 

「全く、こんな兎一匹からじゃ何も手に入らないわね」

そう、霊夢が言い兎を投げた。

「キャフ!」ドデン

雜だな。

 

「あらあら、兎を投げて何をするつもりなの?」

そこにいたのは、マントを付けた銀髪の女性だった。

「まぁ良いわ、貴女達は私には勝てないから」

 

「そのセリフ、そっくりそのまま返してやるぜ『恋符 マスタースバーク』」

「甘いわね、だけど私は弱いから当たるかもね」

しかし、その女性は全く弾幕に当たることなどなかった。

「以外に強そうね『霊符 夢想封印集』」

しかし、全く当たらない。

もしかして、"真逆の事を起こす程度の能力"?

そんな都合の良い能力が有るわけないか。

『雷砲 直流電磁誘導砲(サンダースパーク)

完全誘導のスペルで当たらないとなると、やはり仮設は当たってるか。

「それじゃ、当たらないはずの『玉符 鳥合の呪』」

それと同時に、弾幕に囲まれる。

どうゆう風に避けても当たる配置のようだ。

ならば、消すまで。

『天符 三番瀬の干潮』

「ふぅん、そうくるか『玉符 烏合の二重呪』」

しかし、同じように絶対被弾の配置。

『理論 弾幕が消える日』

絶対何かが可笑しい。

なぜ、必ず被弾ルートにあるんだ?

『玉符 穢身探知型機雷』

またしても被弾ルート。

『剣符 風切残刀』

 

 

 

「そうね、彼方たちは絶対に負ける(・・・・・・)

何言ってるんだこいつ?


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