東方風雷郷 ~Last Boy Story~    作:沼倉風太

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第39話「守矢神社の説教」

幻想郷・人里

 

 

 

早苗が布教活動していた広場はすっかり人が居なくなり、錆び付いている龍神の像がひっそりと建っている。

此処の人里では龍神が余りにも忘れられている。

まぁ、手入れしにくい場所にあるから、俺の勘違いかもしれないけど。

俺は霊力を調整するための道具を香霖堂にでも探すために人里を出ようとした。

その時だった。

何が此方に来る!

 

その直ぐ後、妖怪の山の頂上付近で雷雲が掛かったのは。

微かに風渡雷神様の神力を感じる。

となると、二柱神に何かが起きてしまう。

ヤバイ!

どうにかしないと二柱神が殺られてしまう。

 

『雷符 雷流放電』・『風符 風中同化』

 

???「やっと見つけたわ、協力できるものを」

 

へ?八雲紫?

紫ならば妖怪の山にいるはず?

 

デシッ

 

後頭部に衝撃が走った。

どうやら境界を弄られたらしく、次第に力が抜けていく。

次の瞬間、俺は幻想郷から姿を消した。

 

 

 

 

 

 

 

 

幻想郷・守矢神社

 

 

結界で隔離された守矢神社。

其処の中では風渡雷神が八雲紫 三柱神とゆっくり話をしていた。

幻想郷で一からやり直すと言うことには感心を懐いて居るらしく。

最初から開催と言うことは、無いようだった。

 

しかし、話を聞いていくと自分勝手しすぎて呆れてしまい、結局やることになってしまった。

神奈子は抵抗しようとしたが、天気すら操ることも出来ずただただ待つことしか出来なかった。

そして、風渡雷神は稲妻を手に持ち構えた。

 

 

 

「待ちなさい!何処の誰かは知らないけど、勝手にライバルを倒さないでくれる?」

風渡雷神が振り向いた其所には、札とお払い棒を構えた霊夢の姿があった。

「この前の異変の主犯ね、幻想郷にどうやって入ったか知らないけど、また退治されたいの?」

霊夢が続けて言う。

しかし、風渡雷神は冷静で、

「巫女が神にでも叶うとでも?其処の馬鹿神共でも在るまいし、そう簡単には殺られぬぞ」

そう言って稲妻を構える。

「いざ、勝負!」

そう言って二人の勝負が始まった。

 

「拡散アミュレット」

「風鎌鼬」

鎌鼬を拡散アミュレットで防ぎながら次の一手に出る。

「霊符 夢想封印」

「天符 関東の空っ風」

夢想封印は風に乗り霊夢の所まで戻ってしまう。

「霊夢だけずるいぜ、私も混ぜてほしいんだぜ『恋符 マスタースパーク』」

「魔里沙!?何でここに!?」

其所には、ミニ八桂炉を構えた魔里沙が居た。

しかし、マスパは当たらず弾幕も戻ってきてしまい、またもに攻撃すら出来なかった。

そして、

『雷符 信頼の雷』

 

一斉に力尽きてしまい、誰も立てなくなってしまった。

「全く情けないわ、この程度で負けるなんて」

紫がスキマから顔を出し言う。

 

 




主人公が消えた件

ここから内容が変わる。
小説家になろう版では修行だったりする。

次章「第4章 能力を抑えて(ハーメルン側)」

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