東方風雷郷 ~Last Boy Story~    作:沼倉風太

39 / 107
第38話「歴史と記憶」

迷いの竹林を歩いて数十分、全然竹林を抜ける気がしない。

そして小屋のある広場に出た。

妹紅の家に着いた。

しかし妹紅は居なく、困り果ててしまった。

そうだ、いっそうの事飛んでしまえば良いじゃん。

こうして、無事(?)人里に着いた。

 

 

しかし、入ろうとすると門番に止められた。

仕方なく事情を説明した上で、やっと入れた。

人里の中は江戸時代にタイムスリップしたのかのような風景が広がっていた。

里の人に道を聞いて、寺子屋に入る事にした。

「いらっしゃ、って誰だね君は?」

慧音が聞いてくる。

「えっと、坂上湖南っといって、一応風士族をやっています」

俺は次期神主であることを隠して答えた。

「そうか、私は上白沢慧音、此所の教師をしている。

 所で一つ聞いてもいいか?君は今何歳何だ?

 見た目に反して、結構歴史があるんだが」

俺は正直驚いた。

永遠亭でも言われていたが、どうしてこんな風に年齢詐欺扱いされてるんだろう?

「そうか、分からない様だから教えてあげよう。

 君は、外の世界で生まれて育った。

 そして、(この発言は何者かによって発言できません)

 そして、(この発言は何者かによって発言できません)

 で、今に至る訳だ。

 あれ?途中変だたったか?」

慧音さん、途中で聞こえませんでしたよ?

「な、なんにも無かったと思います。

 多分、前世の事でしょう?(棒)」

「そうか、だったら私の能力が強すぎたのか。

 今夜は満月だしな」

そう言ってお茶を出した。

「そうだ、確か君は結界術が得意みたいだな。

 私にも簡単な結界を教えて欲しい。

 生徒にも教えたいならな」

頼まれては仕方がない。

素人でも出来る簡単なもの避け結界でも教えるか。

俺はお茶を一飲みして外に出た。

「そうですね、それじゃ霊力も使わない結界のような物を教えましょう。

 簡単です、まず自分の力を信じて自分の気配を出来る限り消します。

 そうしたら、右手に力を入れます。

 これで攻撃去れ憎くなります。

 だけど、そこまでは持たないので、逃走だけに使ってください」

慧音さんは、メモを取っていた。

「成る程こうするのか」

そういって、結界を展開する。

「教えてくれてありがとうな。

 こんど、お礼を用意しとくよ」

「お礼なんていいですよ」

 

 

 

そういって、俺は寺子屋を出た。

そこでは、早苗が布教活動をしていた。

ところで思うんだが、妖怪の山に里の人間は入れないんだから、此処で信仰を集めようとしても、意味が無いような気がする。

後で、守矢神社に行って、教えておこう。




次回は守矢ですよ。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。