東方風雷郷 ~Last Boy Story~    作:沼倉風太

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ネタバレの一つがやっと書ける。


第37話「実年齡と力の年月」

今永遠亭で、紫が頼んでいたという、地力検査を受けるために血を抜いていた。

ついでに体質などを調べるらしい。

その間暇なので、適当に永遠亭の中を歩いていた。

しかし、廊下を曲がった所で、紐のような物に足を引っ掻けた。

その瞬間床が消えた。

「てゐふざけぬな」

当然ながら空を飛びながらてゐを探す。

邪気眼を使い探してみると、すぐに見つかった。

え?適合能力高い?そんなん幻想郷では常識に囚われてはいけないんだぜ☆

そんな事より、てゐを捕まえないと。

『終結 終演結界』

 

 

「さてと、てゐ何でこんなことをしたんだ?」

てゐを捕まえ、理由を聞く。

「そりゃ、侵入者対策ウサ」

「嘘だね。嘘をつくときの癖が出てるよ」

そう言うと、てゐはびっくりした。

「なんで分かったウサ」

そりゃ語尾のウサが大きいから。

しかし教えない。

教えてしまうと、分からなくなるからだ。

「今回は許すけど次は無いからね」

そういって、雷電を右手に流して脅してみる。

「湖南さん、検査が終わりましたので来てください」

鈴仙が呼んでくる。

「良かったな、助かって『風符 風中同化』」

 

 

 

そして、霊夢と永琳がいる部屋に入る。

「簡潔に言うは、貴方幻想郷生まれのような、あとがあるの。

 それに自力は年齢に比例するんだけど、あなたの場合は少なくても百年近くはあるは。

 それに、・・・。此は霊夢だけに教えましょう。

 貴方の地力は霊力だけだけど、何故か妖力も混ざっているは。

 とりあえず、貴方の霊力回復速度は異常に速いは。

 少なくても、骨折位の怪我だったら、霊力も含めて何も無かったかなのように回復するは。

 だけども、此がきっかけで霊力が暴走する事があるは。

 だから、香霖堂にいって、霊力を調整する道具でも探したら?」

 

そして俺は一足先に部屋を出て広間で待った。

 

 

 

霊夢達が残った、部屋のなかでは。

 

 

 

「それで、私にしか言えないことって何なの?」

霊夢が永琳に聞く。

「そうね、貴女弟がいて音信不通でしょ?」

永琳が霊夢に質問返した。

そして、霊夢は図星された様にびっくりした。

永琳は道具を片付けながら、話を続ける。

「博麗神社での宴会の時、博麗大結界が歪んで湖南が消えたでしょ?

 その事を紫から聞いて、色々と調べたのよ。 

 そうしたら、湖南は貴女の──だって言うことが分かったのよ。」

霊夢はその事を聞いて非常に驚いた。

「嘘、湖南が私の──だって言うの?

 だったら真っ先に気づいている筈よ!?

 なのになんで!?」

永琳は霊夢の顔見ながら言った。

「幻想郷は常識に囚われては行けないのよ」

霊夢はその言葉を涙目で聞いていた。




次回は人里なんです。
個人的に守矢も追加しときましょうか。

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