今永遠亭で、紫が頼んでいたという、地力検査を受けるために血を抜いていた。
ついでに体質などを調べるらしい。
その間暇なので、適当に永遠亭の中を歩いていた。
しかし、廊下を曲がった所で、紐のような物に足を引っ掻けた。
その瞬間床が消えた。
「てゐふざけぬな」
当然ながら空を飛びながらてゐを探す。
邪気眼を使い探してみると、すぐに見つかった。
え?適合能力高い?そんなん幻想郷では常識に囚われてはいけないんだぜ☆
そんな事より、てゐを捕まえないと。
『終結 終演結界』
「さてと、てゐ何でこんなことをしたんだ?」
てゐを捕まえ、理由を聞く。
「そりゃ、侵入者対策ウサ」
「嘘だね。嘘をつくときの癖が出てるよ」
そう言うと、てゐはびっくりした。
「なんで分かったウサ」
そりゃ語尾のウサが大きいから。
しかし教えない。
教えてしまうと、分からなくなるからだ。
「今回は許すけど次は無いからね」
そういって、雷電を右手に流して脅してみる。
「湖南さん、検査が終わりましたので来てください」
鈴仙が呼んでくる。
「良かったな、助かって『風符 風中同化』」
そして、霊夢と永琳がいる部屋に入る。
「簡潔に言うは、貴方幻想郷生まれのような、あとがあるの。
それに自力は年齢に比例するんだけど、あなたの場合は少なくても百年近くはあるは。
それに、・・・。此は霊夢だけに教えましょう。
貴方の地力は霊力だけだけど、何故か妖力も混ざっているは。
とりあえず、貴方の霊力回復速度は異常に速いは。
少なくても、骨折位の怪我だったら、霊力も含めて何も無かったかなのように回復するは。
だけども、此がきっかけで霊力が暴走する事があるは。
だから、香霖堂にいって、霊力を調整する道具でも探したら?」
そして俺は一足先に部屋を出て広間で待った。
霊夢達が残った、部屋のなかでは。
「それで、私にしか言えないことって何なの?」
霊夢が永琳に聞く。
「そうね、貴女弟がいて音信不通でしょ?」
永琳が霊夢に質問返した。
そして、霊夢は図星された様にびっくりした。
永琳は道具を片付けながら、話を続ける。
「博麗神社での宴会の時、博麗大結界が歪んで湖南が消えたでしょ?
その事を紫から聞いて、色々と調べたのよ。
そうしたら、湖南は貴女の──だって言うことが分かったのよ。」
霊夢はその事を聞いて非常に驚いた。
「嘘、湖南が私の──だって言うの?
だったら真っ先に気づいている筈よ!?
なのになんで!?」
永琳は霊夢の顔見ながら言った。
「幻想郷は常識に囚われては行けないのよ」
霊夢はその言葉を涙目で聞いていた。
次回は人里なんです。
個人的に守矢も追加しときましょうか。