「はぁ~、やっと終わった~」
結局、クラスはF組に決まった。
2学年7クラスとか、少子高齢化じゃないじゃん。
清龍神社に戻ると、なぜか賑やかだった。
「ただい・ま?」
(「なんで疑問系なんですか?」)
以前作った式神:
しかし、すぐに居間に付く。
この神社内で、自由に使える数少ない場所だ。
あとは、宴会場、書庫、調理所が、同じ建物の中にあるために、この部屋は狭い。
ま、布団6枚はぎりぎりひけるけど。
しかし、居間に入った僕は、びっくりしてしまった。
「皐月ねぇさん!?なんでいるの!?」
すると、共祁と話していた姉さんが答える。
「なによ~、いちゃいけないって言うの!?」
「いやいや、そんな事言ってないから」
「そう、ならいいけど」
そして、立ち上がった姉さんは、座った。
次期神主としての生活は、あと2年か。
法律で決まった3年間の悪魔の時間。
働けるようになるには、15歳に成んないといけない。
それまでの、1年と少し。
この間は姉さんの補助で何とか生活できている。
清龍の神主として、生きる時間も、もう少しかもしれない。
たとえ、それが運命だとしても。
宿題を片付けて、夕食を作ろうとした。
姉さんも一緒に、と誘ったが、自分の家に帰るといい、帰ってしまった。
しかし、冷蔵庫を開けると、在庫が少ないことが分った。
「あした、買わないと行かんな~」
そう、呟きながら、野菜を切る。
煮込んでいる間に、さっさと境内をそうじする。
そろそろ、畑の雑草も取らないとな。
そんな事を考えながら、箒で掃き終え、落ち葉を畑の隅っこに置く。
「あれ?こんなものあったけ?」
畑の中にきらきらと光るものが見えた。
僕は、箒を壁に立てかけ、それを見に行く。
「流石に下駄で畑を歩くのはむずい」
そんな事を言いながら、きらきら光るものを持ち上げる。
「なんでこれ?」
それは、微かに神力を感じる物であった。
丸い球体に三つの勾玉?の模様が彫ってあり、その模様は僕が持ち上げると虹色に変わった。
装備品?
とにかく、書庫で調べよう。
僕は、持ちながら母屋に戻った。
そういえば、火つけっぱなしだったな。
(大丈夫です、私が火をきちんと見ていますから」)
共祁が答える。
あ、そう、ありがとな。
(「ほんと、湖南様って雑なんだから」)
仕方ないだろ。
しかし、次の瞬間、空が紫色に変わった。
「っ異変か!?」
僕は、走って母屋に戻り、装備を整える。
しかし、空は元の青色だった。
次回から異変です。
それと、番外編でクロスオーバーやってみたいですね。