東方風雷郷 ~Last Boy Story~    作:沼倉風太

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第9303C「宴会」

現代に戻ってから上井を見ると半透明に透けていた。

 

つまり公安4課が仕事をした後であった。

一応、依頼人に確認の電話をしても、そのような人物は知らないとの回答が来た。

と言うか、警察に通報するとか言われたが。

 

取り合えず紅魔の連中に謝る顔がないので築地に行きマグロを一本を、新小岩でマグロを入手し再び幻想郷に戻った。

ちなみにこの時、我孫子の唐揚げ二個入りのそばも一緒に持っていた。

あらかじめ器を用意せて置き、中身をそのまま移動させたものであったが。

博麗に餌付・・・通行料を渡し幻想郷に向かう。

 

 

「ま、無事幻想入りで出来てみたいだから上井は返すや」

取り合えず上井は引き渡すが、そのまま帰れるわけがなく後ろからレミリアの殺気を感じる。

「勿論、謝罪の品は持ってきたぞ築地産のマグロと・・・、新小岩産のマグロ。

 ほらな」

咲夜に築地産のマグロを渡し、フランとレミリアに新小岩産のマグロを渡す。

「マグロと言う魚を捌くの初めてなので捌き方を教えてくれるかしら?」

咲夜が尻尾を持って聞いてくる。

と言うか、俺も捌けないんだけれどもな。

「魂魄とかそこら辺が捌けそうな気がするんだが」

完全なるとばっちりだけれども。

と言うかこの世界の魂魄はきちんと白玉楼にいるのだろうか。

「それじゃ、上井魂魄を連れてきて。

 勿論、珍しい魚が手に入ったから宴会すると言って」

そう言うと白玉楼への地図を渡し何かを言っている。

と言うかその地図、地上の地図ですやん。

「おい坂上、空の飛び方を教えてくれ。

 てか、ついて来てくれ」

そう言って外に連れ出される。

 

 

──2──

 

 

上井に空の飛び方を教える事10分。

何とか普通に飛べるようになったので白玉楼に向かって飛行を始める。

勿論風流剣は構えておく。

いきなり切りつけられても困るし。

一応結界は常時展開できるようにしてるけど。

 

冥界に入るなりや地面に体をぶつけそうになる。

「痛」

どうやら上井は止り切れずにぶつかったらしい。

「それじゃ、この長い階段の途中にいるはずだから・・・。

 ま、飛んでいきましょう」

そう言って再び飛行を開始する。

 

 

 

──3──

 

 

 

あの後勿論、魂魄との戦闘になったが無事に連れてくる事に成功し、地下鉄異変の解決祝いと上井の迎えとして手渡したマグロを丸ごと一尾使った盛大な宴会が開かれた。

「あのマグロ1億近くしたな」

幻想郷のお金と現代のお金をトレードしまくりそのお金を稼いだ訳である・・・。

 

当然ながら酒を勧められたがきちんと断る。

酒は当分飲みたくない。

それに、異変解決はしたが宴会の主役ではないし。

この後の予定もあったし。

そんな訳で適当な時間にお暇し元の世界に戻ってきた。

上井については、向こうの紫が記憶を消すと言っていたが失敗したのでやむを得ず記憶を思い出せなくしたとのことだった。


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