東方風雷郷 ~Last Boy Story~    作:沼倉風太

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銀の鰹節様製作の「中学生が幻想入り!?」とのコラボ作品


第9202C話「安房の小さき旅館──Story end?──」

「良かったらうちで休んでください」

そう言う風に声を掛けられたので、着いて行くとそこは一つの民宿だった。

空いている部屋の一室を借りて、その中で優を寝かせることにした。

 

優が寝ている横で俺は、とある術式の準備をしていた。

 

「それじゃ、少し痛いと思うけど"開放符"」

俺は霊力回復の上限を開放して、一気に回復さする。

やりすぎると暴走する恐れがあるけど、そこまでの霊力はこめていないから大丈夫なはず。

「う・・・ん?」

 

「あ、気づいたか」

俺はお札を剥す。

「おい、優が気が付いたぞ」

俺はみんなを呼ぶ。

「良かった、二度とあんな無理をしないで頂戴」

咲夜は涙目で優の顔を見る。

「すみません、咲夜さん・・・」

優は咲夜を慰める。

 

「ほっといて置こう」

俺はそう呟き、部屋を後にする。

「はーい、そんじゃみんな幻想郷に戻るはよ」

そう言って皆をスキマの中に戻す。

 

「そんね、今回は平行世界の住民を仲間する為に色々したけれども、この事については他の所に記録するのは無しにしておいてね。

 それじゃ、寝ると忘れるようにしておいたし、記録も消えるようにしておいたから」

そう言ってスキマの中に消えてしまった。

寝ると忘れるって言うことは、また境界を弄られたのか。

別に覚えてとくもないしな。

 

「失礼します。

 お連れの方は?」

中に入ってきた民宿の人が聞いてくる。

「あぁ、ついさっき帰って行ったよ」

俺は、そう答える。

「そうですか(これは来た来た来たーーー!)」

 

「どうしたんですか?」

俺は表情が可笑しくなった民宿の人に聞く。

「いえいえ、何もないです」

って言いながら部屋を出ていった。

 

そう言えば、優とか言う人、前にも会ったような気がするんだけれどもな?

気のせいならば良いのだけれども。

 

「あれ?」

さっきまで霊夢達がいた部屋に何か落ちているのが目に入った。

「これって優のやつじゃん!」

俺は部屋に落ちていた鍵を拾う。

「どうしようか、幻想郷に行く・・・。

 あ、平行世界の住人だから無理か」

 

 

 

 

 

 

 

 

紅魔館

 

「あっ、咲夜さん、スペアキーって在ります?」

優が、ポケットに手を入れたまま咲夜に聞く。

「一応聞くけど、何故かしら?」

咲夜が鍵棚を見ながら聞く。

「すみません、鍵無くしました」

優は涙目で言う。

「はぁ、全く。

 これで予備が無いから、今度からは気付けてよ」

そう言いながら鍵を渡す咲夜。

しかし、その鍵束の中にナイフが混ざっていたので、鍵を受け取った時に手を切ってしまったが、それ以上言うと恐ろしいことに成りそうなので諦めた優だった。

 

 

 

 

 

一方湖南は・・・

 

「これ、どうしようか」

鍵束を見ながら考えていると突然、床が消えた。

「ちょ『雷符 雷流放電』」

しかし、既に落ち始めていた。




此でコラボは終わりとでも思っていたのか?
此処から無限ループだZE☆

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