D・CⅡなのはstriker's漆黒と桜花の剣士 作:京勇樹
夕食&会議後
場所、義之の部屋
「俺だけで使っていいのかね~」
義之は、くじ引きで自分の部屋になった部屋を見回す
その部屋は本来、2人部屋なのだが、人数の都合上1人になったのだ
因みに、他の割り振りはこうである
1、音姫・由夢
2、まゆき・エリカ
3、スバル・ティアナ
4、クロノ・エイミィ ←付き合っているので、大丈夫と判断
5、ギンガ・麻耶
6、フェイト・裕也 ←これは、どうやらまゆきの陰謀のようである
7、義之
因みに、他の役員は省略します
そして、義之がボーっとしていると
「お邪魔~!」
と、まゆきが勢い良くドアを開けて入ってきた
「まゆき先輩? それに、音姉達まで」
「やっほー、弟くん」
まゆきの後ろには、音姫に由夢、裕也、フェイト、麻耶、ギンガ、スバル、ティアナ、クロノ、エイミィが居た
「全員来るなんて、どうしたんですか?」
「ん~? ちょっと、お戯れ(イベント)のお知らせをば」
「イベント?」
「そ。ってなわけで、移動しようか」
部屋を移動して、オーナーさんに空いていた6人部屋を貸してもらった
そして、始まるのは………
「王様ゲームーー!」
「「「「「イエーー!!」」」」」
王様ゲームだった
テンションは無理やりである
「てなわけで、裕也! 説明!!」
「了解」
まゆきに指名された裕也は、空間魔法で箱と紙を出した
「ここに、王と書かれた紙と、数字の1~11の数字が書かれた紙があります。これを、この箱に入れまして、それを各自に引いてもらいます。そして、王と書かれた紙を引いた人物は1~11の数字の中から番号で指名して、命令が出来ます。なお、誰が何番を引いたかは絶対に宣言しないでください。言った場合は、やり直しとなります。そして、これが最大のルールです。王様の命令は?」
「「「「「絶対!!」」」」」
「はい、その通りです。ただし、節度は守ってくださいね?」
「「「「「当たり前!」」」」」
「それでは、第1回目を始めます! せーの!」
「「「「「王様だーれだ!?」」」」」
全員紙を引くと、開いて確認する
「よっしゃ! あたし!」
最初はまゆきのようだ、まゆきの手には<王>と書かれた紙があった
「では、まゆき先輩。命令をどうぞ」
「にっひっひ~、なんにしようかな~」
と、腕組みしながら笑うまゆき
「なにを命令されるんだろ~」
「ドキドキします…」
「さすがに、緊張しますわね…」
と、全員が見ていると
「そんじゃあ、3番が自分の恥ずかしい過去話を暴露!」
と、言うと
「えー!? 私だー!!」
と、音姫が頭を抱えた
「よっしゃ! 大当たり!!」
まゆきはガッツポーズをして、喜んでいる
「よかった、私じゃなくって…」
フェイトは露骨に安堵していた
「そんじゃあ、話してもらいましょうか!」
「あううぅ~。え、えーっと、通学路にマキタさんってお家があるの知ってる?」
「ああ、知ってる知ってる」
「確か、大型犬を飼っている家ですね」
「そ、何時もは登校する時に頭を撫でるんだけどね、その日は少し寝坊しちゃって」
回想開始
「うわーん! 寝坊しちゃったー!!」
と、件のマキタさん宅を通り過ぎると
「バウバウバウバウ!!」
と、追いかけてきて
「きゃーーー! ごめ、(ゴン!!)あ痛っ!」
以上
「追いかけられたから驚いちゃって、前を見ないで走ってたら、電柱に顔をブツけちゃったの~」
「あはははははは! えぇ、マジで!?」
まゆきは、お腹を抱えて大笑いしている
「ああ! だから、あの日おでこが赤かったんだ!」
エイミィは手をポンと叩いて納得している
「そう。しかも、ぶつかった所を、バスを待ってた幼稚園の子供達に見られて……、凄い笑われたの~~~~!」
「お、お姉ちゃん……」
「だははははははははは!」
義之は大爆笑で、お腹を抱えて転がっている
「義之よ、笑いすぎだ」
裕也は、義之をたしなめている
「ううぅ~! 今度は私が命令してやる!」
音姫は恥ずかしかったのか、目元に涙を溜めているが、決意の光を瞳に宿した
「だったら、王を引かないとな」
「私も引きたいですね!」
「なにを命令しようかなー」
「取らぬ狸の皮算用を、しないの」
と、各自言い合っている
「そんじゃあ、2回目始めるよ! せーの!」
「「「「「王様、だーれだ!!」」」」」
すると
「僕だな」
と、クロノの手に王のクジ
「ふむ、そうだね。11番が全員分のジュースを買ってくる」
「げ! あたしだよ……」
まゆきは近くのカバンから財布を取り出すと
「行って来るわ、勝手に進めてて」
と、ドアを開けて出て行った
「了解。それじゃあ、3回目だ。せーの!」
「「「「「王様だーれだ!!」」」」」
「あたしですね。それじゃあ、8番が9番にイタズラで」
と、言うと
「む、僕が喰らうのか。相手は誰だ?」
クロノの手には9のクジ
すると
「クーロノく~ん」
と、エイミィがクロノの肩を指で叩いた
「エ、エイミィ? まさか……」
と、クロノは顔を蒼くする
エイミィはゆっくりと、クジを見せた
そこには、8のクジが有った
「最悪だ……」
クロノは、綺麗なorsとなった
「ただいまー! って、クロノどうしたん?」
まゆきが両手にジュースを抱えて入ってくるが、orsになっているクロノを見て眼をキョトン、とさせた
「えっとね、ティアナちゃんが8番が9番にイタズラするって、命令したんだけどね。9番がクロノくんで、8番がエイミィちゃんだったの」
「あー、なるほどね~。エイミィのクロノいじりは強烈だからねー」
まゆきはジュースを置きながら納得している
「ふふふ………、それじゃあ、始めようか。クロノくーん」
と、笑いながらクロノに迫るエイミィ
それをクロノは、絶望した表情をしながら後ずさり
しばらくお待ちください………
ギャーーーー!
クロノは言葉では表現できない状態で、倒れている
「そんじゃあ、次始めるよ~。せーの!」
まゆきは、そんなクロノを無視して始めた
「「「「「王様だーれだ!!」」」」」
「あたしです!」
高々と掲げたスバルの手には、王のクジ
「変な命令しないでよね」
ティアナは罪悪感からか、クロノから視線を外している
「うーん、それじゃあ。1番が好きな人の名前を暴露する!!」
と、言うと
「え!? 私!?」
沢井が驚いた表情で、スバルを見た
もちろん、沢井の手には1番のクジ
「ほほぉー。ここで沢井に当たったか~」
まゆきは腕組みしながら、ニヤニヤしている
「えっと、言わなきゃダメ?」
沢井は顔を赤くしながら、周囲を見回す
「「「「「当たり前!」」」」」
「うぅ……」
沢井は恥ずかしがって俯き
「私の好きな人は……」
「好きな人は?」
「い」
「言えない、っていうのは無しな?」
「うぐっ!」
沢井は、裕也に言われて図星だったようで、ため息を吐くと
「言うわよ。私の好きな人は」
「好きな人は?」
「…………さ」
「さ?」
「………桜内よ」
「へ?」
沢井の言葉に、全員しばらく黙っていると
「「「「「なんだってぇぇぇーーーー!!??」」」」」
全員の叫びが夜天に響いた
「ふっふっふ、王様が2番の胸を揉む!!」
「誰だ! 王様ゲームをしようと言った奴!!」
「よりによって、最悪な人に王様が………」
「さて、2番は誰だ?」
「うぅ~…あたしだ~」
「私じゃなくって、よかった……」
「さすがは、おっぱいソムリエ……眼が怖いの………」
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