D・CⅡなのはstriker's漆黒と桜花の剣士   作:京勇樹

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到着! その場所は……

翌日、朝7時

 

場所、芳野家前

 

太陽もまだ昇りきっていない時間に、芳野家の前にバスが止まった

 

「全員居る?」

 

まゆきが最後の確認のために、周囲を見回す

 

「何気に、由夢も来るんだな」

 

音姫の隣には、妹の由夢が荷物を持って立っていた

 

「おじいちゃん、なんでもお友達と温泉に行くんだって。それで、由夢ちゃん1人だけになっちゃうから、ついでに一緒に連れて行こうってなったの」

 

音姫が、義之の疑問に答えた

 

「沢井、家のことならば、エリオとキャロに任せておけ」

 

裕也は家族が心配なのか、先ほどから家の方向をチラチラと見ている沢井をたしなめる

 

「そうだよ。それに、母さんにアルフも居るから大丈夫だよ」

 

「そうね、ごめんなさい」

 

沢井が2人に謝っていると

 

「それじゃあ、荷物を搬入したら乗って!」

 

と、指示がされたので、全員荷物を入れてから、バスに乗った

 

◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

 

現在、バスは高速道路を走っている

 

因みに、席順は以下の通り

 

バス前

 

出入り口

 

音姫 まゆき  通路  先生

 

義之 麻耶       フェイト 裕也

 

エリカ 由夢      クロノ エイミィ

 

スバル ティアナ    ギンガ 役員

 

以下略

 

まぁ、現在全員好き勝手に移動しているので、基準にならず

 

以降は音声でお楽しみください

 

「由夢先輩、色んなものを持ってきたのですね」

 

「はい、道中暇つぶしにいいかな? と、思いまして」

 

「おっしゃ! 裕也、そっちにジンオウガ行った!」

 

「任せろ! くらえや、気刃斬り!」

 

「ふむ、S2Uはこんなもんか」

 

「あ、このお菓子美味しい」

 

「でしょー? 頑張って作ってみたの!」

 

「ほー、今度作り方教えて?」

 

「それで、ここなんだけど」

 

「ああ、そこはこの公式を当てはめればできるよ?」

 

「負けないよ、ギン姉!」

 

「かかってきなさい!」

 

「うっさい、バカスバル!」

 

「ふふふ、行くぞ同志よ」

 

「わかっとるわ」

 

「うーん、いいのかな?」

 

「気にしたら負けなの」

 

「狭い…」

 

「楽しみだぜ!」

 

「あの場所では、私の独壇場ですよ?」

 

「上等よ!」

 

「もう少し静かにして!」

 

「ん? なんか変な声が?」

 

「そうか? 気のせいだろ?」

 

数10分後

 

「はい、皆聞いて! 次のSAが最後の休憩所になります! トイレとか行っておいてねー」

 

と、バスが止まった

 

「ちょっと、トイレに行くか」

 

「俺も」

 

裕也と義之を始めとして、次々に降りていく生徒会の面子

 

そして、トイレ休憩も終わり、出発して数時間後

 

「着いたー!」

 

場所は……

 

「うぉーー、一面銀世界! って、待てい!!」

 

スキー場だった

 

義之は、思わず突っ込みを入れた

 

「ん? なに?」

 

「なんでスキー場!?」

 

「防人から聞いてたけど、本当だったのね…」

 

「なーに? 反省旅行って聞いて、禅寺とでも思ってたの?」

 

「ええ、正直そう思ってました」

 

「まあ、反省旅行っていうのは建前で、本当は生徒会役員に対する慰安旅行が目的なんだ」

 

「なんなら、あんた達だけ禅寺に放り込んでもいいけど?」

 

まゆきが、ニヤリと笑いながら言うと

 

「「「「いえ、遠慮します!!」」」」

 

問題児4人は同時に拒否した

 

「スキー旅行なら、言ってくれればスキーセット一式あったのに」

 

義之は腰に手を当てながら、ため息を吐いた

 

「そういえば、弟くんってスキー上手なんだっけ?」

 

「そりゃーもう、上手だよー♪ 私達に教えてくれたの弟くんなんだから!」

 

まゆきは義之に聞いたのに、何故か自慢げに胸を張る音姫

 

「そうなんだ、桜内、去年のスキー旅行、風邪で欠席してたから知らないのよね」

 

昨年、風見学園の付属2年生全員で行った修学旅行で行ったのがスキー場なのだが、義之は高熱を出してしまったので、欠席したのだ

 

「そんじゃあ、貸し出しセットを借りる人たちも借りたら、着替えて、ファミリー用のゲレンデに一回集合ね?」

 

「「「「「はい!!」」」」」

 

 

 

こうして、生徒会プラスαのスキー旅行が始まったのだった

 

その後

 

「ほれ、あんたたち。降りるなら今のうちよ?」

 

「あー、狭かった」

 

「本当ね。腰が痛いわ」

 

「うー……胸が…」

 

「ごちそうさまでした!!」

 

「   ちゃん……」

 

「相変わらずのおっぱいソムリエめ……いっぺん捕まえるべきか?」

 

 

どうやら、追加がいるようである


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