D・CⅡなのはstriker's漆黒と桜花の剣士   作:京勇樹

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クリスマスパーティー 1日目その2

俺と委員長は、まずは校庭に来ていた

 

そこにはステージが設営されてて、ステージ上ではバンドチームがジャカジャカと弾いていた

 

「こういうのを聞いてると、学園祭だなーって気になるよな」

 

俺が言うと、委員長は

 

「そう? あまり上手くないし」

 

「確かにな」

 

俺も弾いてるから分かるが、今やってる連中は確かにあまり上手では無い

 

あれは、チューニングをサボってるな?

 

『チキショーーーー!!』

 

『ふふふ……逃がさないわよ?』

 

『あんたら、待ちなさーーい!!』

 

なんか幻聴が聞こえたが、気にしない

 

そして、俺と委員長は校庭を後にした

 

次に来たのは

 

「へー、いろいろ出てるのね」

 

売店コーナーだった

 

「まぁ、俺達のが一番意外だろうがな」

 

恐らく、誰もすし屋なんて考えないだろう

 

「それもそうね」

 

「何食べたい?」

 

俺は近くの店を見ながら、委員長に聞いた

 

「それじゃあね・・・」

 

委員長は周囲の店を見ながら悩むと

 

「焼きそばが食べたい」

 

と、言ったので

 

「OK、そんじゃ」

 

俺は近くの焼きそばを売ってる売店に近づくと

 

「焼きそば2つ、お願い」

 

「あいよ」

 

そうして、俺はお金を払い、焼きそばを2つ貰った

 

すると

 

「あ、お金は払うわ」

 

と、委員長がポケットから財布を出そうとしたが

 

「ああ、いいよこんくらい」

 

「でも・・・・」

 

委員長は渋るが

 

「いいからいいから」

 

俺は押し切って、焼きそばを委員長の手に渡して移動を開始した

 

◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

 

そして、移動した先は中庭だった

 

そこは意外にも人は少なく、静かだった

 

「ここでいいな」

 

「そうね」

 

立ち食いは行儀が悪いからな

 

そうして、黙々と焼きそばを食べて

 

「で、この後はどうするの?」

 

と、聞いてきたので俺は

 

「あのさ・・・」

 

「なによ」

 

「委員長さえ良ければさ・・・」

 

「うん」

 

「この後さ・・・」

 

模擬店サボって2人で回ろうと、言おうとした瞬間だった

 

<はーっはっはっはっは!>

 

「「・・・・・」」

 

<放送室は我々ノエルの悪夢が占拠した! 手薄だったから制圧はいともたやすかったぞ!>

 

「この声は・・・・」

 

「間違いなく、杉並ね・・・・」

 

あの野郎・・・・

 

<それではDJ杉並がお送りする聖なる夜に最適なトラディッショナルなダンスナンバー! ザ・盆踊りメドレー!! だ!>

 

その声の直後に、雰囲気をぶち壊す盆踊りの曲が流れ始めた

 

「「・・・・・・」」

 

 

雰囲気ぶち壊しじゃねーか・・・

 

「・・・ぷっ!」

 

「ははははは!」

 

俺と委員長は、ひとしきり笑うと立ち上がり

 

「それじゃあ、教室に戻りましょうか」

 

「そうだな」

 

焼きそばの器を、ゴミ箱に捨てて教室に戻った

 

義之sideEND

 

裕也side

 

「さてと、これからどうすっかな・・・」

 

「一回休まない? さっきので少し疲れちゃった」

 

「そうだな」

 

俺はフェイトの提案に乗って、移動を開始した

 

「そんじゃあ、何処に行く?」

 

「そうだね・・・あ、ここは?」

 

フェイトが指差したのは、天文学部が出展している

 

「プラネタリウムか、いいかもな」

 

俺とフェイトは、そこに入った

 

「席は空いてますか?」

 

俺は案内役の女子生徒に聞いた

 

「はい、空いてますよ、好きにどうぞ」

 

中を見ると結構座っており、盛況なのが伺えた

 

「裕也、あそこに座ろう」

 

フェイトが指差した場所に丁度、2人分空いている場所があったのでそこに座る

 

そして、上を見ると見事に満天の星空が見える、まぁ機械だけどな

 

「これは冬の星座だね」

 

「の、ようだな、お? あそこにさそり座発見」

 

「あ、本当だ、真ん中の星赤いからわかるね」

 

その後も俺とフェイトは、色んな星座を見つけながら天文学部の説明を聞いていた

 

『助けてェェェェェェェ!』

 

『あきらめてください、蓮華…』

 

『いい加減に止まれーー!』

 

『それは君もだ!!』

 

なんか、聞き覚えのある声が………

 

フェイトもなのか、少し、頬が引きつっている

 

◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

 

俺とフェイトは、しばらくしてからプラネタリウムから出た

 

「ふむ、そろそろ食事にするか、軽く済ませよう」

 

「そうだね」

 

そうして、向かった先は・・・・

 

◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

 

「よ、相変わらず大盛況みたいだな」

 

付属3年3組の教室だった

 

「おお、裕也。凄い人気だぜ」

 

俺達に答えたのは、義之だった

 

「ふふふ、さっきの勝利宣言、聞いたわよ・・・なかなかやるじゃない・・・」

 

「そりゃどうも」

 

そう言いながら俺は手近な席に座る

 

フェイトは俺の隣に座った

 

「そんじゃあ食べるか」

 

「そうだね」

 

「イカとタコ、それとマグロの赤身頼む」

 

「私も、マグロの赤身とハマチお願い」

 

「わかったわ」

 

俺達は沢井が握った寿司に舌鼓を打った

 

蓮華が教室の端で、屍のように黒こげで倒れていたが、視界から意図的に外す努力をした

 

 

まだまだ、1日目が終わったばかりだ、明日はどうなるのやら・・・・


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