D・CⅡなのはstriker's漆黒と桜花の剣士   作:京勇樹

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学校、復活、準備

翌日、日曜日の付属3年3組の教室、本来は休みで誰も居ないはずなのに教室内には生徒の姿がたくさんあった。

 

理由は簡単だ、付属3年3組は決まったのが遅かったので日曜日も準備に出ないと正直間に合わないのだ

 

その為に、付属3年3組の生徒達は裕也以外は全員登校していた。

 

「委員長、材木届いたぜ!」

 

大道具係りの渉が角材を担ぎながら、教室内に入ってきた

 

「じゃあ、カウンターの製作をお願い!」

 

委員長こと、沢井麻耶は渉の材木を確認すると手早く指示を出した。

 

「了解! よっしゃー、お前ら丁寧かつ、すばやく作るぞ!」

 

「おうよ!」

 

「時間無いしな!」

 

渉が言うと、大道具係りの男子達は全員工具を手にとってカウンターを作り始めた

 

「杉並、ネタの方はどうなってるの?」

 

麻耶は杉並にネタのことを聞いた

 

「ふむ、このくらいで仕入れられそうだ」

 

杉並は電卓を(何処からか)取り出して、麻耶に見せた

 

「安く仕入れるのはありがたいけど、鮮度は大丈夫なんでしょうね?」

 

麻耶は杉並が出した金額を見て、疑問をぶつける

 

「安心しろ、そこらへんは徹底する。俺とて、手は抜かん」

 

杉並はニヒルな笑みを見せると、電話を取り出して何処かに連絡を取っている

 

すると、廊下を誰かが歩く音が聞こえて

 

ガラッ!

 

と、ドアが開くとそこには左手を三角巾で吊っている裕也が居た

 

「裕也!」

 

1番最初に、フェイトが駆け寄り

 

「「「「「防人(裕也)(君)!」」」」」

 

クラスメイト達が裕也の前に集まった

 

「よ、許可が出たから来たぜ。とは言っても、まだまともな作業は出来ないけどな」

 

と、裕也は笑顔で言う

 

「来ただけでも十分よ」

 

麻耶は裕也に近づきながら言った

 

すると

 

(スカリエッティ先生から話は聞いた)

 

と、裕也から義之たちに念話が届く

 

(聞いたからにはしょうがないが、選択肢がある)

 

(選択肢?)

 

(なに?)

 

義之とフェイトは聞いた

 

(俺から離れて、普通の生活を送るって選択肢だよ)

 

(な!?)

 

(はぁ!?)

 

(なんだと!?)

 

(どういうつもりかしら?)

 

裕也からの言葉を聞いて、全員驚いた表情をするが杏は気を取り直して聞き返す

 

(俺と一緒に居るってのはな、命を狙われるんだよインデックス共にな。俺はもう慣れてるし、覚悟もある。だけど、お前達は普通の学生だ。死ぬ必要は・・・・)

 

そこまで言った時だった

 

(それは無いんじゃないかな、裕也くん?)

 

(そうだよ!)

 

(そうですわ!)

 

(あんな奴らに負ける美夏達では無い!)

 

(そうですよ!)

 

(はぁ!? まさか音姉達にも繋がってるのかよ!)

 

義之は突然聞こえた声に驚いた

 

(ああ、個別に話すより一編に話したほうが楽だし)

 

裕也はどうやら、横着したようだ

 

(あんな話を聴かされて、今更戻れるわけ無いよ)

 

(そうそう、裕也にだけ重荷は背負わせないわよ!)

 

(そうですわ!)

 

(美夏は人間が嫌いだが、あいつらの方がもっと嫌いだ!!)

 

(裕也さんはもう、幸せになってもいいんです!!)

 

(いいのかねぇ、俺みたいな罪人が・・・・)

 

(裕也は罪人なんかじゃ・・・)

 

(俺は皆から肉親を奪ってしまった。フェイト、アリシア、クロノさん、リンディさん、はやて、スバルにギンガさん、ティアナのお兄さんまで・・・・)

 

(それは裕也先輩だって同じですよ!!)

 

(裕也君はご両親だけじゃなく、妹さんまで……)

 

(兄は裕也さんを助けるために死んだんです。むしろ、誇りに思いますよ)

 

(今度はスバルたちもか、ギンガさんまで居たのは以外だったな)

 

(私達は風紀委員会の見回り中です)

 

(そしたら、聞こえてきたので)

 

(繋げておいてよかった)

 

(裕也は自身を優先してもいいんっすよー)

 

(そうだぞ、ドクターもそう言っていた)

 

(今度はウェンディにノーヴェもか!?)

 

(あれ? 二人には繋げてなかったはずだが・・・)

 

裕也は内心首を傾げた

 

(戦闘機人をなめないでほしいっす!)

 

(近くの念話くらいは聞けるように作られている)

 

(プライベートもへったくれもないな!? おい!!)

 

因みに、こうして念話している間も作業は同時進行でしている

 

裕也は魔法を使って作業しているが

 

理由は、時間がないからである(大事な事なので2回目です)

 

教室内には金槌の音が響く

 

平和なひと時だ、だがこの平和も一体いつまで続くのかそれは誰にもわからない

 

<せめて、この平和だけは俺の命に代えても守る・・・・>

 

裕也は窓の外で舞う桜の花びらを見ながら、そう思った。

 

 

 

ほぼ同時刻、ある空港

 

「ん~~~! 久しぶりに帰ってきたぜ、日本!」

 

空港の到着口出口で、濃い黒髪に琥珀色の瞳

 

全体的に女性のような見た目の”少年”が、背伸びをしていた

 

「さってと……確か、ここに迎えが来るっつー話だったな……まさか、神夜じゃあるまいな!?」

 

少年は眼を細めて、周囲を警戒した

 

すると

 

「着いたようで……なにをしてるんですか?」

 

そこに現れたのは、スカリエッティの秘書的立場のウーノだった

 

「おお! ウーノさんだったか! いやー、迎えに来るっていうのが神夜かと思ってな」

 

「神夜でしたら、きちんと学校に行ってますよ……あなたと違って」

 

「おぅ……結構響くな…」

 

ウーノの言葉に、少年は落ち込む仕草をするが、すぐに立ち直った

 

「んで、俺が呼ばれたのは…裕也がミスって怪我したからなんだよな?」

 

「ええ、ですので、風見学園に復学という形です」

 

「おお! 残ってたんだ、俺の学籍」

 

「当たり前です。あなたはまだ、基礎学習を終えてないんですから」

 

「まぁ、確かにな……そんじゃあ行きますか……懐かしの初音島に!」

 

少年がそう言うと、ウーノが歩き始めた

 

 

こうして、裕也たちにとって、懐かしい仲間が戻るのだった




<風見学園生徒会目安箱!>のコーナー!!

作者「はい、始まりました第3回後書きコーナーこと風見学園生徒会目安箱! 司会進行は私、作者の京勇樹と!」

義之「MCの桜内義之と」

なのは「今回は裕也くんの代わりに来ました、高町なのはです!」

作者「以上の3名でお送りします!」

なのは「随分久しぶりじゃないのかな?」

作者「うむ、なかなか応募が来ないから・・・」

義之「まぁなんだ頑張れ」

作者「皆さん、応募をお願いします!」

なのは「で、今回はどうするの?」

作者「まぁ俺の少ないライブラリーから出します、ではなのは」

なのは「うにゃ? 私なの?」

作者「うむ、頼んだ」

なのは「わかった、ではでは」


スタート!

なのは「会う為のきっかけも特別な理由も要らない、アリスちゃんが居るだけで十分だよ」


終了!

作者「どうでした?」

なのは「うん、なんかジーンと響くセリフだったね」

義之「これは誰が言ったんだ?」

作者「うむ、これはまぁ知ってる人は居るかもね、ARIA《アリア》のキャラクターの水無灯里《みずなしあかり》が寂しがってた後輩に言った言葉だね」

なのは「会うのに理由は要らないかー良い言葉だねー♪」

作者「うむ、では今回はここまでで」

3人「「「また次回まで! さよーなら!」」」



作者「ここでは応募を待っています、質問や言わせたいセリフなど随時待ってます! ドシドシ応募ください!」

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