D・CⅡなのはstriker's漆黒と桜花の剣士 作:京勇樹
「そして、完成した人工劫の眼を被験体に移植し始めたが、成功したのは……裕也だけなのさ・・・」
スカリエッティはそう言いながら、悲しい表情をした。
「他の子供たちは……死んだのですか?」
ギンガはスカリエッティの言葉から察して悲しい表情をしながら聞いた。
「ああ、延べ八千人がね・・・・人工劫の眼に耐え切れなくて消えたよ」
「消えた・・?」
音姫はスカリエッティの言葉が信じられなかったのか、オウムのように復唱した。
「ああ、文字通り消えたんだよ……魂を吸収されてね」
「魂を……吸収された・・・?」
まゆきは言葉が信じられないのか、首を左右に振っている
そして、その言葉を聞いて確信を得たのか
「劫の眼の能力の代償が、魂なんですね? 正確には……魂の謙譲」
フェイトを見ながら、全員、驚愕に眼を見開いている
「ああ、その通りさ。劫の眼は魂を吸収して、その分の能力を発動する。劫の眼は因果操作もあるが、魂の箱舟の役割も持つのさ」
「それじゃあ、能力を使えば使うほど、寿命が短くなるってことですか!?」
義之はスカリエッティの言葉に、叫んだ
「ああ、その通りさ。だが、今はまだ大丈夫だ。あの眼帯がある限り、魂の消費は限りなく抑えられる」
「あの眼帯ですか?」
全員、ポッドに入っている裕也をに視線を向けた
裕也の左目には、黒地に銀十時の刺繍があしらわれている眼帯が着けられている。
「ああ、あの眼帯はね、私達の技術の粋を投入して作った封印なんだよ」
「封印・・・・」
「あの眼帯をしていないと、能力が発動してしまうからね」
「「「「「・・・・・」」」」」
「そういえば、なんでスカリエッティ先生がそんな詳細な情報を知ってるんですか?」
ふと疑問に思ったのか、ティアナがスカリエッティに質問した。
「私も……かつては
スカリエッティは眼を細めながら言った。
「
小恋はスカリエッティの言葉に驚いている。
「ああ……だが、11年前に脱走した」
「脱走?」
「ああ、防人夫妻と橘夫妻と共にね」
「裕也のお父さんとお母さんもですか!?」
「それに、橘さんの御両親も!?」
フェイトと由夢は、スカリエッティの言葉を聞いて驚いた。
「ああ、彼らと私は同じ場所に居たのさ。そして、彼らが脱走計画を持ち出したから私も脱走する決意を固めたのさ・・・」
「そして、脱走計画のために私達を作ったのです」
スカリエッティの言葉を引き継ぐように、ウーノが言った。
「作った?」
茜はウーノが言った意味が分からなかったのか、聞き返した。
「ええ、私達は人間ではなく戦闘機人です」
「戦闘機人?」
杉並は眉を
「ああ、人と機械の融合さ。分かりやすく言うと、サイボーグだね」
「脱走計画を計画し始めたのは13年前で、脱走したのは11年前です」
「11年前か」
「それからは私達はここ、初音島に住んでるのさ。そして私達は、禁書目録聖省の情報をICPOに渡して、さらに聖王教会と協力して守護者《ガーディアン》を結成したのさ」
スカリエッティはそう言いながら、机の上に置いてあった写真たてを見る。
「守護者を・・・・」
「最初は平和だったさ、幸せだった、だけど……幸せは長くは続かなかった」
「それってどういう・・・」
「2年後に追っ手が来たのさ、禁書目録聖省のね」
「その戦いで裕也の両親を含めて……9人死んだっす」
「9人も・・・・」
まゆきは死んだ人数を聞いて、驚いてる
「
「な!? ウチの父さんと母さんやって!?」
「テスタロッサって、まさか・・・」
「それに、ハラオウンも・・・」
「橘も……」
「そう、君たちのご両親だよ。そしてそれを、裕也くんはずっと悔やんでるのさ」
「悔やんでる?」
「なんで、ですか?」
「自分が捕まらなければ、ってね」
「つまり、人質に取られてたってことですか?」
「ああ。更に、自分を助けるために士郎さんに大怪我をさせてしまったってね」
「へ!?」
「なのは、私が昔入院していたのは覚えてるよね? あれがそうだったのさ」
「ふえぇぇ!?」
「その話、詳しく聞かせてもらえませんか?」
「いいだろう……」
スカリエッティは、ティアナの話に静かにうなずき、話し出した。
あとがきコーナー 風見学園生徒会目安箱!!
作者「って事で始まりました、第2回後書きコーナー<風見学園生徒会目安箱>です!」
義之「今回は裕也の変わりにフェイトに来てもらった」
フェイト「どうも、こういった場は初めてかな?」
作者「そうだな、初めてだな」
フェイト「で、いまだに応募は来てないけど、どうするの?」
作者「うむ、まぁ俺の少ないライブラリーから引き出した、そして今回はゲストを呼んだ!」
義之「ゲスト?」
作者「おうよ! ってなわけでカモン!!」
はやて「よろしくなー、八神はやてや」
フェイト「はやて」
義之「お前か」
作者「早速で悪いけどこれを頼む」
はやてに紙を渡す作者
はやて「これを読んだらええんやな?」
作者「うむ、頼む」
はやて「わかった」
ではスタート!!
はやて「守られるばっかりはいやや! ウチかて守りたい!」
はい終了!
作者「どうだった?」
はやて「なんか新鮮やったな」
フェイト「えーと補足説明するとね、これは魔法先生ネギま! のキャラの近衛木乃香が言ったセリフだね」
義之「同じ関西弁だから違和感無いな」
作者「てなわけで今回はここまで!」
はやて「せやな」
全員「「「「また次回までさよーならー!」」」」
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