D・CⅡなのはstriker's漆黒と桜花の剣士   作:京勇樹

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幕間  由夢の夢

休日の朝7時、私は飛び起きた。

 

「あれって、どういうこと?」

 

”それ”は、私が見た夢が原因だった。

 

私には、特殊な能力が備わっている。

 

それは、確定未来視だ。

 

しかも、それは夢という形で見るのだ。

 

私は、見た夢を思い出して、手帳に書きとめた

 

それは、裕也さんとフェイトさんが居た。

 

しかし、それは平和とは懸け離れた夢だった。

 

見たのは力なくまるで死んだ様に倒れてる裕也さん

 

そして、倒れてる裕也さんの頭を抱きかかえながら泣き叫ぶフェイト先輩

 

そして、焔に包まれている初音島

 

あれは…まるで……

 

「戦争みたい・・・」

 

私は小さく言った。

 

けれど、信じられなかったのは

 

「裕也さんの左目の眼帯が…外れてた?」

 

裕也さんは普段から左目に、眼帯をしている。

 

けれど、威圧感や怖さなどはなく、優しい雰囲気がある。

 

しかも、裕也さんの左目が納まってるはずの場所には何もなかった。

 

いや、あったのだが、消えたのだ。

 

「あの、金色の眼はなに?」

 

消える瞬間、私はその眼の色を見た。

 

裕也さんの眼の色は黒のはずだ。

 

けど見えたのは、金色だった。しかも………

 

「光ってた?」

 

そう、その金色の眼が煌々と光っていたのだ。

 

まるで、代償を受け取りその分力を分け与えているかのように。

 

「裕也さんが、死ぬ?」

 

なんで?

 

どうして?

 

 

私は、起きてからしばらくの間その思考の迷路に捕らわれていた。


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