うちはイタチに転生…?マジですか?改訂版!   作:ディア

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第8話

あれから俺達は無事に木の葉に戻り、カツラを買って帰ろうとしたら何故か大名と火影様から呼ばれた…

「さて…イタチよ。お前を呼び出したのは他でもない…」

そう言って火影様がシリアスな顔をする。

「イタチ…そちは火影になれ。これは命令じゃ。」

大名が意味不明なことを言って来たのでしばらく思考停止した…

 

「は…?もう一度お願いします…」

しばらくして、俺は思考停止という名の現実逃避をやめてそう大名や火影様に聞いた。

「五代目火影になれ、命令じゃ。」

おいおい横暴すぎないか!?五代目火影になれって…原作だと綱手だろうが!!俺はその為に綱手を連れて来たのに無駄足かよ…

 

「そちを五代目火影になる様に命じているのは何も意地悪で言っているのではない。」

大名が俺の心中を察したのか大名が俺を説得する。

「綱手は気難しく、戦争のショックで笑うことは30年近くなかった…またお主以外の使者を送っても帰ってくる様子はなかった…だがお前を使者に任命して綱手を説得させて、綱手が木の葉に来てからはあやつに笑顔が絶えずに気難しさも消えつつある…」

すると今度は火影様が俺に説得して来て綱手のことを言って来た…

「しかし…私はまだ13です。クーデターとか出る恐れが…」

折角うちは一族のクーデターフラグを叩き折ったのに他の一族がクーデターを起こしたら元も子もない…しかも13といったら歴代火影どころか他の里含めて最年少だぞ?

「何、心配いらん。今やれとは言ってはいない。」

今やれとか言われたらやばかった。

俺が成人しているならともかく、今火影になったら他里だけじゃなく木の葉の名家の連中が俺に暗殺者を向けてくる可能性があるからな…

 

「では7年後に私は火影になります。」

俺がそう言うと二人は首を振った。

「ダメじゃ。長過ぎる。」

…大名、火影様…あんたら理解出来ている?

「そうでしょうか?私が成人する歳の前に火影になるのはいささか問題があるかと思いますが…」

俺がそう抵抗して意地でも妥協するが二人には無駄だった。

 

「昔の成人は15からと言うがの?ヒルゼン。そちはどう思うかえ?」

無理無理。史上最年少の五影になった我愛羅も16歳だって…

「大名様の言うとおりです。私もイタチが早めに火影になってくれれば私はらk…木の葉もより優れた里になると思います。」

おいこら今本音出てたろ。楽って言いかけたよな?おい?

「いやしかしですね…」

俺は何が何でも必死に抵抗する。この歳で火影になる訳にはいかん!死亡フラグをへし折る為にも!!

「そうじゃな…お主が数え年で20になったら火影に任命する。」

数え年で来たか…実質18歳でやれってことか…

「わかりました。」

俺はそう言ってそれを認めた。

 

とはいえ火影になるメリットがないわけでもない。俺が火影になればうちは一族初の火影となり完全にうちはのクーデターフラグは叩き折れる。

 

残るは…あいつだけだ。そう…オビトを攻略してうちはに関する死亡フラグは全て叩き折れる!!…だがうちは一族を滅ぼさない俺にオビトと接触する機会なんぞもう無い。そこで俺は考えた…オビトが唯一執着している奴に接触すればいいと。

 

「で?なんで俺なんかと勝負したい訳?」

そう言って俺に話しかけるのは銀髪で木の葉の額当てで左眼を隠している男…はたけカカシだ。

「簡単ですよ。フブキ…シスイの弟がガイ上忍に体術を師事していると聞いたのでライバルであるカカシ上忍と勝負すればフブキがどのくらい強くなるか知りたいだけです。」

「ふーん…でも俺に出来ることなんてほとんどないよ?そりゃガイの体術は知っているけど完全に防げる訳じゃないし、何よりも最近体術合戦で負け続けているよ?」

野郎…逃げる気だな?そうは行くか。

「それは体術合戦のみの話しでしょう?忍術、体術、幻術全ての総合力ならガイ上忍よりも上でしょうに。」

そう言ってカカシを褒めてやることで上機嫌となり勝負ができる…と考えたのだが…

「そりゃそうだけどな。」

カカシはまだやる気を見せない。なんて奴だ…誉め殺しが効かないなんて…仕方ない。奥の手を使うか。

「カカシ上忍、そう言えば裏ルートでこんな本を手に入れたんですよ。」

そう言って俺はとある本を見せる…

「…ん?これは…まさか…!?イタチ、どこで手に入れた!?」

 

カカシはその本を見て驚く…カカシが愛読している本のシリーズ『イチャイチャパラダイス』の初期版の本だ。この本は市場にはもちろん、闇取引でも滅多に見かけることのない超がつく程のプレミア品だ。これを手に入れるのには結構金を使ったよ…

 

「それは秘密です。それで返事はどうするんですか?」

俺はカカシにそう言って追い打ちをかける。

「…わかった、やろう。」

そう言ってカカシに了承の返事が取れたので本を渡しておく。カカシがマスク越しに気持ち悪いほどニヤニヤしながらそれを閉まって構えたところを見て俺は構える。

「では…行きます!」

そしてカカシとの勝負は始まった。

 

☆☆☆☆

 

突然俺の目の前にうちはの天才ことうちはイタチが現れた。

「はたけカカシ上忍ですね?」

イタチは有無を言わさない態度で俺に迫って来た。

「ああ…そうだが?」

「一回だけ勝負してくれませんか?」

俺はそれを聞いて一瞬目を丸くしたが俺は少し冷静になり事情を聞くことにした。

「で?なんで俺なんかと勝負したい訳?」

「簡単ですよ。フブキ…シスイの弟がガイ上忍に体術を師事していると聞いたのでライバルであるカカシ上忍と勝負すればフブキがどのくらい強くなるか知りたいだけです。」

 

ああ、こいつ…俺よりも無表情だけど中身はガイ並に熱い男だ。そういうのが一番面倒なんだよな…

「ふーん…でも俺に出来ることなんてほとんどないよ?そりゃガイの体術は知っているけど完全に防げる訳じゃないし、何よりも最近体術合戦で負け続けているよ?」

そう言って俺は誤魔化そうとしてその場を立ち去ろうとしたが…イタチも何も考えていない訳ではない。

「それは体術合戦のみの話しでしょう?忍術、体術、幻術全ての総合力ならガイ上忍よりも上でしょうに。」

痛いところを付くよな…最近の子供は。

「そりゃそうだけどな。」

俺は否定はせずにそう答えた…こう答えてしまったのは昔の悪い癖だろう…

「カカシ上忍、そう言えば裏ルートでこんな本を手に入れたんですよ。」

イタチがそう言って取り出したのは一冊の本だった…

「…ん?これは…まさか…!?イタチ、どこで手に入れた!?」

 

そう…その一冊の本は俺がどんなに探し求めてもどこにも売っておらず超がつく程のプレミアがついている『イチャイチャパラダイス』の初期版の本だ。

なんでも当初自来也様がこれを出版したが全く売れずに自来也様は処分の為に、何冊か記念にとっておいたのを除いてほとんどを燃やしてしまい初期版は幻の存在となってしまった…その後自来也様のお宅に訪れた客人がそれを読んで『イチャイチャパラダイス』を出版するように求めたらバカ売れしたそうだ。自来也様はバカ売れしたので忙しくなり疲労のせいか誤って初期版も売り飛ばしてしまい流通してしまったという…

 

「それは秘密です。それで返事はどうするんですか?」

世界に数冊しかないこの本を目にして黙っていられるだろうか?いや俺は黙ってはいられない!もしここでイタチの誘いを断ったら他人の手に渡ってしまう!俺の返事は決まった…

「…わかった、やろう。」

俺がそういうとイタチは俺に本を渡して来た。俺はそれを受け取り、貴重品のところにしまっておいた。良いもの手に入れたな…ほんと。

そして俺は構えてイタチと向き合う。

「では…行きます!」

イタチも構えて俺に迫ってきた。イタチの拳が俺の腹に…!くっ…重い!ガイ以上だ!

 

「まだまだですよ?」

木の葉にこんなに強い奴がいたとは…ただの天才ではなかったってことか…

「水遁・大瀑布の術!」

この術はかつて霧隠れの連中が使っていた術だ。まさか最初に忍術を使わせる羽目になるとは思いもしなかったけどこれで終わりだ。

「水遁・水牙弾!」

イタチは更に強力な水遁で俺の術を押し返す…

「土遁・土流壁!」

俺はすぐに土の壁を作り防御する…

 

危なかった…もしイタチが水遁の使い手でなく雷遁の使い手だったら負けていたかもしれない…俺は水遁、土遁、雷遁を得意としているので風遁では防げない…

「甘いですよ。」

イタチの声が後ろから聞こえて来たので振り返りクナイを振って攻撃するとポンッと音を立てて消えた。

「影分身だと!?」

ダミーに騙されてしまい思わず俺は声を上げてしまう…その次の瞬間!

「土遁・千年殺し!」

俺の真下の土からイタチが現れ…勢いの増したカンチョーをした…なんて技だ…俺は真上に上がり気絶してしまった。


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