うちはイタチに転生…?マジですか?改訂版!   作:ディア

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第6話

「イタチよ。任務を命ずる。」

火影様に呼ばれて俺は火影執務室に来ていた。

「はい…今回の任務はなんでしょうか?」

俺がそう言うと火影様は依頼書を渡して来た。

「今回の任務はこれだ。」

その依頼書にはこう書かれてあった…『綱手捜索任務』と…

「了解しました。」

俺はそれを受け入れて綱手を捜索することになった…

 

さて…綱手のことだ。どうせ賭博場かパチンコ店にでもいるはずだ…とはいえ、あれだ。賭博場に入るのは気が引ける。だから俺は変化の術を使って20歳くらいの年に化けてパチンコ店に入った。

 

「よし!いける!」

俺は思わずそう叫んで、パチンコ台を凝視すると…7が揃った!キタキタキターっ!!

 

チーン!ジャラジャラ…

「よしよし…これでしばらくの間は大丈夫だな。」

そう言って玉の入った箱を見るとパンパンになっているのが20箱くらいになっていた。店員は涙目になっているが知ったことではない。ん?『綱手の捜索任務なのに、何パチンコやっているんだこの野郎。』とか思ったりしないだろうな?

 

…これも作戦のうちだ。こうすれば嫌でも綱手の目に留まる。綱手は賭けにめちゃくちゃに弱いから俺の台と交換するように願うはず…

 

噂をすればなんとやら…ギャラリーの中から綱手がこっちに近づいて俺の肩を掴んだ。

「おい!そこのガキ!私の台と交換しろ!」

ほら…来た。綱手とかの弱小ギャンブラーはこういってパチンコの台の所為にするのが多い。

「別に構いませんよ。」

俺はそう言って玉を持って台を綱手に譲り隣の台に座ってまたパチンコをやる…

 

十分後…あれから俺は玉を出し続け、綱手は玉を消費し続けていた。

「クソッ!おい!私のと交換しろ!」

俺は綱手に肩を掴まれ、また台を交換するように要求された。

「綱手様、止めましょうよ。この人も迷惑がっていることでしょうし…」

綱手の付き人のシズネが綱手を止めようと努めるが…

「ええい、うるさい!」

と綱手は一蹴して俺に対して、弱いが殺気をぶつけて交換するように求めた。

「ではパチンコが終わった後に少し時間をよろしいでしょうか?」

俺は綱手にデートに誘うように言って話す機会を作る。

「うん?まあ…そうだな。酒の一杯くらいは飲んでやるよ。ほら、とっとと、どきな。」

綱手はそれに承諾して、俺を急かしてどかす。

「では失礼します。」

俺は玉を持って景品と交換して外へ出た。

 

「待たせたな、坊主。で、どこ行くんだい?」

綱手がそう言って俺のことを呼びかける。シズネは何故かいなくなっていた。

「…そうですね。酒屋でも行きましょう。」

俺はそう提案すると綱手は少し考えて…口を開いた。

「そうだな…それじゃいこうか。」

綱手は了承して近場の酒屋に向かった。化粧していたのは気のせいだろうか?

 

俺は、今好きなキャベツと昆布のおにぎりを頼み、綱手は酒とつまみ類を頼んでいた。

「さて…それでなんのようだい?」

酒を飲んだせいか綱手が顔を赤くして俺に用件を聞いてきた。

「…三忍の綱手様で間違いないですね?」

もしかしたらフブキのようにイレギュラーが発生しているかもしれないからな。この綱手が2代目綱手とかあり得る。

「ああ、そうだ。」

どうやらそれは杞憂に終わり、俺の知っている綱手だった。

「先日、貴方の受けている依頼の捜索任務の解任がありました。」

 

これは嘘だ。綱手は行方不明者の捜索を口実にぶらぶらと放浪しているって聞いたからな。となれば綱手を木の葉に戻す方法はその依頼人が捜索願いを取り消したと言っておけばいい。

 

「なんだと?」

綱手はそれを聞いて少しだが驚く。

「本当です。もし疑うのであれば火影様に確認して下さい。」

「いやそんなはずは…」

「貴方が任務を外されるのは私とて信じられません。しかしこの世の中です。大方、貴方にすがるしかない程人材不足でしょう…」

俺は本当のことも交えながら嘘をついて綱手に話す。こうすれば綱手にバレることはないからだ。

 

「…そうか。それじゃ明日には帰るからお前も護衛としてついていけ。」

「わかりました。」

俺はそう言ってキャベツと昆布のおにぎりを食べて腹の中に入れる。

「とその前に…」

綱手が俺の腕を掴んでニヤッと笑った。

「賭博場に行くぞ!」

綱手はそう言って酒屋に金を払って賭博場へと俺を引きづり込んだ。ああ…明日は大変なのに…

 

☆☆☆☆

 

やれやれ…今日も今日でパチンコは当たらないしつまんないねぇ…なんかいいことないのかい?

「おい、あそこのパチンコ台で物凄い奴がいるぞ!」

「見てみようぜ!」

どうやら、面白いことがありそうだ…私も行って見るとするか。

 

「ダン…?」

私はそこのパチンコ台に座っている男が髪の色こそ違うが元恋人のダンと雰囲気が似ていたので思わず人混みの中を割いてそいつに近づいた。

「おい!そこのガキ!私の台と交換しろ!」

私は照れ隠しにその男に無礼なことを言ってしまった。

「別に構いませんよ。」

男はそう言って箱を持って移動した。…はぁ。今度詫びよう。

 

…何故だ。何故来ない!!!あと少しという所で止まるな!

「クソッ!おい!私のと交換しろ!」

私はさっきの男にそう怒鳴り散らし、交換するように求めた。

「綱手様、止めましょうよ。この人も迷惑がっていることでしょうし…」

しかし、シズネが止めて来たので私は思わず…

「ええい、うるさい!」

と言ってしまい、シズネにも怒鳴り散らしてしまった。

「ではパチンコが終わった後に少し時間をよろしいでしょうか?」

男は私の要求に答える代わりに条件を出して来た。

 

そう言えば私にデートを申し込んだ奴は数多くいるが最近は少し減って来ているな…デートにしてはちょっと相手が若すぎるが…まあいいだろ。

 

「うん?まあ…そうだな。酒の一杯くらいは飲んでやるよ。ほら、とっとと、どきな。」

私はそう言ってその台から立ち去るように男を急かす。

「では失礼します。」

男はそう言って玉を景品に変えて出て行った。…なんか寂しいものだな。

 

「待たせたな、坊主。で、どこ行くんだい?」

私はあれからトイレで化粧をしてパチンコ店から出て、男に話しかけた。

「…そうですね。酒屋でも行きましょう。」

酒屋デートか…それも悪くないな。

「そうだな…それじゃいこうか。」

私は了承して近場の酒屋に向かった。…まあこの辺にはいい酒屋があるしそこを紹介しておくか。

 

「さて…それでなんのようだい?」

私がこう聞いたのは男が歩いている間に忍びだとわかったからだ。大方猿飛先生の使いだろう…今までの奴らはくだらない奴だったが今回は聞いて見ることにした。

「…三忍の綱手様で間違いないですね?」

三忍…懐かしいもんだね。自来也、大蛇丸とともに山椒魚の半蔵にボコボコにやられて生きていたからその二つ名がついた。もっとも私は戦わない…いや戦えないの間違いか。

「ああ、そうだ。」

奴も私を確認してしっかりと目を見つめた。

「先日、貴方の受けている依頼の捜索任務の解任がありました。」

男の言葉は衝撃以外の何物でもなく私は動揺してしまった。

 

「なんだと?」

私がそう聞くと男は口を開いた。

「本当です。もし疑うのであれば火影様に確認して下さい。」

確かに私はあの時猿飛先生に頼んだはずだ。猿飛先生が死ぬまではこの任務は解任されないようにして欲しいと。

「いやそんなはずは…」

「貴方が任務を外されるのは私とて信じられません。しかしこの世の中です。大方、貴方にすがるしかない程人材不足でしょう…」

そう言うことか…全く、どいつもこいつも情けない奴らだ。私はガキが嫌いだが畑仕事とかそういったDランクの作業なら出来るしな。

 

「…そうか。それじゃ明日には帰るからお前も護衛としてついていけ。」

私はそれだけ言って酒を飲み干すと男も

「わかりました。」

と答えたので私は上機嫌になったので男の腕を掴んであそこに行かせることに決めた。

「とその前に…賭博場に行くぞ!」

男は嬉しさの余り、涙を流して感動していたのが見えたので私はますます上機嫌となりはっちゃけた。


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