うちはイタチに転生…?マジですか?改訂版!   作:ディア

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第5話

俺は、あれからシスイをセンスのところに運んで普通に夕飯取って寝た。久しぶりのベッドだったぞ?何しろ任務が続くと野宿が当たり前になるからな。

それはそうと、そろそろ気合入れ始めないと任務の時きついんだよな…

 

「兄さん。今日はなにするの?」

サスケが修行の確認をする。うんうん…いいことだ。努力には二つのタイプがあるからな。

 

一つ目は興奮型…つまり努力すること自体を楽しむタイプだ。大物にはこのタイプが1番多い。例えば初代火影様こと千住柱間なんかが1番わかりやすい。今のサスケもそうだな。

 

二つ目は執念型…つまり追い詰められて努力をしざるを得ないことになって、努力をするタイプだ。また名前の通り執念のみで努力するのも当てはまる…このタイプにはうちは一族や努力しなかった奴とかが多い。うちは一族はヤンデレだしな。その代表格のマダラなんか典型的な例だ。

 

何が言いたいかというと…どっちにしても大物になれるからサスケにはそれを維持して欲しい。

 

「そうだったな…今日は水の上でのチャクラコントロールだ。」

俺はそう言うと昨日行った池の上に立って見本を見せる。

「おお~…!」

サスケが驚きの声を上げる。

「やってみろ。服の心配なんかせずにチャクラを込めてやるんだ。」

「わかっているよ!兄さん!」

いつの間にか頼もしい子供になって…兄さんは嬉しい!

 

ドボン!

 

「わっ!?くそ~…もう一度だ!!」

いかんな…ムキになる前に注意しておかないと…頭に残らなくなる。

「待てサスケ。」

俺は、サスケが水の上に乗る前に呼び止めた。

「何?兄さん?」

「水の上は不安定だ。その度にチャクラをコントロールしろ。」

俺が助言するとサスケは納得した顔で

「わかった!」

と言って水の上にしばらくの間立てた…やっぱサスケは天才だわ。

 

「ととと…むっ…!」

やばい…サスケの慌てる顔が超面白い…

「サスケ。もういいぞ。上がってこい。」

しかし俺はドSではないため、もう切り上げる。

「え?でも…」

「名残り惜しそうな顔をしてもダメだ。次やることはサスケのチャクラを回復しないとできない。」

「うん…わかった。」

そう言うとサスケは池から上がって来たので、少し休憩を入れた。

 

そろそろいい頃だ…

「サスケ、休憩は終わりだ。」

俺がそう言うとサスケはすぐに立ち上がり、俺のところに駆け寄った。

「兄さん、次は何やるの!?」

サスケはキラキラした目で俺に質問してきた…

「次はこの池を更に不安定な状態にする…」

「どうやって?」

サスケがそう言うと俺は印を組んでチャクラを溜めて…術を使った。

「水遁・鳴門海峡の術!」

 

この術の系統は池とか海とか水の溜まっている場所に渦を作る術だ。これは木の葉じゃ余り便利じゃなかったけど霧隠れとか海に囲まれている地域ならめちゃくちゃに活用したね。主に海賊の殲滅とかに。…とはいえ所詮は雑魚を殲滅するのにしか役に立たないから最近は使っていない。

 

「凄い…」

「これでやってみろ。後、万一のことがあれば駆けつける。」

俺はそれだけ言って本を読み始めた。

「うん…」

サスケは少し不安そうな顔をしたがすぐに修行に取り掛かった。

 

…どうも不快だな。サスケ以外に視線を感じる。

「誰だ?出てこい。」

俺がそう言うとでで来たのはシスイの弟…フブキだった。

「お前か。」

そういえばシスイに約束していたな。フブキの体術を鍛えてやるって。

「兄貴の紹介で来たんだが…あんただったとはな。」

うん?どうやら俺のことは言っていないみたいだな。

「不服か?」

「不服と言えば不服だ。あんたが兄貴よりも体術が強いことは認めている。だが俺があんたのこと好きじゃないことくらい知っているだろ?」

「まあな…お前はシスイさんに憧れているからな。それをボコボコにした俺が気に食わないんだろ?」

 

「違う…!俺は兄貴を倒すために体術を鍛えて来たんだ…!あんたが兄貴を超えたことで俺の目標はあんたになった。だからあんたに師事してもあんたを超えることはできない!勝負だ!!うちはイタチ!!」

おいおい…だけどこれを口実に体術の訓練をさせてやるか。

「もし俺に勝てなかったら…どうする?」

「勝てなかったら…俺は木の葉の里逆立ちして20周してやる!」

「よし。この鈴を取れなかったらお前の負けだ。」

俺はそう言って鈴を見せる。フブキが確認をしたのを見て俺はポケットの中に入れる。

「時間は…昼までだ。始め!」

「よっしゃ!行くぞ!」

おいおい…いきなりかよ…

 

…っ!結構速いな…まあその年にしたらだけどな。重さはやっぱり中忍相当が限界ってところか?だけどこれ確実に原作初期のサスケよりも上だわ。

「おらおら、どうした!?守ってばかりの戦法で俺に勝てるのか!?」

どうしたもこうしたもない…。俺は鈴を守るのが目的なんだ。攻める必要はない。

「はあ…」

俺が思わずため息を吐くとフブキの攻撃が激しくなった。俺はそれを利用して身代わりの術を使う。

「なにっ!?」

フブキは俺が丸太になったのを見て驚き、硬直する…ダメでしょ、硬直しちゃ。そこは冷静になれとは言わないけど、見渡すなり何なりとしないと。

「忍たるもの後ろを取られるな…フブキ。」

俺はそう言ってフブキの後ろで寅の印を組む。そしてフブキの尻を目掛けてそのまま突っ込む。

「木の葉隠れ秘伝体術奥義!千年殺し~っ!!」

これは原作のカカシが使ってた技だけど…あれだ。物凄いカンチョウだ。なんか凄そうな技に聞こえるけど技の正体があれだと使った本人もやる気が失せる…

「うぎゃああぁぁぁぁぁぁーっ!!!」

フブキは尻を抑えながら吹っ飛び池の上にいるサスケの前に沈んだ…さっき俺の術で池を渦巻きにしたので当然フブキはそれに巻き込まれて沈んで行った。まあ…フブキは泳ぎが得意だしなんとかなるだろ。

 

☆☆☆☆

 

めちゃくちゃ強え…それがイタチと戦った感想だ。兄貴が敗れたのもわかる…けどな…!

「諦めてたまるか!このヤロー!!」

サスケが、俺が水の中から這い上がってきたことに驚いてドボンしたのは見なかったことにする。

「タフさは大したもんだな…」

イタチが上から目線でそう言って来るが何の痛みはない。さっきカンチョウされたが気合でその痛みはもう治った。

「オラァッ!」

俺は正拳突きをイタチに放ち、手応えがあったように思えたが…

「隙だらけだぞ?もっと強くなってこい!」

イタチは俺の首に手刀を入れて俺を気絶させた…ちきしょー…っ…

 

「…キ…ブキ…フブキ!」

ん…?サスケか…?

「やっと目が覚めたか。」

イタチがそう言って俺の顔を見る…そうか、俺は負けたんだ。

「今何時だ?」

「12時あたりだ。俺達はもう帰るからお前も家に帰って昼食を取れ。」

このままイタチの鈴を奪っても勝ったことにはならない…俺は諦めて家に帰ることに決めた。

「そうかい…それじゃあな…」

俺はそう言ってイタチ達と別れた。

 

「で?どうだった?体術の師匠は?」

兄貴がニヤニヤしながら俺の顔を見る。絶対わかってやがる!だがここで表情を出したら負けだ。

「さあな…確かに兄貴よりも上だ。だが俺はイタチを超えるための体術の師匠を紹介してくれって頼んだんだが…あれじゃ一生超えられない。」

俺はそう不満を言って席に着く…そりゃイタチが師匠なんだから超えられないよ。イタチの真似事でイタチを超えるのは無理だ。

「そん時はそん時だ。お前がある程度師事したらイタチよりもトレーニングを重ねればいい。」

なるほど…そう言うことかよ。

 

俺はその後昼飯を食ってとある事をしていた…

「あ~…くそっ!後何周だ!?」

そう…俺はイタチとの勝負に負けたから逆立ちして木の葉の里を周っている。確かこれで

「5周目か…?だから、後15周残ってやがる…!」

俺がそうブツブツと言って木の葉の里を逆立ちして周っていると…

「いやー青春しているな!お前は!!」

なんか全身タイツで眉が太くて凄い濃いおがっぱのおっさんが俺に話しかけてきた。

 

「おっさん…何のようだ?」

俺は逆立ちしたままそう聞くとおっさんはニヤリと笑って歯を光らせてこう言った。

「俺の名前はマイト・ガイ!はたけカカシのライバルだ!」

おっさん…もといガイはそう言って笑い続ける。

「少年。それにしても面白い事をやっているな。」

「面白くなんかねえよ。俺はイタチに負けたから罰ゲームを実行しているまでだ。」

俺はガイにそう言うとガイは俺の足を持ってぶん回した。いわゆるジャイアントスイングである。

「バカヤロー!」

ガイはそう言って俺を投げ飛ばし木にぶつかる。

「~って!何しやがる!!」

それがそう抗議するとガイは静かに俺のところに来た。

「練習とは何か!?言ってみろ!」

やたら暑苦しいな…このおっさん。

「あ?決まっているだろ…練習は本番に備える準備だ。」

「そうだ!それを面白くしないと勝てるものも勝てないぞ!」

何言っているんだ?このおっさん…

 

その後ガイの話しは延々と続き、俺は疲れきっていた。

「…と言うわけだ!わかったか!!」

あ~…面倒だしテキトーに返事しておくか。

「へいへい…わかりましたよ。」

「よし!わかったならいい!!そんなお前にはこれをやろう!」

そう言ってガイが出したのはガイと同じタイツだった。

「いらね。」

俺はそう言って逆立ちして木の葉を周ろうとするが…ガイが呼び止めてきた。

「待て待て待て!このタイツには全身の汗を吸収する超優れものだ!汗をかくならこれがいい!!」

そんな説明を受けて俺はますますいらなくなったので無視して続けることにした。

 

「しかし…少年何をやっているんだ?」

「見てわかんねえか?逆立ちして木の葉の里を周っているんだよ。」

「ほう…まさか俺と同じ事をやる奴がいるとはな…」

「ガイもやるのか?こういう事を?」

「まあな…カカシとの勝負に負けたら俺はやる。」

「…さっきから言っているカカシってのは何者なんだ?あんたが負ける程の相手だと言うことはわかる。」

ガイは顔こそ濃いが体格は良い。戦う為にあるようなもんだ。そのガイが負けるほど強い相手は…誰なんだ?

「カカシか?6歳で中忍、12歳で上忍になった天才だな。」

「マジかよ…カカシってのも凄えがそれとほぼ互角のあんたも相当凄え…」

そんな特例は近年ではイタチと兄貴くらいのものでそれを超える奴がいたなんて…

「はっはー!だろ?そうだ!少年。俺の体術を知りたくないか?俺は体術が大の得意でな。カカシとの勝負で今のところ体術では勝ち続けていんだぞ?」

ガイに教わって見るのも悪くはないか…

「少年じゃねえ…俺の名前はうちはフブキだ。」

「よし!それじゃ決まりだ!明日ここに来い!」

そう言ってガイは立ち去り、俺は逆立ちして木の葉を予定よりも多い25周して帰った。


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