うちはイタチに転生…?マジですか?改訂版!   作:ディア

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第22話

私とイタチは変装して賭博場へと来ていた。変装した理由は私はある意味ブラックリストに載っているしイタチは次期火影候補だ。そんな奴らが賭博場に来ていたらかなり大騒ぎになる。

…デートなんて冗談はやめてくれ。私達はデートしにここに来たんじゃない。確かにイタチとデートしたことはあるがあれはイタチの話を聞くだけにおわったし今日は勝ちに来たんだよ。私の借金も相当なものだし、それを取り戻せば…

「宜しゅうござんすね?入ります…さあはったはった!」

おっと…もうか。それじゃ一稼ぎするか!

「丁!」

私がそう言うとイタチは少し考え…

「半。」

と答えた。…少しは私を信用しろ。いくら「伝説のカモ」と呼ばれても悲しいもんだぞ!

「シゴの半!」

…イタチ済まん。私が間違っていた。だからそのドヤ顔はやめてくれ。

「では宜しゅうござんすね?」

その後、イタチは勝ち続け、賭け金が多くなりすぎて「もうやめてくれ!」とせがまれて止めることになり私達はその場を立ち去り甘味堂へと行く事にした。私か?惨敗に決まっているだろ!イタチと逆に賭けたんだからな!!

 

「…」

そんな訳で私は大変不機嫌だ。イタチが私を信用しなかったのもそうだが何よりも手持ちの金がなくなったのも痛い。

「まあまあ。ツナ。そんなに拗ねるなよ。」

ツナというのは幼い頃に変装している私の名前だ。…お祖父様もそう呼んでいたからそう呼んでほしいなんて考えてはいないぞ。

「うるさい。」

「ほら好きなものを食べろ。俺の奢りだから。」

「当たり前だ。」

私は草団子を一本取ってそれを食べる。

 

「ツナ…俺は火影に向いているか?」

イタチは呟くように私にそう尋ねてきた。

「どうしたんだ?いきなり…」

「…初代様は木の葉隠れの里を作った。二代目様はアカデミーを設立し木の葉を繁栄させた。三代目様は初代様や二代目様を差し置いて歴代最強の火影と言われている。そして先代の四代目…九尾事件から木の葉を救った英雄。…そんな中に何もしていないうちはの血統が取り柄の俺が入っても良いのか?」

何が言いたいのかといえばそんなことか。

「お前はうちはの血統が取り柄じゃないだろう。三忍の中でもっとも気が荒いと言われている綱手姫を武力を使わず木の葉に戻した。それだけでも十分さ。それに歴代火影も欠点だらけの馬鹿達さ。」

「馬鹿?」

「お祖父様…初代火影は私に賭博を教えたダメ人間、二代目は穢土転生とかいう死者を愚弄する術を開発、三代目のジジイは大蛇丸という木の葉最大の汚点を育ててしまった。四代目は息子を残して満足して逝った大馬鹿ヤローだ。それに比べたら可愛いもんさ。」

「…評価低いですね。」

イタチ…敬語になっているぞ。まあどうでもいいか。

「ったり前だよ。三代目のジジイなんて自来也にエロを教えたようなもんだからな。お前の欠点も弟子に受け継がれるかもしれないから注意しろよ。」

自来也のエロはその後四代目には受け継がれなかったがカカシには伝えられたんだよな…覚醒遺伝ならぬ覚醒師範ってやつかね。

「ええ。身を以て経験していますから。」

シスイから聞いている話ではフブキの欠点とイタチの欠点の共通点は無茶をするくらいか?それ以外に思いつくのは無理だな…二人とも違いすぎる。

「そうか。ならもう1本食べよう!」

ビュンッ!

私が返事をすると何かが通りかかり、風を起こした。

 

「休みだ休みだ!ヤスミダゴッフゥォォォーーッッ!!」

 

その風の原因はやたらとハイになってはしゃいでいるガキだった。成長すればいい男になりそうだが…今起こしている行動が残念過ぎて女に恵まれなさそうな奴だ。

 

「…何だ今のは?」

私は思わずイタチにそう尋ねていた。イタチなら何か知っているかもしれない…そう思ってイタチの顔を見るとため息を吐いているイタチの姿があった。

「アレも俺の担当する下忍です…彼の名前は凱旋タキオ。アカデミー史上最低出席日数の持ち主でありながら忍としてのスキルは高く、筆記試験でも満点という優れた忍びです。」

「アレがか?どう見たってただのバカじゃないか?」

「いえ…一応試験中に人柱力の忍びと戦った際に尾獣…一尾の守鶴を退け、本戦にも出場しています。」

「なんだそれは!?」

あの尾獣を退けたのか!?尾の数こそ違えどあの四代目が相打ちになってようやく封印出来る尾獣を退けさせるとは…なんて奴だ…おい?イタチなんで目をそらす?

「タキオはサボり癖がひどいのと合理主義過ぎるのが欠点…それでもタキオは俺に似ているか?ツナ。」

「合理主義はお前もそうだろうが。」

イタチはそれを聞いてorzの姿勢になり、「違う…絶対に違う…俺はタキオみたいになんでもやるような男じゃない。だから頑張れうちはイタチ…」とブツブツ言いながら地面を殴っていた。そんなにショックだったのか…?

 

☆☆☆☆

 

綱手様に愚痴るとだいぶ楽になり、俺は金を払って帰った。

「それにしても修行か…」

何か忘れているような気がするけどとりあえず俺は新しい術…というか技を考えていた。

螺旋丸はチャクラの形態変化を極めたものだ。俺の目からビームは螺旋丸を応用したものではあるが螺旋丸のようなデカイ状態でないので形は維持しやすく、そのままビームとして使える。さらにそこに火遁の性質変化を付加させることによって威力が上がる。しかも火傷によるものなのでその痛みは相当なもののはず。

さてここまで整理して新しい技が思い浮かばないとなると結構厳しいかもしれない。原作のサスケもこんな感じで迷っていたのか?…そういえばこの世界の価値観に合わせる必要もないよな?俺はそう思い、理想の技を描く。

 

それは螺旋丸を細かいビーム状にして弾幕として放つ技だ。何故こんな技を思いついたかというとサスケと某シューティングゲームの妹様を連想させてしまったからだ。よくよく考えれば俺の技はほとんどが別の漫画の技ばかりだ。今更ゲームにしたって問題はない。そしてさらに2つほど技が思い浮かび紙に書いていった。

 

・妹様の弾幕

・イタチストラッシュ

・大王波

 

…どっからどう見てもパクリかつ厨二病です。本当にありがとうございました。

 

さてそのネタはともかくイタチストラッシュについては元ネタが「大地、海、空全てを斬る」から必要な性質変化が大地で一つ、海で一つ、空で一つ、そしてそれらをまとめるのに一つと最低4つ以上になり俺は3つしか性質変化が出来ないのでその劣化版しか出来ない。ちなみにこの場合の出来ないは使えないことはないが威力はガタ落ちになるという意味だ。

大王波はあれだ…もうわかっているのは思うが威力が大きい分タメや隙が大きくチャクラの燃費が悪い。その上チャクラを放出し続けるので螺旋丸よりも形態変化を極めなきゃいけない。まさにナルト向きの技だ。

妹様の弾幕は聞くまでもないだろう。さっき説明した通り螺旋丸を作り出してから細かいレーザーに変えて雨を降らす感覚で放つ。この技の欠点は低コストの関係上どうしても弱くなるので我愛羅のような絶対防御を持つ強敵向きではなく多数の雑魚相手向きの技だ。

 

ん?雑魚…魚…!思い出した!!!そうだ鬼鮫だ!原作じゃ鬼鮫とイタチがナルトを連行しようとしたんだ!暁はオビトが抜けたけど角都の様子から鬼鮫が来てもおかしくない。ああ見えて戦闘狂だし…俺はとにかく変なコートを来た男が来ていないか探した。さっきの茶店は原作イタチがいたから来たので鬼鮫がそんなところに来るとは思えないので他の場所へと向かった。




今回はネタが多かったので解説します。
某シューティングゲームの妹様…東方projectのフランドール・スカーレット
イタチストラッシュ…ダイの大冒険のアバンストラッシュ
大王波…ドラゴンボールのかめはめ波

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