魔法少女リリカルなのは 集う英雄達    作:京勇樹

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確認と

その後ティアナと裕也の二人は、クロノの艦で時空管理局本局に帰還

捜査結果を、事務局に提出した

その書類を受け取った事務官は

 

「お疲れさまでした、ランスター執務官」

 

とティアナを労った

すると、ティアナは

 

「すいませんが、民間協力者の登録をしたいのですが」

 

と言った

それを聞いた事務官は

 

「承りました。その方は、そちらの人ですか?」

 

と、ティアナの後ろで待機していた裕也を見た

するとティアナは、裕也を手招きして

 

「裕也・カーバイドだ」

 

と名乗らせた

それを聞いた事務官は、少しすると裕也に一枚のカードを差し出し

 

「こちらが、貴方のIDカードです」

 

と言った

裕也がそれを受けとると、今度は受付台の上に機械を置いて

 

「続いて、生態データを登録します。手を置いてください」

 

と言った

その言葉の通りに、裕也はその機械の上に右手を置いた

すると、光が裕也の手を手首側から指先まで走った

それが収まると

 

「登録しました。これで、民間協力者が使える施設は全て使えるようになりました」

 

と事務官が言った

それを聞いたティアナが

 

「それで、上官は私で登録してください」

 

と言った

それを聞いた事務官は

 

「分かりました。登録の為に、ランスター執務官のIDカードをお貸しください」

 

と言った

それを聞いたティアナは、胸ポケットからIDカードを取り出して事務官に手渡した

それを受け取った事務官は、パソコンを操作した

そして、少しすると

 

「登録完了しました。お返しします」

 

とティアナに、IDカードを返却した

それを仕舞ったティアナは、裕也を見て

 

「着いてきて、裕也。デバイスを渡すから」

 

と言った

そして二人が向かったのは、時空管理局地上本部の技術研究所だった

ティアナはその一室に入ると

 

「マリーさん、居ますか?」

 

と声をかけた

中は相当散らかっている

それを見たティアナは

 

「あちゃぁ……こりゃ、修羅場の後かな……」

 

と頬を掻いた

すると裕也が

 

「そこの書類の下……人が埋まっているようだが」

 

と一ヶ所を指差した

それを聞いたティアナは

 

「書類を崩したの!? マリーさん! 大丈夫ですか!?」

 

と慌てた様子で、そこの書類を退かした

すると、その書類の下から緑色の髪の女性

マリエル・アテンザが出てきて

 

「ああ、ごめんね。ティアナちゃん……どうやら、仮眠を取ってた時に崩したみたい」

 

とティアナに謝った

そしてマリーは、立ち上がり

 

「うん。クロノ先輩から、話は聞いてるよ。とりあえず、試作品は出来てるから」

 

と言って、ある台の上に置いてあった一つのペンダントを取った

それを聞いたティアナが

 

「もう出来てるんですか?」

 

と驚いた様子で言った

すると、マリーは

 

「うん。冬也さんのをある程度コピーしたからね。ただ、まだ調整等があるからね」

 

と言って、それを裕也に手渡した

するとマリーは

 

「機体名は、白夜叉。術式は古代ベルカにしてあるわ」

 

と言った

裕也が受け取ったのを確認すると、ティアナが

 

「それじゃあ、テストの為に試験場に行きましょうか」

 

と提案した

そして三人は、技術研究所の保有する試験場に向かった

そして、そこでデータを収集

裕也用に調整

なお、裕也の適性は以下となる

 

陸戦AA++

空戦S++

魔力量S+

魔力変換資質 炎・雷

 

これを見たティアナは

 

「雷って……確か、電気の上位でしたよね?」

 

とマリーに問い掛けた

するとマリーは

 

「そうだね……確か、千人に一人位の確率の変換資質だね」

 

と同意した

電気の変換資質で有名なのは、フェイトだろう

なお、電気の変換資質は速度に優れているが、雷の変換資質は攻撃力に優れていることが分かっている

そこに更に、攻撃力に定評のある炎の変換資質

それを見たティアナは

 

「裕也は、完全に攻撃特化なのね」

 

と呟いた

そして、同時に

 

(そこも、冬也さんにそっくりなのね)

 

と思った

冬也も、攻撃力に特化している(最近、鎧部分が増えたが)

 

「それじゃあ、調整をお願いしますね」

 

「うん、任せて。明日、取りにきてね」

 

そこで三人は別れて、裕也は一度ティアナの家に泊まることになった

その前に、一度買い物に向かった

裕也の服やらを買うためだ

これに裕也は

 

『働いて返す』

 

と言った

どうやら、義理堅い性格らしい

そして、部屋に到着

ティアナは、裕也に

 

「今日は、ソファーで寝てくれるかしら?」

 

と言った

それを聞いた裕也は

 

「問題ない」

 

と返した

そこでティアナは、ハタと気付いた

 

(部屋に男の人を入れたの初めて)

 

こうして、二人の同棲が始まったのだった


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