魔法少女リリカルなのは 集う英雄達    作:京勇樹

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新たな名前

あの後ティアナは、裕也と綿密に話し合った

その結果裕也は、様々な世界を渡り歩く探検家で、たまたまこの世界に来た時に犯行グループが隠れ家に使った洞窟に隠れていて、犯行グループを捕縛に来たティアナに助けられた

ということになった

そして研究所に関しては、二人が偶然に発見

ティアナが中に入って調べていたら、ガジェットが出現

裕也の援護もあり、全て撃破した

という流れになった

それをフェイトに連絡したら

 

『うん。それでいいと思うよ』

 

とのことだった

その後ティアナは管理局に連絡を取り、鑑識班と護送班を要請

最初に着ていた執務官を示す制服は、破けたことにした

そして、犯人達を引き渡し鑑識班が研究所を調べる間にティアナは裕也と一緒に軽く休むことにした

休むために入ったのは、時空管理局の次元航行艦

そしてその艦を、ティアナは知っていた

中に入ると

 

「久しぶりだな、ランスター執務官」

 

と出迎えたのは、クロノだった

するとティアナは

 

「お久しぶりです。ハラオウン提督」

 

と敬礼した

するとクロノは

 

「たまたま此方に来ていてな……君からの要請が聞こえて、来たんだ」

 

と言った

それを聞いたティアナは

 

「ありがとうございます」

 

と感謝の言葉を告げた

そしてティアナは

 

「裕也……この人は私の上司、フェイトさんのお兄さん」

 

と裕也に言った

するとクロノが

 

「クロノ・ハラオウンだ。話しはフェイトから聞いているよ」

 

と言った

すると裕也は

 

「Uー8……裕也だ。よろしく頼む」

 

と名乗り、頭を下げた

それを聞いたクロノは

 

「やはり、人造魔導師計画か……」

 

と呟いた

するとティアナが

 

「間違いないかと……彼が入っていたポッドから、多少はデータが取れましたが……どうやら、一部上層部が暗殺や後ろ暗い仕事をさせるために、用意させたようです」

 

と言った

それを聞いたクロノは

 

「また、上層部が減るか……まあ、あの事件の直後が一番減ったがな」

 

と言った

そして、裕也に視線を向けて

 

「付いてきてくれ。君の魔導適性を調べよう」

 

と言った

そして裕也は、クロノとティアナの後に続いてある部屋に入った

そして、裕也の魔導適性を調べた

その結果

 

「まさか……古代ベルカとはな」

 

「しかし、彼の近接戦闘の手際を考えると……納得します」

 

ティアナはそう言って、クロスミラージュが録画していた戦闘映像を見せた

それを見たクロノは

 

「確かに……古代ベルカと相性がいいか……」

 

と呟いた

そしてクロノは、検査機の部屋から出てきた裕也に視線を向けて

 

「なにか、希望する形態はあるか?」

 

と問い掛けた

それを聞いた裕也は、少し考えてから

 

「二刀流と弓……それが使えれば」

 

と言った

それを聞いたクロノは

 

「分かった。技官に頼んでおこう」

 

と言った

その後ティアナと裕也は、宛がわれた部屋で休むことにした

ティアナは、捜査を始めてから久しぶりのシャワーを浴びた

そして、クロノが用意した制服を着た

その後ティアナは、裕也に宛がわれた部屋に向かった

 

「裕也、起きてる?」

 

とドアを開けてみたら、裕也は壁に背中を預けて目を閉じていた

その姿はまるで、常在戦場の戦士のようだった

そして、一歩部屋に入ったら

 

「ティアナか」

 

と裕也が目を開いた

 

「ごめんなさい、起こしたかしら?」

 

「いや、大丈夫だ」

 

裕也はそう言って、立ち上がった

今裕也が来ているのは、余っていた武装隊の制服である

裕也の身長は高く、180近い

更に、冬也と同じく日本人特有の顔立ち

間違いなく、地球産まれだとティアナは思った

その地球だが、今は特別管理世界と呼ばれている

基本的には、管理局は介入は控えている

しかし、現地産まれの魔導師適性の有る者達が常駐し、何か異変が起きたら派遣することにした唯一の世界だ

なお今のところ、その世界に常駐しているのはハラオウン家のみだが

閑話休題

その後裕也は、ティアナの案内で艦内の食堂へ向かった

クロノが艦長を勤める艦では、大人数が勤めている

そのために、基本的に艦内食堂は24時間開いている

そこに向かうと

 

「おや、久しぶりです。ランスター執務官殿」

 

「お疲れ様です」

 

とスタッフがにこやかに声を掛けてくる

その一人一人に、ティアナが返答していたら一人の女性局員が

 

「そこの彼は?」

 

と裕也のことを問い掛けた

するとティアナは

 

「彼は、今回の捜査で保護して、今後は私の民間協力者になってくれる」

 

「裕也・カーバイド……よろしく頼む」

 

と紹介した

名前は、ティアナが考えた

その後、ティアナが料理を選択し、端の方の席に座った

そして

 

「食べていいわよ。今回は、私が払うから」

 

と言った

それを聞いた裕也は

 

「すまんな……助かる……それに、久しぶりにマトモな食事だな」

 

と言った

それを聞いたティアナは

 

(やっぱり……あの小さかった冬也さんと同じ境遇みたいね……)

 

と察した

それは、魔導適性検査の前に行った簡易的な体調検査からだった

裕也の身長は180程だが、体重が役55kgと身長から考えたら異様に軽かった

そこから察してはいた

だがやはり、改めて聞くと心に来るモノがあった

そしてティアナ達は、クロノの艦で時空管理局に帰還する


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