魔法少女リリカルなのは 集う英雄達    作:京勇樹

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とある方応募のオリキャラが登場です!
後々に設定にも追加します!


W黒のデート

それは、剣術の修行をしていた冬也の所に来たフェイトの一言で始まった

 

「冬也さん、出かけますよ!」

 

「は?」

 

フェイトの唐突な一言に、冬也は首を傾げた

 

地球からの出張から戻った翌日

 

機動六課は出張の疲れを取るために、一日の休みとなった

 

とはいえ、待機休みではあるが

 

それを聞いた冬也は、いつもの森に入り剣術の修行をしていた

 

そこに冬也を探していたフェイトが現れて、いきなり告げたのである

 

「忘れたんですか? 出張に行く時に約束したじゃないですか」

 

首を傾げた冬也を見て、フェイトはため息混じりに告げた

 

「いや、覚えているが……今は待機休暇だぞ?」

 

待機休暇なのに、外出はマズいのでは? と冬也は思った

 

すると、フェイトは紙を掲げて

 

「外出許可なら、はやてから貰いましたよ」

 

掲げた紙には

 

〈外出許可書〉

 

と明記されていて、はやてのサインとハンコ

 

更に《通信回線は開いておいてね♪》

 

と書いてあった

 

それを冬也は数秒間見つめると、頭を掻いて

 

「わかった……ヴァイスに借りて着替えてこよう」

 

冬也はため息混じりに返答した

 

「では、私も着替えてきますね。玄関で待ち合わせでお願いします」

 

「わかった」

 

フェイトの言葉に冬也は頷くと、その場を後にした

 

十数分後

 

玄関には冬也の姿だけがあった

 

ヴァイスに借りた服は、黒いズボンに紺色のワイシャツだった

 

冬也が壁に背中を預けて、空を眺めていたら

 

「すいません。お待たせしました」

 

小走りでフェイトが現れた

 

フェイトが来たのを確認した冬也は、姿勢を直すと

 

「いや、大丈夫だ」

 

フェイトの隣に立った

 

「それでは、行きましょうか」

 

フェイトの先導に従い、冬也も歩き出した

 

余談だが、フェイトの服装は

 

黒のロングスカートに白いワイシャツ、ワイシャツの上に紺色のサマーセーターを着ていて、右肩にカバンをかけている

 

冬也はフェイトの先導に従い、駐車場に行くと、以前見た黒いスポーツカーに乗った

 

一応補足すると、冬也も運転は可能である

 

だがそれは、誰に教わったわけではなく、経験によるものである

 

さすがに、それでは運転を任せられないので、ミッド用の免許証は持っていない

 

尚、武と冥夜の二人は渡されている

 

二人は軍で正式に教育を受けているので、許可されたのだ

 

閑話休題

 

フェイトの運転で、車はミッド市街地に向かった

 

機動六課隊舎が建ってるのは、ミッド市街地から離れた海辺であり、市街地に向かうには車などの方法が有効なのだ

 

「運転すまんな、フェイト」

 

「いえ、大丈夫ですよ」

 

フェイトの運転する車は、海辺を走り市街地に入った

 

そして、車を適当な駐車場に停めると二人は街中を歩き出した

 

「とはいえ、俺はあまり知らないのでな。案内も任せてしまうな」

 

「いえ、大丈夫ですよ。エリオとキャロもそうでしたから」

 

フェイトの言葉に冬也は頷き

 

「ああ、そういえば、フェイトが二人の親代わりだったか」

 

と、問い掛けた

 

「はい、二人とも私が引き取ったんです」

 

「なるほど、得心した。通りで二人の眼差しが信頼と尊敬が込められているはずだ」

 

フェイトの言葉に冬也は納得するように、頷いた

 

冬也の言葉にフェイトは、頬を染めて

 

「ありがとうございます……」

 

と、頭を下げた

 

そこから少し歩くと、ふとしたように、冬也が視線をフェイトに向けて

 

「そういえば、今回の目的地はどこなんだ? 俺はまったくわからないんだが」

 

そう問いかけると、フェイトはある方向に視線を向けて

 

「あそこですよ」

 

と指差した

 

そこには…………

 

UNIQ○O

 

とロゴが書かれていた

 

「ここか……」

 

「はい。ここは取り揃えが豊富で、困りませんから」

 

そう言うと、フェイトが中に入ったので冬也も入った

 

◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

 

その後、数着試着して選び服を購入

 

なお、試着の時に一回フェイトがカーテンを開けて、冬也の肌を見てしまい、フェイトが顔を赤くしていた(冬也は気にしてない)

 

ただ、冬也の傷だらけの肌をフェイトは見た

 

その傷は、火傷、裂傷、銃創、切り傷と様々で生々しかった

 

それを見たフェイトは数瞬、唖然としたが、冬也が声を掛けると顔を真っ赤にしてカーテンを閉めた

 

それからフェイトが思い出したのは、以前シャーリーから聞いた言葉だった

 

『冬也さんのデバイス、非殺傷設定が一切されてませんでしたし、プロテクション関連なんて一切登録されてません。なにより、装甲なんて、フェイトさん以下ですよ』

 

それを聞いたフェイトは絶句してから、納得もした

 

冬也の機動力と攻撃力の高さは、防御関連を捨てて、それらの魔力を全て回していたのだ

 

いわゆる、攻撃特化型

 

だが、それと同時にフェイトは思い出した

 

それは、先日に地球に出張に行った際になのはの父士郎が言った言葉である

 

『彼を支える人物が居ないと、彼、死に急ぐよ?』

 

という言葉

 

それを思い出したフェイトは

 

(出来る限り、私が冬也さんを支えよう。今は守られてばかりだけど、何時か必ず、私が冬也さんを守る)

 

と意気込んだ

 

そうこうしている内に、服の選定と勘定が終わり服屋を出た

 

それから少しすると、フェイトが腕時計を見て

 

「ちょうどいい時間なので、お昼にしましょうか」

 

と冬也に提案した

 

提案を聞いた冬也は頷き

 

「そうだな」

 

と、フェイトの隣を歩いた

 

場所は変わり、機動六課はやて私室

 

「なあ、はやて止めようぜ? 趣味悪いって」

 

「いやいや、せっかく親友が意識してる人物をデートに誘ったのに、覗かないなんて、出歯亀はやてちゃんの名が廃る!!」

 

当麻がはやてに苦言を呈するが、はやては眼を輝かせながら聞かなかった

 

その時、当麻は気づいた

 

冬也の視線が、サーチャーを捉えていたことに

 

それを確認した当麻は

 

「俺は止めたからな。そんじゃ」

 

と、手を振りながら部屋から退出した

 

当麻が突然部屋から出たのを不思議に思いながら、はやては視線をモニターに戻した

 

その直後

 

モニターに映っていた映像が途切れ、砂嵐のみになった

 

「な、なにごと!?」

 

とはやてが慌てていたら

 

(犯人はお前だな。はやて)

 

脳内に、冬也の言葉が聞こえてきた

 

(な、なんのことやら?)

 

はやては必死にごまかそうとするが

 

(とぼけるな。あの姿を消していたサーチャーを送ったのは、お前だろ?)

 

冬也の指摘に、はやては固まった

 

(なぜ気づいたかというと、戦場では姿を隠してる奴などザラでな。そういう奴を見つけるために、魔力の流れを見るようにしている)

 

(ま、魔力の流れを見るやと!?)

 

はやては冬也の言葉に驚いた

 

はやてや一般的な魔導士は、魔力の流れを感じることは出来る

 

そうでないと、効率的に魔法が使えないからである

 

しかし、魔力の流れを見ることはできない

 

魔力の流れを見ようとすると、膨大な魔力の流れに翻弄されるのである

 

それらの中から必要最低限の流れのみを見つけようとしても、脳が耐えきれないのである

 

それを平然と行ってる冬也に、はやては戦慄した

 

(それと、今回のことはフェイトに言っておくから、そのつもりで)

 

(ちょ!? それは勘弁!)

 

はやてが慌てて止めるが、念話は途切れた

 

念話が途切れたはやては、顔面を蒼白にして震えた

 

実は以前、学生時代にはやてはフェイトが呼び出され告白された時

 

出歯亀をしていたのである

 

だが、自分の些細なミスからそれがバレて大目玉を食らったのである

 

そして、その時にフェイトから『次やったら、本気で怒るからね』と言われていたのだ

 

その時の事を思い出し、はやては頭を抱えて

 

(あの時はファランクスシフトやったけど、今度はなにされるん!?)

 

と震えていた

 

場所は戻って、ミッド市街地

 

「冬也さん、どうしたんですか?」

 

フェイトは、背後斜め上を見ている冬也に問い掛けた

 

「いやなに、少し覗いてる奴が居てな」

 

「覗きですか?」

 

冬也の言葉に、フェイトは首を傾げた

 

フェイトは有名人なので、誰か見てたのかな? と思っていたが

 

「まあ、はやてなんだがな」

 

冬也のその言葉に、額に手を当てた

 

「またはやては……」

 

帰ったら、O☆HA☆NA☆SHI☆しなきゃね

 

とフェイトは心に誓った

 

◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

 

フェイトと冬也は昼食を食べ終わると、買い物を再開した

 

服を買ったら、次は私物である

 

冬也は背後に一房だけ、髪を伸ばしているのだが、それは簡素な紐で縛ってるだけなのだ

 

さすがに、それでは髪が傷むし見栄えも良くないと思い冬也に提案したら

 

『詳しくは知らんから、頼む』

 

と言われたのである

 

そのために、行きなれた店に向かっている途中である

 

その時、フェイトの視界に気になるものが写って、足を止めた

 

「これ……」

 

それは写真立てだった

 

淡い青を基本色にして、藍色のラインが入っている

 

どうやらデータチップ形式らしく、写真立ての隣には小さいチップもある

 

フェイトは、なぜかそれに目を奪われた

 

思わず、足が止まったほどだった

 

足が止まったフェイトを見て、冬也も足を止めた

 

そしてフェイトの視線を辿り、写真立てを見た

 

「なるほど、それが気になるのか」

 

と冬也が言うと、フェイトはハッとして

 

「あ、いえ! あのその……」

 

両手をパタパタと振りながら拒否しようとするが、しどろもどろになっていた

 

冬也はフェイトのそんな様子を見て、微笑みを浮かべると

 

「なに、俺にも感謝の念というのはある。待っていろ」

 

フェイトが制止する暇もなく、店の中に入っていった

 

一人になったフェイトは、背中を壁に預けて空を見上げた

 

空は快晴で、小鳥の鳴き声が耳に心地よかった

 

そしてフェイトは、先ほどの冬也の微笑みを思い出した

 

冬也は普段、ほとんど表情が変わらず、感情の起伏も乏しい

 

だが、よく見るとわかる

 

悲しそうな微笑み

 

優しそうな微笑み

 

ほんの些細な違いだが、フェイトにはわかる

 

そして、そこからわかるのは

 

(冬也さんは、本当はすごく優しい)

 

冬也が優しいということ

 

それは、今日一緒に居てもわかる

 

歩いている時、人とぶつかりそうになったが、冬也は自分の体を壁代わりにしてフェイトを守っていた

 

先ほど寄った服屋でも、自分のと一緒にフェイトの服の入った袋を持ってくれた

 

その何気ない気遣いが嬉しくって、冬也の優しさが手に取るようにわかった

 

そんな冬也に思いを寄せていた

 

その時だった

 

「彼女~! いま暇?」

 

「暇だよね~?」

 

フェイトの周りを、数人の軽薄そうな男達が囲った

 

フェイトはすぐさま、ナンパらしいと気づき内心で溜め息を吐いた

 

なにも、ナンパされたのは初めてではない

 

時々、街で買い物するとナンパされるのだ

 

中には、声を掛けた相手が時空管理局執務官であると気づき、離れた者も居た

 

だが、今声を掛けてきた男達は気づいてないのか、かなりしつこい

 

やんわりと断っているのに、何回も話し掛けてくる

 

どうしようかな? と思っていたら

 

「いいから来いよ!」

 

我慢の限界になったのか、一人がフェイトの腕を強く引いた

 

「あっ!?」

 

さすがに、強く引かれるとは予想していなかったフェイトはバランスを崩した

 

(倒れる!)

 

と、フェイトは思わず目を瞑った

 

が、フェイトの体は力強い腕に抱き支えられた

 

フェイトは驚いて、横を見た

 

すると、すぐ間近に冬也の顔があった

 

「大丈夫か?」

 

冬也に問いかけられて、フェイトはコクリと頷いた

 

フェイトが頷いたのを確認すると、冬也はフェイトを立たせた

 

その直後

 

「おいおい、誰だよあんた?」

 

「男に要はねーんだよ! とっとと失せろや!」

 

「彼女は俺達と遊ぶんだよ!」

 

と、男達が冬也に突っかかってきた

 

「彼女は俺の連れでな。今回は俺の用事に付き合ってもらっている」

 

と冬也が事実を簡潔に述べるが、男達は聞かずに

 

「ああ!? んなこと知ったことじゃねーよ!」

 

「彼女ー、こんな無愛想な奴と一緒に居るより、俺達と一緒に遊ぼうぜ!」

 

と男の一人がフェイトの肩を掴もうと、腕を伸ばしたが

 

「聞こえなかったか? 彼女は俺の連れだと言った」

 

その腕を冬也が掴んだ

 

すると、男は冬也の手を振り払い

 

「うぜー野郎だなぁ!」

 

と言いながら、腰に手を回し

 

「これで寝てろ!」

 

拳銃型デバイスを取り出し、銃口を冬也に突きつけて、近距離で魔法を放った

 

魔法は冬也の頭部に直撃して、爆発が起きた

 

「冬也さん!?」

 

フェイトは予想外の事態に、叫び声を上げた

 

「ハッハー! どうだ! 俺はランクAの魔導士なんだよ!」

 

と、男が得意気に声を上げていると

 

「ふん……軽い攻撃だな……」

 

煙が晴れて、無傷の冬也が現れた

 

「な!?」

 

男は無傷の冬也を見て、驚愕していた

 

冬也は手を軽く振り、煙を飛ばしている

 

そして、驚愕から立ち直ったのか

 

「な、なんで無傷なんだよ!? 確かに当たったはずた!」

 

と男は喚きたてた

 

そんな男に、冬也は腰に片手を当てて

 

「魔力密度が薄いし、構成がお粗末だ。こんなのでは、虫一匹すら殺せないぞ?」

 

と言い放った

 

それを聞いた男は、逆上したのか顔を真っ赤にして

 

「だったら! これで!!」

 

と、周囲に十個近くの魔力球を形成するが

 

「なんの騒ぎですか!?」

 

「街中での攻撃魔法は禁止だ!」

 

と茶色い制服を着た、二人の男女が駆け寄ってきたのが見えた

 

その姿を見た男達は、その二人がこの地区を担当している時空管理局陸士部隊の隊員と気づき

 

「ちっ! 逃げるぞ!」

 

舌打ちをしながらデバイスを仕舞い、男達は走り去った

 

男達と入れ替わるように、管理局員がその場に現れた

 

ただ、一人はフェイトの知り合いだった

 

「ギンガ!」

 

「フェイトさん! なにがあったんですか?」

 

その人物は、陸士108部隊に所属しているギンガ・ナカジマだった

 

どうやら、定時巡回中だったらしい

 

そんなギンガの隣には、若い男が立っている

 

ちょこんと立っているアホ毛が特徴的な男だ

 

ギンガが問いかけると、フェイトは状況を説明して、男達の特徴を告げた

 

すると、ギンガと男性局員は覚えがあるのか、ああと言って

 

「またあいつらね……」

 

「何回目だよ……」

 

と、呆れていた

 

「常習犯なの?」

 

と、フェイトが聞くと男性局員が

 

「はい、いつもトラブルを起こす奴らでして。何回も捕まえては説教してるんですが、学習しなくって……」

 

「そうなんだ……えっと、そういえば、あなたの名前は?」

 

ふと気になったのか、フェイトが名前を聞くと、男性局員は敬礼して

 

「これは失礼しました! マクシミリアン・G・マクダウェル陸曹です! 初めまして、テスタロッサ・ハラオウン執務官! マックスとお呼びください!」

 

と、名乗ると、ギンガが

 

「陸士訓練校時代からの同期なんです」

 

「これから度々、お世話になると思います!」

 

軽くマックスのことを紹介すると、マックスは頭を下げた

 

すると二人は、視線を冬也に向けた

 

その視線の意図を察したのか、フェイトは冬也を手で示して

 

「彼は民間協力者の神代冬也さん」

 

フェイトが冬也の名前を言うと、冬也は一歩前に出て

 

「神代冬也だ。よろしく頼む」

 

と、右手を出した

 

「陸士108所属のギンガ・ナカジマ陸曹です」

 

「同じく、マクシミリアン・G・マクダウェル陸曹です」

 

冬也は二人と握手をすると、一瞬首を傾げてから

 

「ナカジマということは、スバルの肉親か?」

 

と、ギンガに問いかけた

 

「はい。スバルは私の妹です」

 

「なるほど。似ているわけだ」

 

ギンガの一言に冬也は納得していた

 

その時、ふと気になったのかギンガが視線をフェイトに向けて

 

「そういえば、フェイトさんはなぜここに?」

 

と聞いた

 

「冬也さんの私物関連を買いに来たの」

 

「ああ、なるほど」

 

ギンガは納得すると、数瞬考えて

 

(いわゆる、デート中でしたか)

 

とギンガは、念話をフェイトに送った

 

(で、デート!?)

 

ギンガの一言にフェイトは顔を真っ赤にして、狼狽した

 

(違うんですか? 冬也さんカッコイいですし、フェイトさんでしたらお似合いですよ)

 

(あ、アウアウアウ……)

 

ギンガが冬也に視線を向けながら言うと、フェイトは顔を手で覆いたくなった

 

◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

 

それから冬也とフェイトの二人は、ギンガ達と別れて買い物を再開した

 

そして、髪留めも買えたので帰ろうと車を停めてある駐車場まで歩いていた時だった

 

「ああ、そういえばフェイト」

 

「はい、なんですか?」

 

「これを渡すのを忘れていた」

 

そう言いながら冬也は、小さい紙袋をフェイトに渡した

 

「これは……」

 

「俺からの感謝の念だ。受け取ってほしい」

 

フェイトは紙袋を冬也から受け取ると、中から小さい箱を取り出した

 

「開けても?」

 

「構わない」

 

冬也の許可を得て、フェイトは箱を開けた

 

中には、あの写真立てがあった

 

「すぐに渡そうと思っていたんだが、トラブルで渡せなかったからな」

 

フェイトはそれが嬉しくて、写真立てを胸に抱きながら

 

「ありがとうございます。大切に使いますね」

 

と、微笑んだ

 

◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

 

それから二人は隊舎に戻り、荷物を部屋に持っていった

 

それからは、冬也の髪留めは黒いヘアバンドに

 

フェイトとなのはの私室には、新しい写真立てが置かれるようになった

 

なお余談だが、夜に部隊長室から悲鳴が響き渡り、真っ黒焦げで十字架に張り付けられているのが当麻によって見つかった

 

 




この次も番外編です
忘れていたアイツを出さねば……

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