翌日、早朝。
「んー……ん、いい天気」
起きたルーテシアは、背伸びしながら晴れ渡っている青空を見上げた。
そこに、コロナが現れて
「ルーちゃん、おはよ!」
「おはよー、コロナ」
と挨拶。そしてルーテシアは、コロナの手の中にあるデバイスを見て
「ブランゼルの調子はどう?」
と問い掛けた。
「うん。さっきも一緒に練習してたんだけど、凄くいい子! 賢いし、わたしに合わせてくれるし!」
「それはよかった」
作った本人として、作ったデバイスがちゃんと機能しているか気になったのだ。
「綺麗な名前を貰ったんだから、ご主人様のために頑張るんだよ?」
《はい、創主》
そこまで話すと、二人は歩き始めて
「朝ご飯食べたら、さっそく試合だねぇ」
「ねー」
と間近に迫った試合のことを話し始めた。
「青組の人達なんか、朝練しながらミーティングだって」
「あははー」
ルーテシアが言ったのは、なのは、エリオ、スバル、レンヤのことである。
四人は朝練しながら、動きのことを話し合っていた。
「二人でナイショで練習したコロナの魔法……みんなに見せてびっくりさせちゃおうね!」
「うん、ルーちゃん!!」
どうやら、二人は周りに秘密にしていることがあるようだ。
「まあ、今回は敵チーム同士だから、わたし自ら叩き潰しちゃうかもだけど」
「えー!? つ、潰されないもん! がんばろうね、ブランゼル!」
《頑張ります!》
そして、約一時間後。
「はい、全員揃ったね」
市街地フィールドの一角に、試合に参加するメンバーが全員揃っていた。
「じゃ、試合プロデューサーのノーヴェさんから!」
「あ……あたしですか?」
フェイトがノーヴェを見ながら言うと、ノーヴェは狼狽した。どうやら、予想外だったようだ。
「えー……ルールは、昨日伝えた通り。赤組と青組の二つに別れたフィールドマッチです。ライフポイントは、今回もDSAA公式試合用タグで管理します。あとは皆さん、怪我の無いように正々堂々頑張りましょう」
『はーい!』
ノーヴェの説明に、全員は一斉に挨拶した。
そして、赤組と青組に別れて
「では、赤組」
「元気に行くよ!」
「青組も!」
「せーの!」
『セーット! アーップ!!』
赤組
フェイト GW LIFE2800
冬也 GW LIFE2800
セッテ GW LIFE2800
ティアナ CG LIFE2500
キャロ FB LIFE2200
コロナ WB LIFE2500
ノーヴェ FA LIFE3000
アインハルト FA LIFE3000
裕也 FA LIFE3000
青組
ルーテシア FB LIFE2200
なのは CG LIFE2500
エリオ GW LIFE2800
リオ GW LIFE2800
レンヤ GW LIFE2800
ユーノ WB LIFE2500
ヴィヴィオ FA LIFE3000
スバル FA LIFE3000
剣士郎 FA LIFE3000
「序盤は、同ポジション。または近いポジションてで戦う筈だ」
「多分、均衡した戦いになる筈だから、1on1に集中!」
「赤組には、突破力の高い子達が揃ってる」
「最初は、様子見しつつ臨機応変に!」
と両方が軽くミーティングを終えると、ウィンドウが開き
『両方とも、準備はいいかしら?』
とメガーヌが問い掛けてきた。
メガーヌの問い掛けに両チームは頷き、それを見たメガーヌが
『それじゃあ、試合開始ぃ!』
て告げると、メガーヌの後ろに居たガリューが銅鑼を叩いた。
「エリオと試合するのは久しぶりだなぁ。油断すると、撃墜されちゃうかも」
「気を抜くなよ、フェイト」
「隊長、先に行きます」
「行くぞ、ストラーダ! 今日こそ、フェイトさんに勝つ!」
「よーし! いっくぞー!」
「相手はかの強襲制圧部隊かぁ……やるか!」
フェイト、冬也、セッテVSエリオ、リオ、レンヤ
「どっちがちゃんとチームをバックアップ出来るか」
「負けないんだから」
ルーテシアVSキャロ
「うっし、行くか」
「いざっ!」
「やるか……」
「行きます!」
「今回ティアは敵だけど、やるよー!」
「……」
ノーヴェ、アインハルト、裕也VSヴィヴィオ、スバル、剣士郎
「あはは……お手柔らかに」
「胸を借りるつもりで行きます!」
ユーノVSコロナ
今、両チームの選手が激突する。